マラガ4日目の朝 本日は昨日と違って晴れている😆
今日はグラナダに日帰り観光するので早起きした
マラガ・サンブラーノ駅(マラガ中央駅)まで歩かないといけないし、駅構内で軽い朝食も取っておきたいので早めにマラガ旧市街のホテルを出発する
マラガは旧市街は綺麗なんだけど、旧市街を離れてAlameda駅やサンブラーノ駅の方に向かうと街並みが汚くなるというか荒んだ感じになる。
まあ、めちゃくちゃ治安が悪そうな感じでは無いんだけど雰囲気的には夜の独り歩きはやめた方がいい感じだ。
ホテルから30分ほど歩いてサンブラーノ駅に到着した
駅構内のカフェは数軒営業していてどこも結構混雑していた
その中の一件のカフェでカプチーノとクロワっサンを注文
味は可もなく不可もなくって感じだがクロワッサンは結構ボリュームがあってお腹は膨れたのはよかった😀

周りの席を見渡してみると空のコーヒーカップや空のパンの皿が置きっぱなしになっている席が結構多いのが気になった
日本のカフェだと客が退席するとすぐに店員がテーブルを片付けるがこのカフェでは片付ける店員がいないようだ
店員が少なくて忙しすぎるのか店員がサボっているのかは分からないが利用する客側としてはこれでは困るよね
コーヒーを飲みながら、スマホでグラナダ旧市街の地図を眺めて今日の観光計画を立てる
アルハンブラ宮殿、アルバイシン地区、グラナダ大聖堂、サンミゲル展望台などが人気観光スポットのようだ
時間が余ればグラナダの旧市街を散策するのも観光の定番のようだ
気になったのはグラナダ駅からアルハンブラ宮殿までが結構離れていることだ。
バスかタクシーで移動するのが一般的なようだがタクシーはぼったくられるリスクもあるしあまり使いたく無いんだよね
店内が混雑してきたのでカフェを出る
まだちょっと食べ足りない感じだったので他の店を探すことにした。サンブラーノ駅内を散策しているとカフェではなく駅構内で露店のような商売をしているコーヒーショップも数軒ある。
その中の一軒でカフェオレとクロワッサンを購入し、駅構内のベンチでコーヒーを飲みながらクロワッサンを食べた。
周りを見てみると私のようにベンチでコーヒーを飲みながら軽食を食べている旅行者らしき人は結構見かけた。
朝のサンブラーノ駅は5月というのに結構寒い😨。長袖シャツだけでは寒いのでたまらずセーターを羽織った。
グラナダ行きの高速列車の発車時刻が迫ってきたのでホームに向かう。
サンブラーノ駅の高速鉄道入口ゲートのセキュリティはかなり厳重で飛行機の搭乗の時のように手荷物検査とボディチェックがある
ボディチェックは屈強な男性職員が厳しい視線で厳重に行なっていた。私も両手を頭の上に回すように指示されて全身をくまなく金属探知機でチェックされた。
昨年旅行したイタリアでは高速鉄道では厳しいセキュリティはなかったのでこれは意外だった。
スペインは2004年にマドリードで鉄道爆破テロが発生してかなりの犠牲者を出した。これは欧州最悪の鉄道テロ事件だった。スペイン当局はいまだにテロに神経をとがらしているのかもしれないな。
セキュリティチェックを終えて駅のホーム構内に入るとホームにもカフェや飲食店があった。
電光掲示板を見ているとグラナダ行きの高速列車は20分ほど発車が遅れるようだ。
昨年のイタリアでも高速列車の遅延は経験しているので別になんとも思わない。日本の東海道新幹線も最近はよく遅延するようになったからね。
遅延も影響しているのかグラナダ行きの高速列車の前は乗客の長蛇の列ができていた

