こんばんわ
円安が止まりませんね
10/18日現在、SBI証券サイトで確認したら、米ドル円が149.00円です!
とうとう150円突破も現実味を帯びてきました
お金持ちは円安など痛くも痒くもない
年初は110円前後だったので円預金の価値が30%程度下がったことになります
円安による輸入品やエネルギー製品(石油)の値上がりで日本人の生活は確実に苦しくなっています
私の家にも大阪ガスから最大7割値上げの警告の郵便が届きました
電気代も水道代も高騰するでしょう
政府や自治体は光熱費の補助を検討しているようですがその原資も我々が納めた税金です
カネは決して天からは降ってこないし、石油のように湧いてくることもありませんんからね
既にコロナ禍で300兆円以上のカネが使われていますけどそれも我々が増税という形で負担することになります
いずれコロナ禍復興増税が始まるのは目に見えています
長くなりましたが、円安の影響で庶民の生活は苦しくなっているし将来にわたって増税や物価上昇で苦しくなり続けるということです
一方、お金持ちは円安の影響を大して受けていないのです
何故なら、お金持ちは資産の殆どが価値のある不動産、株式だからです
お金持ちの資産ポートフォリオでは日本円資産の割合は結構低いんですよ
価値のある不動産や株式は保有しているだけで値上がり益、配当、家賃収入が入ってきます
だから富裕層にとって円安など痛くも痒くもないはずです
一方、庶民の多くは資産を現金で保有しています
円安で大損しているのは我々庶民であると認識する必要があるともいます
富裕層が円安で困るのは、世界株式を購入するときや海外旅行をするときぐらいでしょう
生活必需品の値上がりや光熱費の値上がりなどはもともと所得が多い富裕層にとって大した影響はないはずです
株式投資初心者にお勧めの本です↓
円安により日本人には世界株式が割高になった
円安で米国株、先進国株、新興国株などの世界株式が割高になっているのは我々、庶民投資家にとっても悩ましい問題です
急激な円安で日本人にとって世界株式の価格が急激に上昇しています
積み立てNISAやiDeCoで世界株式を積み立てている人も多いと思いますが、積み立てられる世界株式数が円安で大きく減少しているのです
世界株式は米ドルで売買されているからです
日本人は世界の人たちと比べて割高な世界株式を購入させられているのを自覚する必要がありますね
そこで気になるのが日本株です
日本株はリスクあるけど円預金よりはマシだと思う
日本株は日本円で購入できるので世界株式のように割高で購入させられることはない
ただ、株というのは成長を信じられるものに投資するのが王道です
私は今まで日本株にはほとんど投資してきませんでした
加速する少子高齢化、成長性に乏しい古い産業構造、腐敗した政治などを考えると日本が経済成長することは考えにくいからです
ただ、ここまで円安が進んでしまうと日本株にも食指が動きますね
割高な世界株式を購入し続けることにはある種の馬鹿らしさ、アホらしさを感じる時もあります
とはいえ、日本より成長の可能性が高い世界株式、米国株式に投資するのが投資の王道ではあると思います
ただ、世界株式や米国株式も今後数十年間、今までのように順調に成長するかどうかは誰にも分からない
外国株は為替レートの影響をもろに受けるということを今回の超円安で嫌というほど感じました
そう考えると日本株をある程度保有するのも悪くないのではないか?と思い始めています
また、日本株式は円預金と異なりキャッシュ(配当金)を産みます
円安になると大損するだけの円預金よりはこれだけとってもいいですよね
円預金は最悪紙屑同然になり兼ねませんが、日本株式のインデックスファンドなら株価が暴落しても紙屑にはなりません
株式は暴落しても配当金を産み続けるのですから
日本政府はお金持ちの味方である
日本株式は外国株のように為替レートの影響は受けにくいですが、別のリスクを内在しています
日本は既に没落している国であるということ
没落している日本の通貨である円を保有するのもリスクですが、同じように没落国家日本の株式を保有するのも当然リスクが存在します
それが米国株、欧州株、新興国株と大きく違います
米国も欧州も新興国も経済成長していますが、日本だけはこの30年間経済成長していないのです
日本では中国の経済成長は報道されますが、韓国や台湾の経済成長は殆ど報道されていません
日本人の想像以上に世界の多くの国は経済成長しているのです
経済成長する可能性が低い日本に投資することには確かに議論の余地があるでしょう
それでも私は、日本円を保有するよりは日本株式を保有したほうがまだマシなのではないかと思ってます
その理由は日本政府や自治体の金持ち優遇政策です
日本に限りませんが、多くの国の為政者はお金持ちの味方です
