こんにちは
元スーパーニートのphaさんの最新刊 曖昧日記を最近購入して読んだので、感想を述べてみたい
一言で言えば、忙しく働くサラリーマンには是非読んでほしいと思える本です
”曖昧日記”は賃金労働から解放されたphaさんのシェアハウスでの生活日記
ブログや原稿執筆などで稼ぎながら東京のシェアハウスで暮らすphaさんの日々の記録です
この本はphaさんがnoteで発信している日記を加筆修正したものだ
私はphaさんの本が好きで、phaさんの本は全てではないけど結構購入して読んでいる
ざっと購入した著書をあげると以下の通りだ
・ニートの歩き方
・持たない幸福論
・しないことリスト
・引きこもらない
・知の整理術
他にもあったような気がするけど忘れてしまった
phaさんの本は大変分かりやすい文章で書かれている
phaさんは京都大学卒のインテリなんだけど、分かりにくい難しい文章を避けているようだ
phaさんの文章構成力が高いことに加えて担当編集者の力も大きいのだろう
書籍というのは筆者が書き上げた後に必ず、大なり小なり編集者のチェックが入るのだ
この本は、全国の書店で購入できるわけではなく、この本が陳列されている書店は全国でも限られている
私は、先月、東京に行った時に、杉並区 高円寺駅近くの書店(蟹ブックス)で購入した
購入できる書店は以下のphaさんのツイートを参考にしてほしい
『曖昧日記』1、2は、BOOTHでの通販の他、東京の高円寺・蟹ブックス、荻窪・Title、下北沢・日記屋月日、渋谷○○書店、大阪・シカク、福岡・ブックバーひつじがでお買い求めいただけます。カオスなシェアハウスの生活が終焉を迎えるまでの記録です。https://t.co/PRdrZ6rCbu pic.twitter.com/NbWpdvTKnK
— pha (@pha) November 11, 2022
読んだ感想としては、とにかく毎日が楽しいそうで羨ましいの一言だ
色んな友達、知人と楽しそうに暮らしている姿がこの本を読んでいると伝わってくる
一緒に食事をしたり、ゲームをしたりする知人、友達が多くて凄く羨ましい
京都大学時代に過ごした京都にも知人が多いみたいで、京都でのエピソードも多く書かれている
東京にも関西にも拠点があって、友人知人がいる生活は楽しいに違いない
phaさんは会社員時代は友人が殆ど居なかったらしい
しかし、会社を辞めて自身で東京でシェアハウスを運営を始めてから自然に友人知人が増えていったみたいだ
確かに会社員をやっていると友人、知人を作るのは難しい
会社内の知り合いは友人でもなんでもない只の一緒に仕事をする”同志”だ
いくら気が合う関係でも、会社を辞めたら自然消滅する関係だ
多くの会社員は土日は休みだから、習い事や趣味のサークルでも入会すれば、それなりの社交性があれば友人知人を作れるだろう
しかし、内向的な人だと会社の外でも友人知人を作るのは結構難しい
私も10年近く英会話学校に通ったり、数年間、ピアノ教室に通ったり、ピアノサークルに入会したり
して、知り合いを見つけようと頑張ったことはあるけど、友人と言えるほどの深い関係の人は1人も
作ることはできなかった
やはり、社会人になると、社交性がある程度高くないと友人を見つけるのは難しいと骨身に染みている
内向的なphaさんが知り合いや知人を作ることができたのは、シェアハウスを自ら立ち上げて運営したからだと思う
何かしら共同作業のようなことをやらないと深い人間関係を作るのは難しい
習い事や趣味に興じる事は、”共同作業”ではないから、内向的な人が深い人間関係を作るのは至難の業だ
私のように内向的な人は、知人、友人を作りたいなら何でもいいので運営する側に回った方がいいだろう
自分で趣味のサークルを立ち上げても良いし、地域ボランティアに参加するのも良いかもしれない
共同作業して何かを作り上げていくような仲間を作らない限り、真の友人、知人を作ることは難しいと思う
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労働が美徳という思想は、国家によるクソな洗脳だ
この本ではphaさんの殆ど働かない日常が描かれているが、本当に興味深いし羨ましい
phaさんは原稿執筆で稼いでいるのだから全く働いていないわけではない
この本にもphaさんが喫茶店などで原稿執筆をする場面が多く登場する
サラリーマンのように朝早く起きて通勤する必要はないから大変に羨ましい生活だ
現代日本人は”働かない人は食うべからず。労働は美徳だ。”などという偏った思想を幼少期から埋め
込まれて洗脳されている
労働など全く美徳でも何でもない
そのことがphaさんのこの本を読むとよく分かる
人間は労働するために生まれてきたのではなく、人生を楽しむために生まれてきたのだ
その当たり前のことにこの本を読むと気がつくのです
労働は美徳という思想は、労働者を不当に搾取して儲けたい経営者や国会議員や自治体首長による洗脳だ
労働者が必死に働いた方が経営者は株主は大儲けできるし、納税額(年貢額)も増えるから政治家は大喜びというわけだ
現代サラリーマンは通勤時間などを含めると1日の大半を労働に費やしていると言って良い
休みが土日だけだから、家事や雑務や労働で疲れた体の休息だけで土日が終わってしまう人も少なく
ないだろう
これでは音楽や絵画や読書で文化芸術に触れる時間を十分に取ることもできないし、趣味に没頭する時間を取ることもできない
友人や知人や恋人を作ることも、彼らと濃厚な時間を過ごすことも難しいだろう
この本を読んだサラリーマンの中には、phaさんはなんて怠惰な自堕落な生活をしているんだ!と、
腹を立てる人もいるかもしれない
そう感じるのならば、その人は日本の教育で”労働は美徳である”と洗脳されていると思った方がいい