スペインの高速鉄道は列車乗車時に駅員に乗車券を見せる方式だ。私はスマホの電子チケットのバーコードを駅員に見せると駅員がバーコードリーダーをかざして承認してくれた。
列車内は全席指定席のようで日本の新幹線のような自由席ってないみたいだ
私の座席の周囲もほぼ埋まっていて実質上の満席状態だった。やはりグラナダは人気があるんだね。
恐らく多くの人はマラガから日帰り旅行をするのだろう。
定刻の20分遅れでマラガ・サンブラーノ駅を出発するとしばらくは低速で走行していたが、マラガの市街地を過ぎるとぐんぐんスピードを上げて300km/h近い速度で巡航し始めた。
マラガ空港エリアを抜けるとスペイン・アンダルシアののどかな田園風景が現れ始める。
スペインの高速鉄道は乗っている感覚は日本の新幹線そのもの。
日本の新幹線よりも優れていると思うのは車窓が非常に大きいことだ。観光列車のように車窓が大きいので車窓から景色を十分楽しめる設計になっている。
日本の新幹線は飛行機みたいに窓が小さいので景色を十分に楽しめないことがスペインの高速鉄道に乗るとよく分かる。
また日本の新幹線のように高い防音柵も殆どないので景色を妨害することもない。
私もグラナダ到着までの1時間15分の間、アンダルシアの長閑な風景を十分に満喫することができた。
また、私は利用しなかったがスペインの高速鉄道には食堂車両があるので、食堂車両でワインでも飲みながら車窓からの景色を楽しむ列車旅も良いのではないだろうか。
列車はいくつかの駅に停車(サンタアナ、アンケテラ、ロハ)するが乗車したり下車したりする人はほとんどいない。
途中で低速走行する区間もあるのだが大部分の区間は200km/h以上の高速走行してグラナダに到着したのは11時前だった。
グラナダ駅を出ると駅前のロータリーにはタクシー待ちと思われる観光客が長蛇の列を作っていた。
恐らくアルハンブラ宮殿方面に行くタクシーを待っているのだろう。
GoogleMapで調べてみるとアルハンブラ宮殿方面へのバスはグラナダ駅からちょっと離れた場所から出発するようだ。
バスでアルハンブラ宮殿まで行くことを決めてバス停を目指す。
バス停に到着してバスを待っているとすぐにバスが到着したので運転手に”アルハンブラ宮殿方面に行きますか?”と尋ねるのだが、運転手は険しい顔でスペイン語で捲し立ててきて何を言っているのかさっぱり分からない。
ただ、アルハンブラ宮殿方面には行かないことを言っていることは感覚的に理解できた😆。
その後もバスは頻繁に到着するが、運転手の対応は皆同じで、アルハンブラ宮殿方面にはいけない、という態度の一点張りだった。
バス停で待っている他の観光客もアルハンブラ宮殿方面に向かうバスが全然到着しないことに困惑しているようだった
私はバスを使うことは諦めて、GoogleMapを頼りにアルハンブラ宮殿に歩いて行くことを決めた。多少距離はあるものの決して歩けない距離ではないからだ。
グラナダ中心部の地図。左上がグラナダ駅。旧市街は左下のエリア。アルハンブラ宮殿、サン・ミゲル展望台などの観光エリアは右側のエリアに集中している。↓

アルハンブラ宮殿方面に向かって幹線道路沿いにずっと歩き続けたのだが道路を走る車が殆ど無いことに気づいた。
グラナダの旧市街に向かって歩き続けるとやたらと騒がしくなっているエリアに到着する。
どうやらグラナダ市民が大規模デモを起こしているようだ。旧市街に向かう幹線道路は警察によって封鎖されて、大規模デモの大行列界隈でも警察官が交通整理している姿を見かけた
この光景を見てようやくバスがアルハンブラ宮殿に行けない理由が理解できた。
旧市街で大規模デモが発生していてバスはアルハンブラ宮殿方面に向かうことができなかったのだ。
大規模デモをしている人たちはプラカードを持ってスペイン語で大声で叫びながら歩いているのだが、もちろん何を言っているのか分からない
ひょっとしたら、バルセロナのように観光客を排斥することを主張するデモかもしれないので、デモからはさっさと離れたほうがいいかもしれない。バルセロナでは石を投げつけられる観光客もいたようだからね。
大規模デモ発生により車が侵入できないグラナダ旧市街↓

デモからは離れてGoogleMapでアルハンブラ宮殿を目指す。旧市街からアルハンブラ宮殿方面の道は穏やかな登り坂になっている。
道沿いにはお土産屋さん、飲食店がずらりと立ち並びいかにも観光地って感じだ。グラナダ一番の観光スポットなので歩いている観光客の数も非常に多い。
旧市街からアルハンブラ宮殿に向かう道は散策に最適のコースだ。緑が豊かで教会なども所々に存在し、迫力あるアルハンブラ宮殿の姿も見ることができる。登り坂が続くのでちょっとしんどいけどその分運動になる。