お金持ちが損をしないように政策を調整するのが政治の本質と言っていいでしょう
前述したようにお金持ちは大企業の日本株式や日本の一等地の不動産を多く保有しています
彼らは自民党を応援する人達ですから彼らを損させるような政策は政府自民党絶対にしないでしょう
そんなことをしたら自分たちが落選してしまうでしょう
大企業の株価を上げる、一等地の不動産が上げる政策を今まで継続していますし(アベノミクスはまさにそうでしたね)これからも継続するでしょう
だから日本円だけを保有する多くの日本庶民は損する将来しか待っていないわけです
既に日銀の黒田総裁による超円安政策で日本の庶民の預金資産は大きく毀損しています
政策金利を上げる円高政策をすると日本企業の株価が下がって富裕層に損させることになるので日銀は今後も円安政策を継続するでしょう
また、多くの富裕層は銀行から多額のお金を借りて不動産投資をしています
今はゼロ金利なので不動産投資をするには良い環境ですね
しかし、銀行の金利が上がれば銀行に返済する借金が増えてしまうので彼らの不動産投資を破綻させる恐れがあるわけです
日本株価維持と不動産投資を破綻させないために日銀は円安政策を継続するでしょう
だから庶民もできる限り日本円預金を減らして日本株を購入した方が良いと思うわけです
一等地の不動産は庶民には購入できませんが、日本株式インデックスファンド(TOPIXや日経225)は庶民でも購入できます
アクティブファンドの方が好みだという人にはレオスひふみプラスなどの人気ファンドもあります
インデックスファンドやアクティブファンドでは物足りない人や余裕がある人は個別株購入するのも悪くないかもしれません
庶民こそ、日本円預金を取り崩して日本株式を購入した方が良いと思います
日本円だけの保有はインフレに弱いし為替レートが今回のように円安に傾くと大損するのですから
化学系エンジニアとして気になる日本株
私は某化学系企業で派遣社員として特許調査の仕事を日々行なっています
その仕事柄、化学系日本企業の最新特許を網羅的に目を通します
だから、特許出願数が多い化学系企業を自然と把握できるようになりました
製造業にとって特許出願は命綱です
新しい技術開発に熱心な企業は間違いなく特許出願に積極的です
製造業にとって新技術開発は会社を将来的に持続させる生命線ですからね
新技術開発に熱心な企業は潜在的な成長可能性がある企業(株価が上がる可能性が高い企業)であると考えて良いでしょう
その観点で化学系エンジニアの私が魅力を感じる企業を紹介したいと思います
ブリヂストン
世界トップシェアのタイヤメーカー
フランスのミシュランタイヤと毎年トップシェアで凌ぎを削る、文句無い世界的な一流企業です
特許は日本出願だけでなく国際出願も積極的で特許出願数も非常に多い企業
タイヤは自動車素材として地味ですが、消耗品ビジネスなので潰れることはないでしょうね
ガソリンエンジンからEVにシフトしてもタイヤは絶対に必要ですからね
最近は株価が高止まりしているのが気になりますね
暴落したらかなりの痛手を被るでしょう その意味では怖いです
ただ、世界一のタイヤメーカーですからそれなりの安定感はあると思います
株価は高く株式購入には50万円ほどの資金が必要なのは結構ハードルが高いです
予想配当利回りは3.4%と高めなのは魅力的です
横浜ゴム
ブリヂストンと同じく日本の大手タイヤメーカーのひとつ
ブリヂストンほどのシェアはありませんが、新技術開発には非常に意欲的な企業です
特許出願は国内出願、国際出願ともに非常に多いです
横浜ゴムの特許は非常にレベルが高いのが特徴。特許内容の質はブリヂストンを圧倒していると思います
特許の質を見る限り個人的には成長する可能性が高い企業だと思います
株価が不安定なのがちょっと気になりますね
ブリヂストンのような業績の安定感にはかけるので、このチャートを見る限り株式購入にはそれなりに勇気が必要かも
ブリヂストンほどではないけど株価も高額で購入には20万円以上が必要です
予想配当利回りは2.85%とそこそこですかね
旭化成
日本を代表する素材メーカーの一つ 誰でも知っている超大手企業ですね
一昨年はノーベル賞受賞でも話題になった企業です
特許出願数は大変多く、国内出願、国際出願ともに多いです
新規な高分子材料(合成ゴムや熱可塑性エラストマーなど)の出願が多く、最近はセルロースナノファイバー関係の特許出願が多いです
セルロースナノファイバーは軽量で高強度なカーボンニュートラル材料として素材業界では大変注目を集めている素材です
高分子材料の中ではタイヤ用の合成ゴムの特許が非常に多いですね
特許の内容は非常に高度で研究開発レベルの高さを伺わせます
特許の内容を見る限りタイヤ用の合成ゴムは今後もシェアを伸ばすんじゃないでしょうか?
