はじめに
今月は世界株式が暴落し(特に新興国株式)、大きなマイナスとなりました。資産運用始めてから一年半くらい経ちますけど、全然増えないんですよね。近年稀に見る不安定な相場の時期だと思います。世界株式インデックスファンドへの投資は十年、二十年先を見据えた長期投資ということはわかっているのですが、資産がマイナスになるのは決して良い気分ではありません。資産がマイナスの時も容赦無く信託報酬は証券会社やロボアドバイザー運用会社に取られますからね。
これから資産運用始める人に言いたいのは
・極力、暴落した直後に始めること
・手数料の安いインデックスファンドを選ぶこと
ですね。
これを守れば資産がマイナスになる冬の時期のストレスを少なくすることができますよ。
株式、債券、コモディティ
運用成績は以下の通りです
順位 | 投資先 | 先月損益 | 今月損益 |
一位 | 積立NISA | 4.79% | −0.41% |
二位 | iDeCo | 3.8% | −0.8% |
三位 | ウェルスナビ | 1.32% | -1.65% |
四位 | 特定口座投資信託 | 3.09% | −1.82% |
五位 | THEO | 0.58% | −2.16% |
ロボアドバイザー
ウェルスナビ(先月1.32%→今月-1.65%)
一年半近くウェルスナビで資産運用していますが全然増えません(泣)。
ウェルスナビは世界経済に投資しているので、世界経済の調子が悪ければ全く増えないのは当たり前ですね。10年、20年の長期投資を前提にしているので短期の結果に一喜一憂する人は投資には向いていないとも言えます。
お金を預けてしまえば何もしなくていいので確かに楽チンです。
ウェルスナビに限りませんが、株式に投資するなら、半額くらいの価値になっても全く気にならない程度の資産で運用することです。リーマンショックの時は世界株式の価値は半額以下になりましたから。
自分の資産の大半を世界株式に預けるのは大変リスキーです。
資産が仮に1000万円ある人ならば200万円を資産運用してみるとか、余裕を持って運用することですね。200万円が半減しても100万円ですから1000万の資産がある人にはそれほど大きな痛手にはならないでしょう。


ウェルスナビのおすすめポイントは
◆手続きはすべてオンラインで完結
◆10万円から世界水準の資産運用が可能
◆従来の資産運用をすべて自動化
預かり資産・運用者数No.1のロボアドバイザーです。TVでも宣伝しているのでみたことある人も多いのではないでしょうか?実際凄い人気で、 預かり資産は1400億円を突破しています。
一方、ウェルスナビのネガティブポイントは手数料の高さ(資産総額の1%)。マイナス運用の時期でも毎月容赦無く手数料が引かれていくので、これは結構堪えます(笑)。これがストレスになる人はやめたほうがいいですね。
ウェルスナビに興味がある人は、とりあえず、少額(10万円)を預けて運用してみることをお勧めします。
THEO(先月0.58%→今月-2.16%)
ウェルスナビと同じく全く増えませんね(泣)。ウェルスナビもTHEOも投資対象は世界株式、世界債権、コモディティなので大きくは変わりません。
私が一年半運用した限りでは、運用成績も大きく変わらない印象です。それなのにウェルスナビの方が、圧倒的に人気なのは、スマホアプリなどの使いやすさがあるのでしょう。あとは、CM等での積極的な広報活動ですね。
サービス自体はウェルスナビに比べて大きく劣っているとは思えないんですよね。スマホアプリは確かにウェルスナビの方が使いやすいと思いますが、THEOだって十分に機能的です。
私がTheoで一番気になるのは、ウェルスナビに比べて入金の反映が遅いことです。ウェルスナビはすぐに入金反映されるのですがTheoは微妙にタイムラグがあるんですよ。株価が暴落したタイミングで入金する場合はウェルスナビが優れています。ただ、長期投資の場合はそれほど気にする必要もないでしょう。

THEOはお金のデザインという企業が運営しているロボアドバイザーです。
ウェルスナビの陰に隠れて目立ちませんが、ウェルスナビにはない特徴もいくつかありますよ。THEOは以下の4点の特徴を謳っていますね。
1.スマホで、1万円からはじめられる。
自動積立もできるから、ほったらかしで資産運用
最短3分、パソコンやスマホから口座開設を申し込むことができます。
2.プロレベルの資産運用を誰にでも
ノーベル賞を受賞した学者が提唱した、2つの理論を利用して、THEOのアルゴリズムは開発されています。
3.AIを活用してさらなる安心を。
国内主要ロボアド唯一のAI搭載(2018年8月末時点)。AIが資産の大幅下落を予想して、リスクを回避―
4.ますます加速する、THEOブランドの拡大
経済産業省が政府関係機関と共同で運営する、世界で戦い、勝てるスタートアップを創出するためのJ-Startupプログラムの対象企業に。2018年6月に株式会社メルカリ、株式会社ビズリーチ、株式会社マネーフォワードなど92社と共に認定されました。
ウェルスナビよりも優れているところは手数料でしょう。基本手数料は資産総額の1%なのでウェルスナビと同じですが、積み立て投資をしている場合は資産総額に応じて手数料の割引きがあります。
これは非常に大きなメリットですね。長期投資では手数料もバカにならないですから。

