堀江貴文氏の”本音で生きる”を読みました。中身は堀江氏が考える合理的な人生論です。役にたつ内容も多いですが、堀江氏のポジショントークもあります(笑)。

読書

目次

はじめに

こんにちは。堀江貴文氏の著書 ”本音で生きる”を紹介したいと思います。

本音で生きるという本のタイトルですが、本の中身は堀江氏の人生論ですね。

私のように内向的で人に本音を言うことができない人間にとっては興味深い面白い本でした。

本音で生きることって難しいと感じている人が多いと思うんですよ。私もその一人です。

一般の人にとって他人に本音を主張することは勇気の要ることだし、自分に嘘をつかないでやりたいことを貫くことも難しいと大抵の人は困難と感じているはずです。

ただ、堀江氏はそういう考え方や感性が理解できないみたいなんです。

堀江氏の考える本音で生きる方法が色々と書かれていますが、一般サラリーマンがこれらを全て実行するのは難しいでしょう。堀江氏はサラリーマン経験のない人間。東大在学中にライブドアの前身であるオン・ザ・エッジを創業したエリートです。一般サラリーマンはそこは差し引いて読む必要があると思いますよ。

とはいえ、一般サラリーマンが陥りやすい思考の罠に対する処方箋がたくさん書かれているので、そこは十分に一般サラリーマンにも役にたつ内容と思います。

一方で、堀江氏のように既に本音で生きている人にはこの本は不要と思います。

この世の中は本音では生きにくいな、息苦しいなと感じている人向けの本だと思います。

なぜこの本を購入したのか?

私自身、内向的で本音を隠す性癖があるので、本音を言うことが苦手なタイプ。一方、職場で本音を言って嫌われて大変な思いをしたこともあります(笑)。職場ではまず本音を言わないようにしています。

そのあたりを起業家の堀江氏がどう考えているのかを知りたかった。

自己啓発系の本は胡散臭い本が多いと感じている私ですが、堀江氏の本を数冊読んできた私は彼の本から胡散臭さは感じたことはないんですよね。

空気を読まないで本音を言いまくっている彼がどのような人生哲学を持っているのか単純に興味があったんですよ。

本音で生きるの内容

この本で私が特に気になったフレーズを一部紹介しますね。

本音を言わずにいる人を見るのはとても気持ちが悪い

この言葉は内向的な人間には耳が痛い言葉。ただ、本音を言えずにいる人間は本人も辛いだろうが、相手にも不快な思いをさせていることを忘れてはいけないと思う。要は本音を言わないことはお互いにとって良いことはない場合もあるということです。

勿論、本音を言って嫌われることもあるかもしれない。ただ、嫌われるリスクを取らずに当たり障りのないことしか言わないのでは好かれることもないでしょうね。

実社会では、私はツイッターでは本音をツイートすることが時々あります。そのことで、仲の良かったと思っていた人から返信やリツイートが途絶えることが結構ある。私の本音ツイートが気に入らなかったのだろう。本音を言うことで関係性が壊れるリスクは絶えず認識しておかないといけないとは思う。

一緒にいて嬉しくもない人にまで好かれようとしていないだろうか?

これも、他人に嫌われたくない、いい子で見られたいと思いがちな私にとってグサッときた言葉ですね。他人に嫌われると、その後、コミュニケーションが取りづらくなるじゃないですか?

例えば私の場合、父親とは大して仲も良くなくて一緒にいて嬉しい相手でもないけど、本音を言って怒らせたり嫌われたりするのは後々面倒臭いので、当たり障りのない話をしてお茶を濁すことがほとんどです。

帰省したくもないのだけど、年一回は帰省して顔を合わせるようにしていますね。本音は全く帰省なんかしたくないけど、完全に実家を無視してしまうと角が立ちますからね。

親兄弟とか職場の同僚、上司なんかは、一緒にいても嬉しくないけど、嫌われたら面倒くさい人たちだといつも思っていますよ。大抵の人はそうじゃないかな?だから嫌われないように色々お互いに面倒な気遣いをしなければならなくなる。

堀江氏みたいに割り切れる人の方が少数派だと思います。

輪のメンバーから嫌われたからと言って、恐れているような実害など存在しないのだ

これは完全に堀江氏のポジショントークですね。堀江氏は東大在学中に起業してそれ以降サラリーマンの経験がないのでサラリーマン社会のことを全く知らないのだろう。

経営者の立場だったら、いくらでも本音が言えるのは当たり前。おかしなことを言っても一番権力のある創業社長に面と向かって異を唱える者がいるわけがない。

 

私は職場でつい本音を言って、大変な思いをしたことがあるんですよ。

一時期、営業の仕事をしていたことがあるのですが、その時につい、職場の不満をはっきりと上司に言ったことがあるんですよね。それ以来、その上司は機嫌を損ねてしまって半年くらい私のことを完全に無視しました。

