今の世の中に適応できないと感じている人は雨宮処凛さん、phaさんの著書を読むといいですよ。

読書

こんばんわ

私が好きな作家に雨宮処凛さんやphaさんがいます。お二人の作品は計10冊ほど買いました。今後も作品を出していくと思うので機会があればまたお二人の作品を購入すると思います。

雨宮処凛さんは社会問題(貧困問題や格差社会)について精力的に取材して調査結果をもとに作品を沢山出されています。社会問題だけではなく、ご自身の人生を振り返った作品も多くて面白いです。去年読んだ中で一番印象に残った作品は”一億総貧困時代”ですね。親からの虐待、震災、ブラック企業リストラ、奨学金破産などでホームレスかそれと同等な貧困層に転落した人たちの体当たり取材の集大成で、興味深く読みました。

私も現在、派遣社員という貧困層ですので、タイミング等悪ければホームレスに転落というのも決して他人事ではないと思っています。この作品のタイトルは安倍政権の一億総活躍社会というスローガンをディスった感じですね。安倍政権は金持ち優遇の政策ばかりしていて、貧困層には自己責任で生きてくれと切り捨てていますので、雨宮さんが取材されたような人たちはこれからさらに増加していくことでしょう。

今のままでは10~20年後にはホームレスが街にあふれて大きな社会問題になっていると思います。そのころにはこの国が財政破綻して年金も健康保険も生活保護も廃止か今よりも相当縮小されている可能性も高いと思いますから。

一億層貧困時代を読んで思った感想は、この日本という国は究極のギャンブル社会ということです。もっというと運やタイミングだけで人生が決まるクソゲー社会ですね。就職するときに景気が良かった人、金持ちの家に生まれた人、良い遺伝子(容姿/頭脳)をもって生まれた人などだけが成功者となり、そうでない人は、運やタイミングが悪ければ落ちるところまで落ちるという社会です。一部の能力の高いバトルタイプの人(起業家など)はこのような社会が刺激があって面白いと感じるのでしょうが、大半のふつうの人は北欧のような高福祉国家のほうが良いように思います。

現実に北欧って、生産性も高く経済成長もしているんですよね。生産性が低く、経済が低迷しているこの国とは大違いです。社会基盤が安定するほうが庶民が安心して働くことができて経済成長する良い例だと思います。雨宮さんの作品からは今後も目が離せないですね。

phaさんはカリスマニートとして数年前に有名になった方です。現在はニートではなくブログやnoteでの執筆や書籍販売で生計を立てているようです。時々、東京の書店でイベントとかに登壇しているようなんですけど、私は関西に住んでいるので気軽にいけないのが辛いところです。phaさん自身、サラリーマンを数年でドロップアウトしてニートを経験し、ブログやギークハウス(フリーランスプログラマを主体としたシェアハウス)運営で少ない年収で生計を立ててきた方です。今の時代、就職氷河期世代の人たちは思うような就職もできず低収入の非正規雇用で消耗している人もたくさんいますからそういう生活から抜け出したい人には勇気を与える存在だと思います。私はphaさんの著書を数冊購入して読みましたけど、どれも読みやすくていいですよ。私が特に気に入ったのは以下の著書ですね。