こんばんわ、何度も転職を繰り返している社会不適合者のmakoです。
2社目の会社(初めての転職先)は静岡県にある中小企業で、化学系の物作り系エンジニアとして中途採用されました。新卒で入社した会社での5年間の経験が買われての採用です。
待遇
待遇は大きくアップしました。年収も上がりましたが、住宅などの福利厚生がよかったんですよ。マンションの家賃、駐車場代、光熱費、水道料金は全て会社持ちでした。家賃と駐車場代を合わせると8万円くらいの物件だったので、年収+100万円以上の価値はありましたね。会社の待遇は毎月の給与や賞与だけでなく、住宅手当や交通費支給などの福利厚生にも目を向けないといけません。結婚している人だったら扶養手当や介護休暇、育休などにも目を光らせないといけません。良い会社は良い人材を獲得するために必ず福利厚生に力を入れています。福利厚生が平均水準以下の会社は仮に内定をもらっても安易に転職を決めるのは考えものです。社員を大切に扱っていない証拠なので、他に行く会社がなければ別ですがそういう会社への転職は慎重になった方がいいですよ。
この会社の福利厚生が充実していたのはそれだけ儲けていたというのもあるでしょう。年一回の社員旅行にも参加しましたが温泉地の一流旅館に一泊する豪勢な旅行でした。その代金も全て会社持ちでした。まあ、新卒で入った会社の待遇がかなり悪かったので、ようやく人並みに稼げるようになったとほっとしました。
入社から退職まで(一年半)
入社した日に静岡県の西部にある主要工場の事務所スタッフの前で自己紹介。私以外にも同時期に中途採用された人が数人いました。このあとは事務所で会社の業務説明を受けて、翌日からは製造現場での研修。この会社は全国の数カ所に工場を持っていて私が研修した工場は静岡県と関西の拠点工場の2箇所でした。毎週のように静岡と関西を自家用車で運転して移動していたのでかなりしんどかったですね。関西の工場研修は最初は近くのビジネスホテルを借りていましたが、途中から経費削減のために会社の独身寮に。この独身寮が壁が薄くて周りの部屋からの騒音が醜いし、風呂も外にあって離れているしで生活はとにかく大変でしたね。
この2箇所の製品の製造現場で3交代勤務しながら、製品の製造行程や品質保証を学びました。半年の製造現場研修の後、エンジニアとして正式に研究所に配属になりました。管理職の人の仕事を手伝いながら、少しづつ研究開発テーマを任せて貰えるように。ただ、この会社は結局長続きせずに1年半で退職することになるんですね。
理由は色々ありますが最大の理由は仕事内容に物足りなさを感じたことです。中小企業なので大手のように化学の高い専門知識が必要とされる仕事はありませんでした。言葉は悪いですが技術は他社の物真似(パクリ)が多かったように思います。
大手企業間なら知的財産侵害で訴訟や損害賠償請求などの大問題になっていたと思いますが、この会社は知財部門も無かったし、私の部署の研究開発のトップも知財問題には無関心でした。中小は知財がない企業も多いですから研究所の知財侵害管理は非常にルーズでした。そういうところも嫌になったところです。企業の研究者、技術者が知的財産権理にルーズではまともな企業では使い物になりません。この会社にいてもスポイルされるだけで化学系の物作りエンジニアとして成長できないだろうと感じましたね。
このころは今から17年位前でしたが景気はバブル崩壊からやや立ち直って、少し回復の兆しもありましたし、私も30代前半だったので贅沢言わなければ転職にそれほど困る状況ではありませんでした。数社に応募してある上場企業から内定をもらうことができました。その会社の業績がよかったので採用基準も甘かったとも思います。提示された年収もこの会社より良かったので内定を受諾して転職を決めました。