空気を読まずに本音を言うような人間は営業には向いていない。会社を辞めるべきだと完全に人格を否定されました。

私はこのことがあって以来、職場では絶対に本音を言ってはいけないんだなと学んだんですよ。

日本人が本音を言わないのは損することが肌感覚で分かっているからでしょう。皆が堀江氏のような価値観だといいのだが、本音を言うと人格を否定してきたり、無視したりする人間が多いのが厳しい現実なんです。

日本の研究者はクマムシ研究家の堀川大樹さんの姿勢を見習え

国や企業にスポンサーになってもらうことはやめて、自分で研究資金を稼ごうとしている堀川さんの姿勢は、技術者の端くれである私も大いに参考になる生き方です。最新科学を盛り込んだ有料メルマガ発信やクマムシのLINEスタンプで資金を稼ぐ等は面白い試みです。

堀川さんが手がけているような基礎研究は国や企業のスポンサーをつけるのは難しいので、自分で研究費を集めるしかありません。堀川さんも好きでこのような面倒な試みをやっているわけではないと思います。自分で研究費を集めないと何もできないから嫌々やっているのかもしれません。

とはいえ、基礎研究の資金集めに困っている人は堀川さんの活動は良いモデルケースになると思いますよ。

”自分には何もできない”と思ってはいけない

これは身につまされますね。何やってもうまくいかないと心が弱ってきて、心がネガティブな状態に支配されてしまう。私もこういう思いにとらわれることが多いので。堀江氏は”自分には何もできない”というのは本人が視野が狭くなってそう思い込んでいるだけではないか?と喝破している。

興味が持てることに次々にトライしていけばそのうちに手応えを感じることに出会えるかもしれないということですね。

経験不足で自分に自信がないと言って自分のプライドを守り、現状を変えずに済ませるために言い訳を作り出している。

これは耳の痛い指摘(笑)。私も今まで転職の機会がありましたが、経験不足で自分に自信がないことを理由に断ったことが結構あります。

なぜかと言うと、失敗するイメージがありすぎるんですよ(笑)。私はコミュニケーション能力がないから部下の指導もうまくできないだろうし、職場に溶け込むことは難しいだろうと、仮に溶け込めても、頭が良くない私は相手が希望する成果を出すことができる訳はないと自分に言い訳をしてましたね・・・。

ただ、これはあくまで想像であって、やってみないとわからないのが本当なんですよね。私のような中高年の転職って失敗するリスクは確かに高いのですが、予想外にうまくいく可能性だってある訳です。それはとにかくチャレンジしまくるしかないですよね。

ズルズルと会社勤めを続けていて、40代、50代で首を切られるのは本当に悲惨。リスクを取らなかったこと自体がリスクになっている典型的な例。

これは思わず頷いてしまった。何故なら私がまさしくそうだったから(笑)。私は出世が望めないことはわかっていながらズルズルと会社勤めをして40代でリストラされた。

中途半端な年齢でリストラされるとまともな転職は難しいと思っていい。会社勤めで手応えを感じられない若い人は退職の準備は早いうちにしなければならないと思う。自分の向いている仕事を見つけるために転職をするとか、自分で小さな事業を起こすことにトライしてみるとかなんでもいいからとにかく動いた方がいいと思います。ダラダラ残業なんかしている場合ではないですよ。

長時間労働しても大した成果を出せない社員なんて業績が傾けば邪魔でしかないから、リストラされると思って間違いないです。

人間関係や職場に安定を求めると、人間はダメになっていく。

これは本当にそうですね。

美容院に行くことが私は好きなんですが、同じ美容院に毎月通っていると、間違いなく美容師の対応が悪くなっていく(笑)。カットもシャンプーもマッサージも全て雑になる。美容師もこの人にはこれくらいでいいでしょと手を抜くようになるし、客の側もそれに対して文句を言えるわけではない。

そういうわけで私は美容院をあちこち回るようにしている。同じ美容院に行く場合は久しぶりに訪れるくらいが丁度いい。そのほうが美容師が緊張感を持って対応してくれるはずです。

プライドがなくなった方が皆に愛される。

この本を読んでいると、私もプライドが高い方なんだなと感じる。絶えず人の目を気にする方だし、派遣社員という自分の境遇にも引け目を感じているし年収も非常に低くて正社員に対するコンプレックスは強い。

そのせいで職場でも正社員に対して劣等感を絶えず感じるので誰とも口を聞かなくなってしまった。そういう態度を敏感に感じて周囲の人もとっつきにくいと思っているのだろう。

