久々のブログ投稿になります
今年のGWは前々から行きたいと思っていたスペイン・アンダルシア旅行をしました
スペインといえば、サグラダ・ファミリアのあるバルセロナが人気ですが、私はあまりガウディの建築物には興味がないのでバルセロナに行きたいとは思わなかった。
首都のマドリードも王宮や美術館で有名だけど芸術系素養のない私にはマドリードも良い旅先とは思えなかった。
だからスペイン旅といえば、地中海に面したアンダルシアとか、北部のサン・セバスチャン(グルメで有名)かなぁと前々から感じていました。
サン・セバスチャンかアンダルシアか迷いましたが、スペインの地中海を見てみたいという気持ちが勝りアンダルシアに決めました
しかし、この決断が大失敗だったことは現地に行ってから嫌というほど知ることになりました😭。
結論から言ってしまうと、アンダルシアは多くの日本人にとっては魅力的な旅先ではないと思います。
その理由としては、
・アンダルシアの海(マラガ、ネルハ、フエンヒローラなどのビーチ)は透明度が低くて波も高くて全然綺麗ではない。日本のリゾート沖縄のビーチの方がはるかに綺麗です。
ハワイや南イタリアやギリシャのサントリーニ島のような透明度の高い海がないので楽園感が全然ない。
・グラナダのアラハンブラ宮殿やコルドバのメスキータ(コルドバ大聖堂)やマラガの大聖堂などの有名観光スポットは宗教色、歴史色が強くて、西洋史や宗教史に興味がない多くの日本人には刺さらない。
アルハンブラ宮殿もメスキータも無宗教の多くの日本人にとっては只の古くて巨大な建造物にしか写らないと思われる。
一方で、アンダルシア旅行が全くつまらなかったのか?と聞かれればそうではありません。それなりに魅力的な場所もありました。例えば、
・サン・ミゲル展望台(グラナダ)
アルハンブラ宮殿近くのアルバイシン地区にある展望台。グラナダの街と遠くに見える雪を被る山々の眺めは素晴らしい。今回のアンダルシア旅行で一番感銘を受けた場所といってもいいです。
多くの日本人は私のように圧倒的スケールの眺望を楽しめると思います。
アルハンブラ宮殿の全貌をここから見ることができます
・アルハンブラ宮殿の周辺(グラナダ)
アルハンブラ宮殿の中に入るチケットは1ヶ月先まで満席で今回の旅行では宮殿の中に入ることはできませんでした。
しかし、宮殿の周囲は遊歩道が整備されて緑が多く散策も大変快適です。
遊歩道からも宮殿の様子を眺めることができる場所も多くて結構楽しめますよ。
・アンダルシアの田園風景
スペイン高速鉄道の車窓から見えるアンダルシアの田園風景は非常に良かったです。北海道の美瑛や富良野のような牧歌的な風景を車窓から楽しむことができました。
マラガ(アンダルシア観光の拠点)からコルドバやグラナダに行く時は高速鉄道を使うのが一般的なので、多くのアンダルシア旅行者はアンダルシアの地方の田園風景に癒されると思います。
マラガもコルドバもグラナダもそこそこ大きい街なんだけど街からちょっと離れると広大な整備された田園風景が現れるんですよね。
スペインは大変な農業国なんだなとアンダルシア旅行を通じて知ることができました
・フリヒリアナの白くて整備された街並み
ネルハの北部に位置するスペインで一番美しい村と言われる場所です。ネルハ観光後に訪れたのですが確かに白い街並みは非常に綺麗で日本人には刺さる(インスタ映えする)と思います。
想像以上に観光地化されていて小さな街なのにレストラン、お土産物屋、カフェなどが沢山ありました。
昨年のGWに行ったギリシャ・サントリーニ島のイアの街並みほどの圧倒的な非日常感は無いけど十分魅力的な街だと思います。
ネックはアクセスがあまり良く無いことかな。
ネルハのバスターミナル近くに停車しているタクシーで訪れるのが一般的です(ネルハから10分ほどで料金は15€程度)。バスもありますが本数が少ないのでちょっと利用しにくいのが難点かな。