外から見る威厳のあるアルハンブラ宮殿↓





アルハンブラ宮殿に近づくと急激に坂が急勾配になってかなりしんどい。散策というよりもプチ登山って感じだ💦。


アルハンブラ宮殿入り口付近にある大聖堂。↓


大聖堂の中は見学自由だがペット同伴は禁止、また私語ももちろん禁止である。しんと静まり返り非常に厳かな雰囲気の聖堂内。外の喧騒とは別世界である。↓



アルハンブラ宮殿入り口近くにあるカルロス5世宮殿。
ここは一般公開されていて無料で誰でも見学できる。宮殿内にお土産屋さんも入店している。↓



アルハンブラ宮殿入り口近くの展望台からのアルバイシン地区の眺め↓。




グラナダ駅からアルハンブラ宮殿までノンストップで歩いてきたのですっかりバテてしまった💦。
5月初旬なのにグラナダは温湿度が高く真夏のように暑いし日差しも強烈だ。だから体力を削りまくられる。
また、アルハンブラ宮殿界隈の散策はアップダウンが激しくかなりハードだ。
体力のない人やお年寄りが徒歩で観光するのはほぼ無理ゲーだと思っていい。
体力に自信がない人はグラナダ市内のホテルや旧市街の観光案内所でグラナダ市街地の観光ツアーを事前に申し込むことを強くお勧めしたい。
観光ツアーならマイクロバスやタクシーで効率よくグラナダの観光スポットを回れるのでバテることもないだろう。
アルハンブラ宮殿の入り口近くには地中海レストラン、お土産屋さん、アイスクリーム、軽食、ワインなどを提供するスタンドがある。
地中海レストランは大混雑していたし1人で入店できそうな雰囲気でもなかったから諦めた。
私は展望台からアルバイシン地区を眺めながらアイスクリーム、マラガのデザートワインを堪能した。
暑い中をバテるまで歩き回った後のアイスクリームとデザートワインは絶品だった。
本当はアルハンブラ宮殿内を観光したかったのだが、入場チケットは1ヶ月先まで売り切れていたので仕方ない。
アルハンブラ宮殿を観光するなら早め早め(できれば2ヶ月前くらい)の旅行計画が肝要だと思う。
アイスクリームを食べてデザートワインを飲んで30分ほど休息したらだいぶ体力が回復してきたので次の目的地であるアルバイシン地区に向かうことにした。
アルバイシン地区はアルハンブラ宮殿の北側にある観光エリアで、サン・ミゲル展望台などの観光スポットがあり、グラナダ観光では外せないエリアである。

アルハンブラ宮殿からアルバイシン地区への道のりはかなり分かりにくいのだがGoogleMapを使えば道に迷うことはない。
スマホのおかげで個人旅行が非常に楽になった。大変便利な時代になったものだ。
アルハンブラ宮殿からアルバイシン地区までの道のりはずっと長い下り坂が連続する。
上り坂よりは楽なのだが下り坂は下り坂でそれなりに膝に負担がかかって体力を消耗するのがしんどい💦。
アルバイシン地区に向かう途中でのアルハンブラ宮殿の眺め↓
写真では分かりにくいけど宮殿界隈の新緑が大変に美しい😍


アルバイシン地区の市街から市街の外れにあるサン・ミゲル展望台への道のりは急な登り坂が連続するウルトラハードな道のり😱
GoogleMapを頼りにサン・ミゲル展望台を目指すが細い道路や曲がりくねった道路が多くて何度か道を間違えて大きくタイムロスをしてしまった
本当にグラナダを徒歩で観光するのは体力勝負になります。
観光スポットに向かう道が急な坂道ばかりなので観光というよりも登山、ハイキングに近い感じ。
急坂に体力を削りまくられてサン・ミゲル展望台に到着した時はもうぶっ倒れそうなくらいヘロヘロになってしまった
しかし、サン・ミゲル展望台からの眺めはマジで絶景で疲れがぶっ飛びました。ちょっと行きずらい場所ではあるけどグラナダに来たら絶対に訪れてほしいスポットの一つです。
前述したように徒歩で訪れるのはかなりしんどいのでタクシーやバスを使うことを推奨します。
サン・ミゲル展望台からの素晴らしいグラナダ市街地、アルハンブラ宮殿の眺め😍 ↓


雪が被るシエラネバダ山脈の景色も大変に素晴らしかった😍↓

サン・ミゲル展望台は人気の観光スポットだけど、アルハンブラ宮殿界隈ほど大混雑はしていないので落ち着いて絶景を楽しむことができます。
標高が高いので適度な風が吹いてて意外に日中でも快適です。
日本人は全く見かけなかったけど、韓国人の若者カップルを結構見かけました。ハネムーンでアンダルシア旅行を楽しんでいるのかな?
サン・ミゲル展望台でゆっくり休息した後はグラナダ旧市街にあるグラナダ大聖堂に行くことにした
ただ、サン・ミゲル展望台からグラナダ旧市街まではかなりの距離があり途中のアルバイシン地区の商店でアイスを食べたり、水を飲んだりして糖分と水分を補給する。
適宜、糖分や水分を補給しないとマジで熱中症で倒れそうな蒸し暑さだ。GWにスペイン・アンダルシアを観光するのはかなり過酷なのは覚悟しておいた方が良い。
グラナダ大聖堂近くはお土産屋さんや飲食店がたくさんある。
特筆すべきは様々な種類のスパイスを販売しているスパイス屋さんが大聖堂の近くに非常に多いことだ。料理が好きな人はここで様々なスパイスを購入すると良いのではないだろうか?
私はスパイスを使うような本格的な料理は全くしないのでスパイスには全く興味がない😀。
迫力満点のグラナダ大聖堂↓