労働だけに時間を奪われた退屈極まりない生活が当たり前だと思っている現代人の方が異常なのだ
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農耕が発明される以前の狩猟石器時代の人類は殆ど働いていなかった
その日の食糧を得るために狩りの時や木の実を採取する時ぐらいしか働いていなかったのだろう
農耕が発明されてから人類がきつい労働に従事しなければいけなくなったのです
畑を耕したり、稲を植えたりするのは凄い重労働だからです
また、産業革命が始まる前の人類も現代ほど長時間労働には晒されていなかった
日本の江戸時代なんかは多くの庶民は半日程度しか働いていなかったことが分かっています
多くの人が長時間労働にさらされるようになったのはここ100年程度の話であり、長い人類の歴史を
俯瞰するとわずかな期間なのです
多くの人が長時間労働にさらされる現代社会の方が異常なんですよ
毎日忙しく働き、たまの休日は家事や雑務で1日が終わってしまうと、長時間労働が当たり前のよう
に思えてくるけど、そんなことは決してない
また、農耕が始まる以前の狩猟石器時代の人類は、現代人よりも健康だったことが人類学研究で分かってきているらしい
彼らはコメや小麦などの炭水化物を殆ど摂取していなかった
木の実や獣肉や魚肉が主食で、現代人よりもタンパク質を多めに摂取していたのです
現代人はどう考えても炭水化物の摂取しすぎだ
朝はトースト
昼はラーメンやパスタやうどんなどの麺類
夜はカレーライス
という生活をしている忙しいサラリーマンは多いでしょう
運動もろくにしないでこんな食生活を長年送っていたら肥満や糖尿病や脂質異常症などの生活習慣病
になるのも当たり前と言えます
文明の発達により、多くの人間が長時間労働のストレスに晒され、炭水化物過多の食事を摂る不健康
な生活を送るようになったのは大いなる皮肉と言わざるを得ません
文明の発達は人類にとって悪だったのではないかとさえ思えるのです
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”ニートの歩き方”を読んだ時の衝撃は今でも忘れられない
私がphaさんのファンになったのは、10年前に”ニートの歩き方”を読んだのがきっかけでした
10年前の当時の私は東京に住んでいた典型的な社畜でした
長時間労働に大きな疑問を感じることなく毎日を忙しく過ごしていました
休日に渋谷の大型書店(渋谷東急本店のジュンク堂)で”ニートの歩き方”を偶然見かけて購入したの
がphaさんファンになった始まりでした
ニートの歩き方を読んで、殴られたような衝撃を受けたのが忘れられません
会社を3年ほどで辞めて、シェアハウスを運営しながらゆったりと暮らしていた当時のphaさん
”忙しく働くことは正義でも何でもない”ということが論理的に非常に分かりやすく書かれていたのです
私はこの本を読んで直ぐに会社を辞めてニートになったわけではないけど、長時間労働ばかりしてき
た自分の人生に疑問を持ち始めてたきっかけになったのは確かです
ニートの歩き方と出会ってからもう10年経ちましたが、現在は関西で派遣社員として働いています
私はもう真面目に働くことは辞めました
真面目に仕事をするフリはしていますが、残業や休日出勤は絶対にしませんし、在宅勤務の日は
バレない程度にサボりまくっていますし、有給休暇は毎月必ず取りますし、年末年始や夏休みやGW
は必ず長期休暇を取るようにしています
不真面目サラリーマンになったのは、間違いなくphaさんの影響が大きいですね
自分の人生を犠牲にして身を粉にして働くなんてもうバカらしくてやる気になりませんよ
そんなことをしても得をするのは経営者や株主だけですからね
我々労働者は真面目に働いてもストレスが溜まるだけでいいことは何もないのです
私もphaさんのようにさっさとサラリーマンをリタイアしたいのですが、そこまで踏ん切りは付かずに現在はまだフルタイムで働いています
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まとめ 〜曖昧日記は、忙しく毎日働くサラリーマンにおすすめ〜
元スーパーニートのphaさんの最新作 曖昧日記を紹介した
東京のシェアハウスでいろんな人に囲まれながら過ごしている日常が描かれている
賃金労働から解放されて、仲の良い知人や友人と日々ゆっくり過ごす生き方は、毎日忙しく働くサラ
リーマンとは対極の生活だ
phaさんのような生き方に批判的な人も沢山いることだろう
私自身、phaさんのような生活はできないと思う
まず、シェアハウスのような他人と共同生活するのが私は生理的に嫌なのだ
他人と一つ屋根の下で毎日顔を合わせるだけで息が詰まる感じがする
賃金労働とは別のストレスに晒されそうだ
また、全く賃金労働をしない生活も余程の蓄えがない限り将来の不安に悩まされるだろう
毎日貯蓄を食い潰す生活は結構きついと感じるはず
phaさんはブログや原稿執筆で稼ぐ力を持っているから賃金労働から解放されているけど私にはそんな力は全くない
このブログだって全く稼げていない
phaさんのようにお金を取れる原稿を書くような文才もない
だから私は嫌でも賃金労働をするしかないわけですよ
ただ、毎日仕事のストレスでうんざりしているサラリーマンには、この本の内容はためになるはずです
賃金労働に消耗しない、こういうマイペースな生き方もあるんだな、ということを知るだけでも価値があると思っています
phaさんの真似はできなくても、労働で消耗する人生を少しは考え直す機会にはなるのではないかと思います
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