目次
はじめに
こんにちは
2020年2月度のソーシャリレンディング運用報告です。
先週はコロナショックで世界株式や日経平均が暴落し続けてかなりの資産を溶かしました。
今後もコロナウイルスの感染が世界に拡大していくと世界株式が更に暴落する恐れがあります。私はしばらくは株式を購入せずに様子見をしようと決めています。
ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)は株式のように景気の左右されにくいと言われていますが、今後は油断禁物と思います。
今回のコロナショックで不動産投資信託(リート)も価値が大きく下がっています、景気が悪くなると不動産価格も下がるということです。
ソーシャルレンディングの場合、多くのファンドは不動産担保を設けています。担保不動産の価値が下がってしまえば、貸し倒れした場合、大きく元本を毀損することになるかもしれません。
私は4つのソーシャルレンディング業者(maneo、クラウドバンク 、オーナーズブック 、クラウドクレジット)に投資していますが、最近は新規投資は止めて、ファンドの運用が終了次第ソーシャルレンディングからは撤退予定です。
何故かというと、ソーシャルレンディングは株式投資に比べてハイリスクローリターンと思うからです。
要は本来もらえるはずの分配金をソーシャルレンディング業者に抜かれてしまうので結果的にローリターンになるということです。
手数料ゼロを謳う業者が多いですが、それは正確ではありません。
我々投資家が貰えるはずの金利(分配金)を抜くことで業者は利益を上げているのです。
そのため、ローリターンのファンドだからと言ってリスクが低いわけではなく、借り手はかなりの金利を業者に払っているはずです。
その点、インデックスファンドなどへの投資は手数料ゼロで信託報酬が0.5%以下のファンドも多いので手数料負担がごく僅かです。手数料をそれほど抜かれないので、インデックス投資はソーシャルレンディングに比べて、ローリスクハイリターンを狙えます。
とは言え、ソーシャルレンディングを全く否定するわけではありません。
株式投資にはない面白さがあるのも事実ですし、毎月の配当金を貰えることもメリットです。興味がる人はいろんな業者を当たってみて試してみるのは良いでしょう。
私のお勧めの業者はクラウドバンクです。ウェブサイトが見やすくて、投資最低額も1万円からとハードルが低く投資しやすい。今までデフォルト(元本割れ)もゼロですから信頼できる業者の一つと思います。第1種金融商品取引業であることもポイントです。ソーシャルレンディング業者は第2種金融商品取引業が多いのですが、それだけ、第1種金融商品取引業はハードルが高いと思われます。
不動産ファンドに特化したオーナーズブックが人気ですが、人気がありすぎてファンドの募集が始まると数分で募集が完了してしまうことが多く、投資しにくいのがデメリットです。良い業者とは思いますが・・・。
各ソーシャルレンディング業者の2月度運用状況
maneo (分配金0円/元本償還1373円)
延滞している数件のファンドから一部の元本が戻ってきました。
■案件名 千葉県エリア 不動産担保付きローンへの投資
連帯保証人の給与の差押えによる169,268円、対象不動産の賃料債権の差押えによる1,106,336円、
合計1,395,806円を当社も事業者C社から回収
残りの7000万円を回収するのは相当に大変と思います。maneoは延滞ファンドの債権回収業務を債権回収専門業者に委託したようです。このことで債権回収がより早く進めば我々投資家としては有り難いんですけどね。

■案件名 東京都中野区、神奈川県藤沢市 不動産担保ローンへの投資
■融資金額
85,000,000円
■回収状況
神奈川県藤沢市の区分マンションは4200万円で売却
東京都中野区の区分マンションは3975万円で売却
残りの残存元本(約300万円)は引き続き回収可能性を当たるとのことです。
神奈川県藤沢市や東京都中野区という一等地の物件だから高額で売却できたのでしょう。
改めて不動産は立地の良い都市部に限ると思いました。
回収金は3月に分配されるとのことです。
クラウドバンク(分配金238円/元本償還0円)
一時期は150万円弱まで投資していたクラウドバンク 。
もっと投資を増やそうかなと思っていたことろで、maneo社の大量延滞が発生し、すっかりソーシャルレンディングへの投資欲は失せてしまいました。
現在は4つのファンドで合計10万円弱で運用中。
毎月250円程度の利息が入ってきます。
利息収入を増やすためには投資元本を増やさなければいけないので、リスクが飛躍的に上がります。
貸出先に貸し倒れされたら原則そこで終了です。
クラウドバンクのファンドの多くは、不動産担保や連帯保証人を立てていますが油断は禁物です。
担保不動産が価値のあるものかを見分けるのは素人には困難ですし、連帯保証人もどの程度の返済能力があるのか分かりません。
貸し倒れした際の回収は時間がかかることが多いことはmaneoで貸し倒れ(延滞)に巻き込まれて痛感しました。
クラウドバンクは今まで貸し倒れがない優良業者ですが、今後はどうなるか誰にも分からないので。


