はじめに
おはようございます。転職を何度も繰り返しているmakoです。
私は44才までは正社員として働いていたのですが、その後リストラされて、その後は正社員として働くことができずに非正規雇用で職場を転々としています。
非正規で企業を転々としていると、優秀な人だと非正規雇用から正社員に登用されるのは珍しくないことが分かるのですが、普通に優秀で正社員になれるのは30代前半まで、40代からは正社員登用のハードルは非常に上がり仕事を創出できるレベルにならないと厳しい、ということが分かりました。
半年間契約社員を経験した某企業
初めての非正規雇用(一年契約社員)された企業は食品包装材料の会社でした。働きぶりが認められれば正社員の昇格のチャンスはあるとのことだったので内定を受諾しました。結論から言うとこの会社への転職は失敗でした。結局、半年間で退職せざるを得なくなったからです。
最初の2ヶ月間は研修期間ということで工場での実習。工場の現場に入り社員の指示を受けながら作業して工場の仕事を理解するという内容でした。研修とは言っても大手企業のような系統的なものではなく、実質ほったらかし状態で、ただ、工場見学しているだけでしたので非常に毎日が暇でした。マネジメントレベルが極めて低いというか管理職が部下のマネジメントを放棄しているクソな会社に就職してしまったんですね。
研修が終わると東京本社に戻り今度は先輩社員に同行しながらお客様周りをして仕事を覚えていきます。お客様に素材技術者として包装材料を提案して使い勝手などをヒヤリングします。その結果を元に再度より良い包装材料を提案→テストして頂くという繰り返しですね。
仕事の内容はいいとして、苦痛だったのは先輩社員が管理職を含めてブラックだったことです。毎週のように客先や工場への出張があったので出張先では毎日仕事の後、飲み会に強制参加させられました。私も酒は嫌いではないですが先輩社員の説教も多くうんざりしましたね。こんなことがずっと続くとなるとやっていられないなと思いました。これが退職した理由の一つです。
新卒ではなく経験を買われて契約社員として採用されたので当然、会社は即戦力として採用しています。いつまでも先輩社員のお手伝いばかりしているわけにはいきません。私が新しい仕事を作っていく必要がありました。暫くして先輩社員の同行から外された私は暇をもて余すことになりました。自分から仕事を作るためには先輩社員や営業職の社員とコミュニケーションを取って顧客の需要などを掘り起こす必要があります。これは結構高度なコミュニケーションスキルが必要です。
内向的で頭の回転も悪くコミュニケーション能力が不足している私にはこれができませんでした。専門性がそれほど高い仕事ではありませんでしたが他人を巻き込んで仕事を作る能力が必要だったので私には適性がありませんでしたね。結局、社内失業者みたいな状態になり会社内に居場所が無くなり半年で退社せざるを得なくなりました。
この企業は私をほったらかしにしてマネジメント不在のクソな企業には間違い無いですが、私にもう少しコミュニケーション能力があれば、もう少し私も会社に居場所を作れたと思うんですね。この会社に限らず、転職先で会社員としてうまくやっていくには最低限のコミュニケーションや人付き合いは求められると思います。
転職先は新卒のように黙っていても周りがちやほやする環境では無いので、転職者は覚それなりの覚悟が必要ですね。
現在の派遣先の正社員登用について
現在は派遣社員として大手化学系製造業で素材関係の特許調査業務をやっています。大手企業が研究開発や商品開発をやっていく上で特許調査は絶対に必要なものです。正社員の研究者やエンジニアは特許調査まで手が回らないということで、彼らの補佐をしているのが私と上司(正社員)です。
ここの職場も入社時に正社員登用のチャンスがあるとのと聞いていたので淡い期待をしていたのですが、入社してみたら正社員は絶対になれないなと感じました。この会社は派遣社員から正社員になっている人が多いのですが、ほとんどは20代から30代の若手です。彼らはそこそこ優秀だったら正社員に登用されて開発テーマを与えられています。
しかし、40代以上になると、更に正社員登用のハードルは上がり、組織の問題点を把握して、問題点を解決するための仕事を創出しなければなりません。組織の問題点の把握というのが実は大変で、様々な関係部署の人たちと緊密にコミュニケーションを日頃から取っていないといけません。頭の回転の速さによるコミュニケーション能力も必要ですが、日頃からの人付き合いも重要です。社内イベントにも積極的に顔を出して人間関係を作るようにしないと関係部署とのコミュニケーションなんて取れないんですよ。
私の今の上司も40代で派遣社員から正社員に登用された人なんですが、自ら仕事を提案、創出して、それが認められて正社員に登用されたと言っていました。
コミュニケーション能力も平均以下で人付き合いも苦手な私には完全な無理ゲーです(笑)。
まとめ
私自身、30代前半で2回正社員として転職していますが、その時は商品開発テーマや研究開発テーマは与えられるものでした。それが当然と思っていました。40代になると、当たり前ですが仕事を創出するマネジメント寄りの能力が厳しく問われるということが多いということです。
勿論、業界によっても全然状況は違うかもしれませんけどね。少なくとも、私がいる化学系のもの作り業界では40代以降の転職はマネジメント能力を要求されるか、そうでなければ超スペシャリスト(業界の有名人。例えば有名な学術論文や特許を発表している天才肌の研究者、技術者。)が求められますね。
普通に与えられた仕事を真面目にこなすしかできない40代にまともな正社員での転職は無理です。そういう人は私のように派遣社員として企業を転々とするしかない状況です。
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