普通のサラリーマンならばイエローを目指せばいいと思います。0.7%まで手数料が下がるのは大きいですよ。ウェルスナビに比べて0.3%安くなります。これは資産総額が大きくなるとバカにならない数字ですよ。

投資信託(SBI証券)
特定預り(先月3.09%→今月-1.82%)
世界株式暴落の影響で先月より大きく下落。トランプ大統領の言動や、米中貿易戦争のヒートアップが原因と思われます。
新興国株式の下落が大きかったな。損益が−10%を下回るのは久しぶりですね。
それにしても、日本株のひふみプラスは全然上がらないですね(泣)。
一時期は7%くらいの損益だったのですが、ここ数ヶ月はずっと−10%付近をウロウロしていますよ。日本株はもうダメなのかな。今後は消費税アップや五輪で日本の不況が本格化すると言われているし。
これ以上下がらないことを祈るしかないですねぇ・・・
株価は大きく下がりましたが、債権やコモディティ(金)は順調でしたね。株式暴落時にはブレーキ役になるのでありがたいです。

積立NISA(先月 4.79%→今月-0.41%)
先進国株式よりも全世界株式が成績が悪いです。先進国株式よりも新興国株式の方が下落したことが分かります。

iDeCo(先月3.8%→今月 -0.8%)
ひふみ年金の暴落ぶりは凄まじい・・・。少額購入にとどめておいて良かった。
やっぱり資産クラスの分散は大事ですね。先進国株式+新興国株式+債権+金などのコモディティにうまくバランスさせることが肝要です。
iDeCoでは海外債権を毎月購入するように設定しています。


投資信託(楽天証券)
私は買い物や電気代、ガス代などの固定費を楽天カードで決済しています。なので、毎月ポイントが1000ポイントくらいは付きますね。大きな買い物した時はさらにポイントが付きます。ポイントの使い道としては楽天モバイルとか楽天市場での支払いに使うこともありますが、投資信託を結構買いますね。長くやっているとバカにならない金額になりますよ。投資を続けるもよし、適当なところで解約して現金化するのもよし。
とにかく、消費税も上がりますし、現金で決済するのは明らかに損ですよね。
勿論、無駄使いしたらなんの意味もないのですけど、生活必需品だけでもカードやスマホ決済するのもいいと思うんですよ。

ソーシャルレンディング
今月のソーシャルレンディングの分配金、元本償還内訳は以下の通りです。
ソーシャルレンディング業者 | 分配金(円) | 元本償還(円) |
maneo | 190 | 149551 |
クラウドバンク | 274 | |
オーナーズブック | 484 | 100000 |
クラウドクレジット | 978 | |
LCレンディング | 80 | 21001 |
合計 | 2006 | 270552 |
maneo (分配金190円/元本償還149551円)
今月は配当は少なかったですね。元本償還は15万円弱ありました。maneoは多数のファンドで延滞を発生させていて私も御多分にもれず巻き込まれています。私の場合、10件程度のファンドで延滞中で57万円の投資資金が拘束されています。現在、maneoは新規のファンドは募集しておりません。ファンド延滞の対応で忙しくて新規ファンド募集まで手が回らないんでしょうね。

関連記事:ネット融資仲介大手maneoを提訴
クラウドバンク(分配金274円)
クラウドバンク は私の一番好きなソーシャルレンディング業者です。何故なら、非常に使いやすいから。今年7月にはスマホアプリも登場し、さらに使いやすくなっています。クラウドバンク は今の所、デフォルトゼロの優良業者です。優良業者の割には、ファンズやオーナーズブックなどのように、ファンドの申し込みに人が殺到してクリック合戦になるということもありません。大抵は希望のファンドに投資できるはずですよ。
勿論、投資である以上、今後はデフォルトの発生可能性はゼロとは言えませんから、少額で分散投資は必須です。クラウドバンク はそこも優れていて、全てのファンドで一万円から投資できます。

