URは決して激安住宅ではありません
こんばんわ UR住宅に住んでいるmakoです。
最近はURはTVやYoutubeなどの広告で見る機会が増えた様に思います。礼金無料、仲介手数料不要、更新料不要、保証人不要などを掲げて攻めている感じがしますね。
この様な広告を見ると、URってなんか安く住めそうだなと感じるかもしれません。
入居時に多くの手数料を払う必要がないのは確かに魅力的です。
ただ、トータルで考えると民間に比べて決して激安というわけではないということは主張しておきたいです。
三年弱、URに住んでいる私が感じるのだから間違い無いと思います。
URは単身者用のコンパクト物件がない(少ない)
私は三年ほどURに住んでますが、好きで住んでいるわけではありません。
私は保証人がネックになってURにせざるを得ませんでした。父親が高齢で年金暮らしなので不動産会社は保証人にできないと言われました。保証人は原則、定期収入のある会社員ではないとダメですね。
民間でも保証人不要の物件はありますが、私の住んでいる関西では非常に少ないです。
以前住んでいた東京は、その点では進んでいて保証会社に加入するだけで保証人が不要な物件が非常に多かったのですが、関西では保証会社加入と保証人をダブルで求めてくる物件も非常に多いです。
民間で気に入った物件はいくつかあったのですが、保証人の件で入居を断られました。
仕方なく、URで探すことになったのですが、URは基本的に家族向けの物件が多いのです。
私の様な単身者向けの物件は非常に少ないです。これがURの大欠点ですね。
私が今住んでいる物件が広めの1DK(44m2)です。これでもURの中では一番狭い物件でした。2人入居可能な物件なのでもともとは2人用なのでしょう。
一人用としては無駄なスペースが多くて暮らしにくいです。
その上、広いので家賃も無駄に跳ね上がります。
私も高めの家賃のURに約3年住んでいます
色々と文句ばかり言いましたが、URにも良いところもあります。いいところと良いところを整理してみると
URの長所
●立地が良い物件が多い
→大昔に国家権力で取得した土地なので当たり前かもしれない。私が今住んでいるURも日当たりもよく、周りは静観な住宅地で駅からも近いです。民間でこれだけの良い立地の物件を探すのは難しいと思います。
●広めの物件が多い
→私の様に単身者でコンパクトな物件が欲しい人には短所になるのですが、広い物件を探している人には長所にもなるでしょう。広い分、家賃も跳ね上がりますが。
●初期費用が抑えられる
→これはお金がない学生や新社会人には嬉しいですよね。学生や社会人には別途お得なプラン(入居1ヶ月は家賃無料など)も準備しているURも珍しくありません。
ただ、最近は民間でも敷金礼金がない物件も多いし、更新料を取らない物件も多いですから、URのメリットもだんだん薄れてきていると思いますね。少子高齢化で空き家が増えていますから、民間でも借り手優位になるのは間違い無いと思います。
URの短所
●物件が非常に少ない(特に単身向け)
→単身者用のコンパクトな物件(専有面積20〜30m2)くらいの物件はゼロです。民間には非常に多いのですけどね。コンパクト物件に住みたい人にはURは候補には入らないでしょう。広い分、無駄に高い家賃を払わなくてはいけないので。
●空きが原則少ない(無い)
→物件がそもそも少ないので、駅近などの物件は空きを探すのが原則難しいです。空きを見つけられたら非常にラッキーでしょう。私が今住んでいるURもなかなか空きが出ませんね。空室が出てもすぐに新しい入居者が決まってしまいます。
●築年数が経っている物件がほとんど。設備老朽化が醜い。
→民間の様に新しい物件はまずありません。築年数の浅い物件に住みたい人はURは候補に入らないでしょう。私が住んでいるURは築23年です。入居時はきれいにリフォームしていましたが、悲しいかな、やはり築年数が経っていることは隠せません。玄関や窓の結露が酷くて冬場は周りはカビだらけになります(泣)。風呂場のシャワーの水圧も弱いですし、トイレもなぜか冬場は結露して水浸しになり壁はカビだらけです(泣)。URにクレームを入れても、結露は居住者が対応してくださいとつれない対応でした。
私は様々な民間賃貸に入居しましたが、部屋の一部がカビだらけになる様な事態になったことは一度もありません。シャワーの水圧の弱さも感じたことはありません。やはり設備は民間の方が優れていると言っていいでしょう。
URの入居時のきれいなリフォームに騙されてはいけません(笑)。
●築年数を考慮すると家賃は高い
→SNSでURの家賃は広さが同じであれば民間より安いとの指摘がありますが、私は違うと思っています。民間の方がトイレや風呂などの設備は近代的なので、私はURは築年数が経っている割には家賃が高いなというのが率直な感想です。
●間取りが古い(昭和感を感じる間取り)
→玄関や脱衣所が無駄に広かったり、デッドスペースが多くて間取りが近代的ではありません。だから広い割には暮らしにくいですね。民間ならよりコンパクトで近代的で暮らしやすい間取りの物件が沢山あります。
まとめ
URに3年間住んでみたことを踏まえてURの長所、短所を書いてみました。
私は正直、ひとり暮らしには無駄に広い間取り、設備の老朽化に嫌気が差しているので引っ越しを考えています。
ただ、近所で探してもなかなか住みたい物件が見つからない。
私の感覚では、URを勧めることができる人は以下の人達です。
●古い物件の不便さに耐えられる人
●保証人を立てることが困難な人
●初期費用をとにかく抑えたい学生、社会人など
●駅近で環境の良い立地の良い物件に住みたいファミリー層
ただ、先述した様に、URは基本的に物件が少ないので、立地の良い物件は空室が出たら奪い合いの様な状況になっています。本気でURに住みたかったら、絶えずURのサイトで空きをチェックすることをお勧めしたいです。
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