最近は韓国のLG化学などがタイヤ用合成ゴムで攻勢をかけているので競争が激しいでしょうが、旭化成はその競争に打ち勝つポテンシャルを秘めていると思います
チャートを見る限り株価は不安定で購入には勇気が必要ですが、一株あたりの株価が比較的安価なのが魅力
今なら10万円くらいで購入できますね
予想配当利回りが3.71%と高いのも大きな魅力です
正直、私も購入を検討している銘柄です
信越化学工業
地味な企業ですが、化学業界では超一流企業として有名
塩化ビニル樹脂、半導体シリコンウェアで世界シェア首位です
どちらの素材も産業界では必須材料なので潰れることは無いでしょう
化学メーカーとしての安定感はトップレベルの企業です
シリコン技術を応用した特許出願が目立ちますね
特許出願数はそれほど多くはありませんが、堅実な手堅い特許出願が多い印象です
個人的に化学メーカーでは最も投資したい会社の一つですが、株価が高くてちょっと現在は手が出ないです
株価は順調に上がっている企業ですが最近は下がり気味ですから今購入するのはちょっと怖いかな
現在の株価では資金が150万円以上必要ですから多くの人にはちょっと手が出ないでしょう
ただ、予想配当利回りは2.97%とそこそこ高いので一旦株を購入すれば結構な配当収入が得られると思います
暴落リスクを取れる人にとってはおすすめの銘柄です
日本製紙
国内製紙大手の一つ
注目の素材であるセルロースナノファイバー関係の特許出願が非常に多いです
国内だけでなく国際出願にも積極的です
ただ、セルロースナノファイバーは世界的にも競争が激しい商品なので国内製紙大手が国際競争に勝ちぬいて行けるかは正直微妙なところ
北欧の企業もセルロースナノファイバー関係の特許を数多く国際出願していますからね
株価はずっと下がり状態・・・・
日本の製糸業界で2位の地位なのに業績がずっと赤字なんですよね・・・
そのため、配当無配が継続中です
だから余計に売られて株価が下がっているのでしょう 負のスパイラルです
ただ、株価は安いので購入しやすいですね 10万円以下で購入できる数少ない銘柄です
私は・・・といえば今は購入しません
購入するとしたら下がり切った状態で安定してからです
中越パルプ工業
王子ホールディングや日本製紙のような大手ではありませんが、特許出願には積極的な企業です
日本国内だけでなく国際出願も多いです
世界でビジネスをする気概が伺えますね
九州大学などとの共同で研究しているようで九大との共同出願特許も見られます
中堅企業には珍しく学術的なレベルの高い特許を出願しています
日本製紙などと同じくセルロースナノファイバー関係の特許が多いです
製紙会社はどこでもセルロースナノファイバーの研究に力を入れているみたいですね
製紙会社では私が一番注目している企業です
研究の成果次第では成長する可能性を秘めている魅力的な企業だと思っているからです
株価は下がっていますが下がりきりの兆候が見られるのでもうすぐ買い場なのかなと思っています
10万円弱で購入できる株価の安さが魅力です
予想配当利回りが4.38%と高いのも大きな魅力です
王子ホールディング
国内製紙No1シェアの大企業
特許出願はさすが大企業で大変多く、他の製紙会社と同じくセルロースナノファイバー関係の出願が大変に多い
株価は安定していませんが一株が安いので5万円前後で購入できます
今購入するのも全然ありだと思います
予想配当利回りは2.99%とまあまあの水準
国内No1の製紙会社なので潰れることはないんじゃないかなと思いますが
ただ、急成長する(株価が大きく向上する)タイプの会社ではないですね
長期保有で配当金をもらうのが賢いと感じます
ダイキン工業
業務用エアコンでは世界首位級の会社
ダイキンといえばエアコンを想像すると思いますが、フッ素化学事業にも力を入れていてフッ素化学品の特許出願が国内出願、国際出願ともに大変に多いです
フッ素化学事業における研究開発に相当力を入れていますね
業務用エアコンで急成長した会社で株価がとんでもなく高いですし配当利回りも1%以下と低めで正直、投資家目線ではそれほど魅力的な会社ではないかも
ただ、エアコン事業での業績が安定しているので余裕がある人がこの会社の株を保有するのは悪くないと思いますね