株式投資以外の投資先を検討している人にとっては、クラウドバンクは悪くない選択だと思います。
エネルギーファンド、海外不動産、中小企業支援ファンドなど、ファンドの種類は多彩です。
現在は大分県の太陽光発電ファンド、米国カリフォルニア州の不動産ファンドで募集があります。

オーナーズブック (分配金0円/元本償還0円)
今月は償還、分配はありませんでした。
オーナーズブックは毎月分配ではなく3ヶ月毎の分配です。
クラウドクレジット(分配金246円/元本償還30000円)
米国不動産ローンファンドの運用が終わり無事、元本と分配金が戻ってきました。

このファンドは一年半の運用でした。今までに数回分配金をもらっていますが、一年当たりの利回り(税引き前)が3.3%位。
米国不動産ローンとしてはかなり低い利回りですね。
利回りが低い理由はソーシャルレンディング業者(クラウドクレジット)に利益を抜かれてしまうからです。
勿論、それを承知で投資しているのですが、世界株式インデックスなどと比べると、我々投資家にはあまり旨味のあるファンドではありませんでした。
クラウドクレジットで投資するならば、利回りが高めのファンドに挑戦することをお勧めしたい。
利回りが普通のファンドの場合、世界株式インデックスに投資した方が良いと思います。
今現在、募集しているファンドの一部を載せておきます。


せっかくクラウドクレジットで投資するならば、できれば、利回りが10%前後の高利回りファンドに挑戦することをお勧めします。
勿論、リスクは高まりますが、クラウドクレジットで低い利回りのファンドに投資するくらいなら、世界株式インデックスなどに投資した方が良いかなと、個人的には思います。
まとめ
2月度のソーシャルレンディングの運用成績をまとめてみました。
個人的にはソーシャルレンディングは投資先として積極的にお勧めはしません。
その理由としては
1 株式投資のように投資家保護制度が整っていない
→ソーシャルレンディング業者が破産する恐れもあります
2 世界株式インデックスファンドに比べるとハイリスクローリターン
→ソーシャルレンディング業者に金利(配当金)を抜かれるので投資家としては旨みが減ってしまう。
3 投資初心者には優良業者の見極めが難しい
→優良業者と言われたmaneoが連鎖的に大量のファンドで延滞を発生させたことは忘れてはなりません。
4 株式よりも流動性が低い
→株式は自由に売買できるので流動性は非常に高いです。一方、ソーシャルレンディングは運用中は投資元本を引き出すことはできません。だから、できるだけ運用期間が短いファンドを選ぶのがポイントになります。
とは言え、ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)は株式投資とは違った面白味があるのは間違い無いので、投資リスクが取れる人は挑戦してみてもいいと思います。
私の一番のお勧めはクラウドバンク 。
5業者(maneo、クラウドバンク、オーナーズブック 、クラウドクレジット、LCレンディング)に投資してきた中で、一番使いやすい業者だったからです。
今までデフォルト(貸し倒れ)もなく、1万円から投資可能で、投資先もバラエティに富んでいて(エネルギー、不動産、企業支援など)面白いです。
クラウドクレジット(新興国支援ファンド特化型)も面白い業者と思いますので、お勧めしたいところですが、新興国なので通貨価値変動リスク、為替変動リスクが高く、それなりにリスクが取れる人では無いとお勧めはしにくいです。業者としては信頼できる業者と思います。伊藤忠商事が出資しているくらいですからね。
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