プライドのないバカが一番得をする

ノリの良い人にはあちこちから声がかかるようになり、加速度的に色々な体験ができるようになる。

→私はノリが非常に悪い人間なので基本的に誰からも声がかからないですね(笑)。

悪いことばかりを考えてしまうので、誰かの誘いもこちらを騙したり搾取しようとしているだけではないのか?利用しようとしているだけなのでは?などと勘ぐってしまう。

こういう姿勢が大失敗はしないかもしれないが、成功できるかもしれない体験を逃してしまうことにもなりかねないなとは感じています。

見境なくノリが良すぎるのも問題だが、あまりに疑い深すぎるのも良い経験を得られなくなる可能性も高いと言わざるを得ない。

自分の人生を改善するには、自分を含む人の行動や周囲の状況を注意深く観察し、疑問を持つことから始まる。

確かに、日常に何の疑問も持たずに過ごしていると、かなり無駄な時間を過ごすしかないだろう。

自分の様々な活動にツッコミを入れ癖をつけるといいように感じます。

このテレビ番組は貴重な時間を費やして見る価値があるの?NHKに高い受信料払ってテレビを保有する価値はあるの?会社でやっている様々な作業は意味あるの?

すぐにテレビを捨てたり、会社を退職する必要はないかもしれないが、こういう疑問を問いかける癖をつけるだけでも漫然と時間を過ごすことはなくなるだろうとは思います。

時間の使い方の最適化を意識する

家事(炊事、洗濯、掃除)、洋服選びなど生産的ではない作業は全て”外注”した方がいいと堀江氏は強調している。この考えは極端に思うと感じる人も多いと思うし私も極端だと思う。ただ、一理あるとは思っている。

漫然と何も考えずに貴重な時間を無駄に過ごして忙しいとこぼしている人も多いのではないでしょうか?

生産性の低い作業をお金で買える人はお金で買った方がいいと私も思います。その余裕のできた時間で生産的な活動をした方がはるかにいいですよね。

一方で日常的に発生する隙間時間をスマホを徹底的に使い倒して生産的な時間に変えることにも言及しています。

体系的に学習しようとするな

これは私も思い当たる節があります。私は材料系のエンジニアなので材料の知識の補強は絶えず必要なのです。

ただ、体系的に学ぶとなると難しい有機化学の分厚い参考書などを一から勉強しなければならなくなる。そんな学習方法ではいくら時間があっても足りません。必要なことをかいつまんで学習する姿勢は社会人には極めて大事だと思います。

体系的に学ぶなんていうのはその分野のエキスパート(学者)を目指すのでもない限り時間と労力の無駄だと思います。

起業のアイデアは考えるだけでは出てこない。情報を浴びていれば自然とアイデアは湧いてくる

仕事のアイデアが出てこないのは、浴びる情報量が少ないだけだと。情報のインプット、アウトプットを増やせば自分の考えが自然と湧いてくるようになると堀江氏は強調しています。

アイデアを出すことが苦手な人には勇気が出る言葉ですね。

やりたいことは今やれ!

昔からいろんな人が主張してきた言葉なので、当たり前だろ!と思う人が多いと思いますが、このあたり前のことができていない人が多すぎると堀江氏が言いたいことなんでしょう。私は現在50歳で、この言葉をようやく肌感覚で分かってきつつあるなと思います。

若い時は正直、この言葉の意味が理解できなかった。何かをやる前に色々と念入りに下調べした方が失敗も少なくなるんじゃないの?と呑気に考えていました。

人間の寿命が数百年以上ならばそういう考えでもいいのかもしれない。残念ながら人間の寿命は現在の医学では長くても100年、短ければ60〜70歳くらいしか生きられません。運悪く若い時に大病に罹って命を落とす人だって沢山いるわけです。

若い時から、時間とお金の許す限り、やりたいことをすぐにやった方がいいと、今では心の底からそう思いますね。

今やりたいと感じていることが年取ってからやりたいことであることか分からないし、年取ったら体力的にやりたくてもできないこともあるでしょう。

何かをやることで失敗しても経験を積むことができるのも大きい。お金は無くなりますが、経験は時間をかけても無くなりません。その経験が後々役に立って仕事に結びつく可能性もあるかもしれない。

若い時は時間の有限性を意識するのが難しいと思いますが、やりたいことを先延ばしする癖をつけてしまうと経験値が低くなるので年齢の割に経験値の低いおじさん、おばさんになって他人に語れることも少なくなるし、結局は損すると思いますよ。

まとめ

堀江氏はサラリーマン経験はありませんから、一般企業のサラリーマン社会のことを分かっているとは言い難い。そのことを改めてこの本を読んで悟りました(笑)。

この本の真似をして、何の権力もない一平社員が一般企業で本音を主張しまくっていたら、おそらく居場所がなくなるでしょう(笑)。堀江氏が本音で生きてこれたのは、ライブドアの創業社長だったからこそです。権力者なら本音で生きれるのは当たり前のこと。

じゃあ、この本をサラリーマンが読む意味はないのか?と聞かれるとそうではないと思います。

一般サラリーマンが陥りそうな無駄な思考に対する警告もたくさんこの本の中で堀江氏が書いているので、そのような堀江氏の考えは参考になるところがたくさんあるなと思いました。

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