昨年末から続いていた頭痛の原因は脊椎の炎症。最終的には脊椎外科でステロイド投与治療で治りました。

健康

こんにちは、体のあちこちにガタがきているmakoです。昨年末に首と後頭部の付け根あたりの痛みがひどくなってきて、色々な医療機関を回りましたが、最終的に治療して治ったのは整形外科(脊椎外科)でした。その辺りの顛末を今回書いて見たいと思います。

後頭部に違和感を感じ、脳神経外科を受診

昨年の10月末、朝、布団から起き上がる時に後頭部にかなり強い痛みを感じました。あと、前々から立ちくらみや物忘れなども気になっていたので、会社に休むことを伝えて近所の脳神経外科を受診することにしました。

医師に症状を伝えるとMRIで脳と頚部の断層撮影をして画像診断することを伝えられました。看護師に別室に案内され、MRI断層撮影における注意点を受けました。撮影には20分ほどかかると言われてびっくりしました。

MRIの台で仰向けになり騒音防止のヘッドホンを付けて、頭部と頚部を固定してMRI撮影の開始です。台が後方に異動して頭部が完全に撮影装置の中に挿入されました。撮影装置本体は狭くかなり圧迫感がありました。看護師が撮影前に閉所恐怖症の気はないかと確認したのが納得できました。撮影中の圧迫感はかなりのものです。

撮影時間も20分とかなり長いので人によっては恐怖心を感じるかもしれません。あとヘッドホンをつけていてもかなり様々な機械音でやかましいです。振動もそこそこありますし、20分間、頭部と首も下半身も動かせないので思っていた以上に疲れました。

撮影後は再び医師から断層撮影画像を見せながら診断結果の説明を受けました。脳や頚部に異常は観察されず、血管の詰まりや脳の萎縮、出血等も確認されなかったとのこと。立ちくらみや目眩は耳の異常が原因かもしれないと指摘され耳鼻咽喉科の受診を勧められました。首と頭部との痛みは筋肉が原因なので気になるなら整形外科を受診したほうがよいとのこと。また、物忘れは病気ではなく加齢で誰にでも起こることで気になるなら神経内科や認知症外来で診てもらったほうがよいとのことでした。

気になる診療費は9000円と結構な負担。内科のように気軽に受診は出来ませんね。画像診断がやはり高いのでしょう。以前、胃腸の調子が悪いとき、総合病院でCTを撮りましたが、その時も1万円くらい掛かりましたからね。

この診断の後は後頭部の違和感も影を潜め、日常生活にも問題なかったのでしばらく放置していました。

後頭部に痛みが再発して、整形外科を受診

11月の中頃、また後頭部の違和感が再発して、今度は症状がもっと酷くなりました。首を横に動かしたときに激痛がはしるんですよ。横を向くのにも躊躇するほどです。

前回診断を受けた医師の指示に従って近所の整形外科を受診。症状を説明すると、頸部のレントゲンを撮って貰いましたがこれも特に異常はなく後頭部の痛みの理由は不明とのこと。首の骨に年齢相応の劣化は見られるがこの後頭部の痛みの原因とは思えないので痛み止めで様子をみてくださいと言われました。

このクリニックの医師は受け答えも適当でなんか信用できないなと感じたので痛み止め専門のペインクリニックを受診することにしました。

頭痛専門外来のペインクリニックを受診

頭痛外来専門のペインクリニックで診察を受けると後頭部の神経の異常と診断され神経ブロック注射してもらい、痛み止めの薬て暫く様子を見るように言われました。3日間くらい痛み止めを飲んで様子見ましたが、痛みは治るどころか酷くなるばかりです。再度、このクリニックを受診して症状を伝えたら、創業病院のペインクリニックを紹介されて急遽受診することになりました

この紹介された先生は麻酔科医でかつ頭痛のブロック注射の専門家。症状を伝えると、後頭部にブロック注射をするとのこと。少し危険を伴う医療行為なので契約書みたいなものにサインをしてブロック注射をすることに。後頭部の血管や神経が集中しているところに、エコーで観察しながら血管、神経を傷つけないよう注射してくれました。

このブロック注射で一時的に痛みは引いたんですけどすぐに再発してその後はさらに痛みが酷くなりました。

再度、別の脳神経外科を受診

ネットで検索して、頭痛専門の脳神経外科クリニックを探して受診することにしました。家から少し離れていましたが、眠れないほどに痛みがひどかったので、そんな悠長なことを言っていられる状況じゃなかったのですよね。ここでも症状を話すとMRIを撮ることになり、画像診断結果は異常なしでした。他の医療機関と同じ痛み止めで様子をみてくれと言われただけで、途方にくれてしまいましたね。

また、藁にもすがる思いで、別の脳神経外科を受診したら、ここの先生は”これは頭痛ではないね、首の神経が捻れていることによる痛みじゃないかな、これは頭痛専門医では治せないよ”と指摘したので、もう一度整形外科を受診してみることにしました。

再度、別の整形外科を受診

以前に受診した整形外科とは別の整形外科を受診して今までの脳神経外科での処置や、後頭部の痛みが夜も眠れないくらい醜いと話すと、総合病院の脊椎外科専門医を紹介してもらいました。

総合病院の脊椎外科を受診しステロイド投与で症状が和らぐ

翌日、その脊椎外科専門医に今までの経緯を話すと、首を回す機能のある脊椎に異常がある可能性があると言われて頚部CTを急遽撮ることになりました。

CT画像を見て担当医が脊椎の一番上部にカルシウム沈着(炎症)があり、それが首を回した際に神経を圧迫して鋭い痛みの原因になっているのだろうとの見解を示してくれました。同時に行った血液検査でも強い炎症が認められるとのことでした。非常に珍しい症例ですが、過去の症例ではロキソニンなどの痛み止めやステロイドなどの抗炎症剤で寛解するとのこと。かなり遠回りしましたが、やっと頭痛の原因がわかった訳です。

セレコックスという非ステロイド性消炎鎮痛剤とステロイド錠剤を2週間分もらって様子を見ることになりました。4日目くらいから痛みがかなり収まり首を大きく動かしても大きな痛みは感じなくなり夜眠らないということもなくなりました。

ただ、ステロイド錠剤はすぐにやめることができず、少しづつ投薬量を減らしながらやめていかなければならないちょっと面倒な薬です。抗炎症剤としての機能は高いのですが副作用(高血糖、むくみ)も大きく誰にでも使える薬ではありません。私も血糖値は高くないか念を押されました。糖尿病の患者さんには禁忌の薬なんですね。

この後もステロイドを量を減らしながら1ヶ月ほど飲み続けてほぼ痛みはなくなりました。現在はステロイドを全く飲んでいませんが痛みがぶり返してきていることはなく症状は安定しています。

ただ、再発の可能性はあるらしいので、その時はステロイド投与で治療することになるだろうとのことです。

 

今は治ったからよかったものの、症状がひどかった時は一週間くらい一睡もできませんでした。頭を枕に置くだけで激痛が走るんですから眠るどころではありません。1週間以上、机の上で座って仮眠することになったのは本当に大変でした。ただ、いい教訓にもなりました。もうアラフィフの年齢になり、色々と体にガタがきているのは間違いありません。

無理せず、体をいたわりながら日々を過ごすしかなさそうです。