株価が高すぎて私にはとても手が出ないですが、資金に余裕がある人には長期保有をお勧めしたいですね
この会社の株を購入するのは200万円以上の資金が必要です
魅力的な会社だとは思いますが富裕層向けの株ですね
クラレ
一般の人には馴染みが少ない会社だと思いますが化学素材の中では堅実な大企業です
化成品でシャア世界首位の商品が多く独自の存在感がある企業です
研究開発にも力を入れているようで、高分子材料を中心に特許出願数は非常に多いです
急成長するタイプの企業ではないですが今後も安定した経営をするんじゃないでしょうか
予想配当利回りが4.1%と高いので、配当目当てに長期保有したい銘柄ですね
株価は下がり切った感触なので今購入するのは悪くない時期だと個人的には思います
10万円程度で購入できるので投資初心者でも安心です
デンカ
クラレと同じく独自の商品で勝負する企業
特殊合成ゴムや機能性樹脂などで競争力のある企業です
特殊合成ゴム、機能性樹脂の特許出願数が大変に多いです 研究開発型の企業ですね
出願特許の内容も高度で研究開発レベルの高さを伺わせます
お金に余裕があれば私も保有したい株の一つです
予想配当利回りが4.1%と高いのも魅力
株価が高めなので投資初心者向きではないですね
株取得に30万円以上かかるので万人に勧められる銘柄ではありません
カネカ
クラレやデンカと同じく独自の商品で強みを持つ化学企業です
発泡樹脂、光学材料、バイオ医薬などが販売が好調のようです
特許出願に非常に積極的な企業で特許出願数は日本、海外とも非常に多い
特許の内容は非常に高度で研究開発レベルの高さが伺えます
今後もその研究開発力の高さを武器に独自の個性的な商品を開発して行くと思われます
ヒット商品を出せば更に成長する可能性もありますね
その意味で投資家目線では大変魅力的な企業です
ただ、株価が高くこの会社の株を購入するには40万円弱の資金が必要です
配当利回りは2.99%とまずまずです
資金に余裕があれば購入したい銘柄ですが私にはちょっと無理です・・・・
日本ゼオン
合成ゴム国内の大手の一つです
タイヤ用の合成ゴムのシェアは高いですが世界的に競合が多い分野なので今後も予断は許さないでしょう
特許出願は多いのですが、特許の内容はそれほど高度なものではなく今までの技術の改善的な出願が多いですね
特許の内容を見る限りあまり革新的な研究開発には力を入れていないように感じます
とはいえ堅実な特許をしっかりと出願しているので守りには強いでしょうね
合成ゴム関係の特許群でしっかりと自社防衛している印象を受けます
競合他社が日本ゼオンの技術を盗むのは難しいと思うのでその意味では業績は今後も安定するかもしれませんね
株価は上昇傾向ですが一株の価格は比較的リーズナブルなので15万円弱で購入できます
急成長するタイプの会社ではないですが堅実な経営姿勢が窺えるので配当金を貰いながら長期保有に向いていると思います
配当利回りが2.73%とちょっと低めなのが惜しいですね
とはいえ私も食指を動かされる銘柄です
まとめ
化学系エンジニアとして、気になる日本の化学系企業株を紹介しました
日本株への投資は、TOPIX、日経225などのインデックスファンドが定番です
ただ、インデックス投資では物足りない人も多いと思います
そういう人はアクティブファンドのレオスひふみプラスなどを保有していると思いますが、更にリスクを取れる人は個別株にチャレンジするのも悪くはないでしょう
私はまだ、日本企業の個別株は保有していません
その理由は日本は単元株制度で原則100株単位でしか購入できないからです
当然、購入資金は高額になります
一株が高額な企業だと数百万円の資金が必要です
これでは気軽に個別株投資ができない
米国株のように一株から購入できるのであれば私も日本の個別株に投資していたと思います
日本経済が落ちぶれたとはいえ、まだまだ魅力的な企業もありますからね
今回の化学系株の紹介が日本株の個別株投資を考えている人にとって助けになればこんなに嬉しいことはありません
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