クラウドバンク は、太陽光発電などのエネルギー関連ファンドが多いのですが、最近はクラウドクレジットのように海外案件を増やしています。日本は消費税増税や五輪を控えているし、日本の景気悪化が予測されているので、リスク分散として海外案件を増やしていると思われます。
今現在、募集しているファンドも全て海外ファンドですね。

担保や連帯保証など最大限のリスク回避策は取られています。但し、運用期間が長いのがちょっと気になりますね。あとは、海外案件なので為替変動や投資国の政治的なリスクなど不透明なこともあるので、それなりにリスクはあると捉えるべきでしょう。
オーナーズブック (分配金484円/元本償還10万円)
新宿区の新築マンションのファンドから期限前償還がありました。元本の10万円が戻ってきましたのでホッとしています。

この業者は凄い人気で、ファンドの募集が始まるとあっという間に募集が終わってしまうことが多いです。早い者勝ちということです。そのためか、最近は抽選方式になり、誰でも応募することはできなくなりました。抽選に当たらないとファンドに応募することはできません。

最近募集していたファンドは全て抽選方式になっていました。
このように人気のあるソーシャルレンディング業者はなかなか応募できないのが辛いところですね。maneoの大規模延滞が発生している状況ですから、投資家の業者を見る目が厳しくなっているのでしょう。優良業者に投資家が殺到するのは仕方ないのかもしれません。
クラウドクレジット(分配金978円)
米国の不動産ローンファンドから分配がありました。クラウドクレジットのファンドは毎月分配ではなく、ほとんどはファンドの運用が終わった時に元本と利息が一度に支払われるものが多いですね。

クラウドクレジットもクラウドバンク と並んで好きな業者です。海外新興国に特化しているのが非常にユニークだし将来の成長を感じさせてくれます。クラウドクレジットは最後の成長市場と言われるアフリカ関連のファンドが多いことが魅力的です。
日本もアフリカへの投資は頑張っていると思いますが、中国などに比べると現地での存在感は今ひとつのようです。
新興国特価なので、通貨価値変動、為替変動、投資国の政治的なリスクなどは先進国に比べて大きいのは間違い無いと思います。だから、一つのファンドに多額の投資するのはリスクが高いです。
その点、クラウドクレジットはよく考えられていて、全てのファンドが一万円から投資できるし、常時、多数のファンドを募集しているので分散投資が簡単にできます。
ハイリスクなファンドや償還実績のある低リスクなファンドは明示しているところも良心的ですよ。
今現在は下記のように20種類のファンドを募集しています。仮に全てに一万円づつ応募しても20万円。これだけ分散ができれば文句ないですよね。


LCレンディング(分配金80円/元本償還21001円)
今月で投資元本は全て償還されLCレンディングでの投資は終了しました。昨年から20万円投資して5千円弱の分配金がもらえたので悪く無い投資だったと思います。信頼できるソーシャルレンディング業者に少額投資すれば少額のおこずかい稼ぎができるのがソーシャルレンディングの魅力ですね。
ある程度、利益を出したければ数百万円の単位で投資が必要ですが、こうなると庶民にとってはかなりリスクが高くなります。大量の延滞が発生すれば目も当てられません。
あなたが富裕層でなければ、ソーシャルレンディングはゼロになっても痛く無い範囲で投資しましょう。いかに信頼できる業者とはいえ、延滞や貸し倒れのリスクは常について回るのがソーシャルレンディングです。元本割れのリスクをくれぐれも甘く見積もらないことですよ!!


LCレンディングは優良業者だったので、今後どうなるのか興味があります。LCレンディングはmaneoファミリーなのでmaneoマーケットの意向を受けて、現在はファンド募集を停止していますが、このまま、無くなってしまうには惜しい業者と思いますね。
まとめ
今月は世界株式の暴落(特に新興国株式)により大きく運用成績が低下しました。ただ、本来、資産運用は短期の資産損益に一喜一憂するものではないんですよ。そういう意味では私はあまり資産運用には向いていないのかもしれませんね(笑)。
一番いいのは、ネット証券で積み立てNISAやiDeCoで世界株式を毎月積み立ててほったらかしにするのが一番です。これで十年、二十年のスパンで運用していけばいいですよ。
ネット証券で金融商品を選ぶのも面倒だという人はウェルスナビやTheoなどのロボアドバイザーを使って積み立てることをお勧めします。
さらに余力があるようでしたら、ソーシャルレンディングで投資するのも面白いと思います。私のお勧めする業者はクラウドバンクとクラウドクレジットです。
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