グラナダ大聖堂の中に入りたかったのだが、もうアルハンブラ宮殿やアルバイシン地区を散々歩き回って足が痛くなり始めていた。
私も55歳で無理はできない。もう旧市街での観光は切り上げてグラナダ駅に向かうことにする。
バスに乗ってグラナダ駅に向かうことも考えたけどGoogleMapを見る限りバスを使うような距離でもない。十分に歩ける距離だ。
グラナダ市内はトラム(路面電車)が走っているエリアもありかなり近代的な雰囲気のする街だ
旧市街からグラナダ駅の区間は人通りも減って静かな街並みなのだが治安の悪さは全く感じなかった。マラガ旧市街よりも治安は良いと感じるほど。
グラナダ駅の南側には工科系大学がありアカデミックな雰囲気が漂っている。
欧州の都市の中央駅の近くは大抵は治安があまり良くない荒んだ雰囲気の場所が多いのだけどグラナダ駅界隈は落ち着いていて荒んだ空気は感じない。
確実にマラガ・サンブラーノ駅界隈よりも治安も雰囲気も良いと感じる。
グラナダ駅にはマラガ行きの高速鉄道の出発時間よりだいぶ早めに着いてしまったので駅構内のカフェで時間を潰すことにした。カフェでロゼワインとグラナダの菓子(名前を忘れてしまった💦)を注文。
ロゼワインは美味しかったけど、菓子は子供向けのお菓子のように甘すぎて正直微妙な味だった。スペイン人は甘党なのかな。

とにかく今日は歩き過ぎてしまった。グラナダ駅→旧市街→アルハンブラ宮殿→サン・ミゲル展望台→アルバイシン地区→グラナダ大聖堂→グラナダ駅と歩き過ぎた感がある。
おそらく10kmくらいは歩いたと思う。その上アップダウンの激しいグラナダなので距離以上に体力を消耗してしまった。
朝のグラナダ市内の大規模デモの影響でバスを使えなかったのが痛かった。
今回のスペイン旅行は到着早々スペイン大停電に巻き込まれたり、今日は大規模デモに巻き込まれたりトラブルに巻き込まれることが多いなぁ。
カフェで1時間以上時間を潰した後に駅のホームに向かう。荷物チェック、ボディチェックはマラガ・サンブラーノ駅ほどは厳重ではなく結構適当だった😀。
それだけグラナダの治安は良いということなのだろう。
往路と同じく復路の高速列車内はほぼ満席状態だった。グラナダは人気観光地なんだろうな。
グラナダはマラガよりも観光資源が豊富なのでグラナダに宿泊するのは非常にお勧めです。
その方がグラナダを落ち着いてゆっくり観光できます。マラガからの日帰り観光だとずっと歩き回らなければならないのがかなりしんどい。
グラナダに一泊すれば観光を2日間に分散できるので体力消耗をかなり抑えることができます。
繰り返しますがアップダウンが激しい街であるグラナダ観光はかなりの体力が必要です。
復路のマラガまでの高速鉄道も往路と同様快適だった。グラナダ駅を出発して5分も経てば大きな車窓からアンダルシアの長閑な田園風景が広がるのは本当に癒される。


あっという間にマラガ・サンブラーノ駅に到着。サンブラーノ駅からマラガ旧市街まで歩いて無事に宿泊ホテルに到着。
ホテルで1時間ほど休息した。
マラガからグラナダは日帰り旅行が可能とはいえ、ちょっと慌ただしくなるのは否めない。
ゆっくり落ち着いてグラナダを観光するならばマラガよりもグラナダの旧市街に宿泊することを勧めたい。その方が圧倒的に疲労が軽減されるとも思う。
マラガ旧市街よりグラナダ旧市街のホテルの方がだいぶ安いからその方が合理的ではないかと感じる。
ホテルで休んだ後はマラガ旧市街に夕食を食べに出かける。
マラガ旧市街の和食レストランで今日の疲れを存分に癒した。
マラガ滞在中はこのレストランを何度も利用したがここはお勧めできます。料理は絶品とは言えないもののそこそこのクオリティのものを提供してくれるし店の雰囲気も落ち着いています。
バルやイタリアンレストランほど混雑していないのでゆっくり1人でも食事を楽しめます。
価格もそれほど高くなくて十分にリーズナブルです。
スパークリングワインと鳥の唐揚げの組み合わせはすごく良かった😋。

今回はここまで!
次回はマラガ旧市街観光をします!
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