・マラガ旧市街(マラガセントロ)の街並み
マラガはアンダルシア地方の観光拠点なので多くの人が宿泊する場所になると思います。
マラガ旧市街(市内中心部)は欧州中世の街並みのようで日本人には刺さるかもしれません。マラガの街も清掃が行き届いていて少なくとも観光客が多い場所は街が綺麗に整備されています。
昨年の夏に訪れたイタリアのローマなどは観光客が多い場所(トレビの泉)でも周囲の石畳はゴミだらけでドン引きしましたが、マラガ旧市街は基本的には綺麗に整備されていて街の散策は快適です。
日中や夕方(夜)は観光客が多すぎてイマイチですが、午前中は観光客も少なくて旧市街を静かに散策することが可能です。
まあ、今回のアンダルシア旅行、それなりに魅力的な場所もあったけど、私は地中海リゾート目当てだったので心底がっかりしたことは否めません。
スペインの地中海リゾートならマヨルカ島やイビサ島に行った方が良かったのでは?との声が聞こえてきそうですが、はい、それはその通りです、と言うしかありませんね😆。
ただ、地中海の本格的なリゾートは昨年訪れているので(南イタリアのアマルフィ、ポジターノ、トロペーア、ギリシャのサントリーニ島)、マヨルカ島やイビサ島にはあまり食指が動かなかったのが本音です。
マヨルカ島は欧州のハワイ(特にドイツ人のハワイ)と言われている場所ですが、我々日本人は本家ハワイに比較的簡単にアクセスできるのだから、日本から遠く離れたマヨルカ島に行く必然性は薄いとも思います。
繰り返しになりますが、スペイン・アンダルシアはリゾートとしては普通の日本人にとってはあまり魅力的な旅先では無いと思います。
やはり欧州のリゾート行くなら、私の経験上、ギリシャのサントリーニ島、イタリアのアマルフィ海岸、カリブリア州のトロペーアをお勧めしたいですね。
トロペーアはアクセスが悪いのがネックだけど、あの圧倒的に透明度が高いコバルトブルーの海は見る価値があります!
リゾートでなければギリシャのアテネも良いです
パルテノン神殿のあの圧倒的な存在感はギリシャの古代文明に全く関心がなくても感動すると思います。誰でもギリシャ文明の凄みを感じることができるでしょう。
パルテノン神殿から見下ろすアテネの街並みの眺めも凄い(絶景)の一言です
パルテノン神殿の圧倒的な存在感を経験してしまうとローマのコロッセオやフォロ・ロマーノなどはしょぼいと感じてしまいます。
これらの場所の方が普通の日本人にとってはストレートに感動できる場所が多く満足度は高いと思います。
スペインのアンダルシアは欧州の果て(地理的にはポルトガル寄り)とも言える場所であり、日本からは非常に遠くて労力も時間も航空運賃も高くなります
また、アンダルシア観光の拠点となるマラガ旧市街のホテルは観光地化とともに高騰していてローマやアテネよりもホテル代は高いと思います。
日本からは非常に遠くて時間もかかり高い渡航費や高い宿泊料を負担してまで訪れる場所なのか?と聞かれると、微妙ですね、と言うしかないです。
要は一般的な日本人にとってコスパが非常に悪い旅先なんですよ、アンダルシアは。
西洋史、西洋宗教史、西洋芸術に造詣が深い人にとっては非常にアンダルシアは魅力的な観光地と思いますが、そういう日本人は少ないでしょう。
やはり多くの日本人にとっては、ハワイ、アテネ、サントリーニ島、アマルフィ海岸の方がストレートに感動できる場所だし、日本からのアクセスも良いし旅費、宿泊費もアンダルシアに比べればリーズナブルですからはるかに魅力的だと思うんですよね。
今回のアンダルシアの旅ではさまざまな想定外のトラブル(スペインの大停電😱、グラナダの市民大規模デモ)に巻き込まれて、肝を冷やすことが多い旅でもありました。
旅の詳細については次回以降のブログで報告していきます😀
併せて読みたい
【人生初の欧州旅】ギリシャ旅行(アテネ、サントリーニ島)の総括編