こんばんわ。今回は化学エンジニアのキャリアの継続性について書いたいと思います。
原則としてキャリアは可能な限り継続させた方が無難です。
というのも私も過去にキャリアを止む無く切ってしまって大失敗したことがあるからです。
その失敗からは今でも復活できてなくて、長い間、非正規雇用に甘んじています。
私は勤めていた企業の業績が悪化して退職勧奨されたことが2回あります。
1回目の退職勧奨の時にそれを固辞して報復人事により化学系エンジニアから医薬品営業の閑職に追いやられて、キャリアが切れてしまいました。
技術系キャリアが切れたまま、3年間も営業職に就いてしまったのです。このことは大変なキャリア損失だと様々な会社のキャリアコンサルタントに指摘されました。
私が最初の退職勧奨を受けた時は日本はリーマンショックの後遺症でリストラする会社が少なく無かったように思います。
書店にはリストラ対策の本が沢山並んでいました。
なにがなんでも会社にしがみついて絶対に辞めるなというタイトルの本もあったように思います。
私の意見は逆で、退職勧奨されたら絶対に辞めたほうがいいと思います。
以前ブログでも書いたと思いますが無理矢理残っても閑職に追いやられるなどの相当冷遇されることは間違いないわけで貴方はほんとにその冷遇に耐えられるのか自問自答したほうがいいように思いますよ。
そんな閑職に追い込まれるのうな立場に耐えるくらいなら潔く会社を退職して次の一歩を自ら踏み出した方がいいじゃないですか。
すぐに次の仕事を見つけるのはよほど優秀じゃない限りは難しいと思いますが、半年から一年くらいで贅沢を言わなければ普通の人でも自分のキャリアを生かした仕事を見つけることができるはずです。
私は2度目の退職勧奨された後、転職活動を色々な転職エージェントに登録して行いましたが営書類選考にすら通らない案件が殆どでした。
理由をキャリアコンサルタントに聞いてみると私が技術系から営業職にキャリアチェンジしたことが原因だということです。
3年間営業職を経験したのでエンジニアとしてのブランクは3年間あることになります。
これは採用する側から見ると即戦力として期待できないことになり書類選考にすら通らなくなるのです。
要するに門前払いですね。
この事が解ったとき、私は3年前に退職勧奨されたときになぜ辞めなかったのだろうと心底後悔しました。
辞めた理由はリーマンショック時に転職は難しいと考えたからですが、この時に派遣でも何でも技術職として転職しておけばキャリアが途切れることはなかったんですよ。
意に添わない会社でも景気回復を見極めながら転職活動することもできたはずです。
しかし、営業のような異分野に転職してしまうと景気が回復してもキャリアが切れていることを理由に即戦力と見なされず面接にすら漕ぎ着けることが難しくなります。
だからよっぽどの覚悟がない限りキャリアを継続する選択をするべきです。
ツイッターなどを見ているとキャリアを捨ててプログラマーになれなどと無責任なことを発言する人が少なくないですが、化学エンジニアの世界ではその考えは通用しません。
考えが甘いと言わざるを得ないです。
もちろん、プログラマーとして転身して成功する人もいるかもしれませんが、そんな人がたくさんいると思っているのですか?
そんなの一握りの天才か非常に優秀な人に決まっているじゃないですか。
根拠のない楽天的な考えで異分野に挑戦することはある意味簡単です。
挑戦して失敗した時の代償がどれくらい大きいか冷静に考えた方がいいと思います。
挑戦に失敗して元のキャリアに戻ることはすでにブランクはできているので極めて難しいでしょう。
異分野の転職ってかっこ良さそうだし耳障りもいいのですが、その異分野にはその業界の海千山千のプロが沢山いるわけです。
異分野への転職は丸腰で敵地に呑気に行くようなものです。
余程の才能と強運がなければ異分野でキャリアを重ねていくことは難しいでしょう。
その意味でも希望退職を促されたら素直に応じてキャリアを生かす転職活動を直ぐにすることをお勧めします。
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