はじめに
こんにちは
最近読んだ投資の書籍でよかったものがあったので紹介します。
タイトルを見ると米国株に特化した本なのかと感じると思いますが、中身は初心者むけの株式投資の本と思っていただいて結構だと思います。
日本円だけの預金や不動産を購入するリスクなども書かれていて、初心者むけの資産運用の本としても十分に使えますよ。
ただ、ちょっと古い情報(米国株式購入手数料、インデックスファンドの信託報酬など)がありますので注意が必要ですが、投資のやり方の基本を教えてくれる本として問題はないと思います。
また、バカでもわかるという書籍の名前ですが、それほど内容が平易な本ではありません。
前半は比較的平易と思いますが、後半は株式の専門用語(PER、EPS、グロース投資、バリュー投資・・・etc)が出てくるので、株式投資を全くやったことがない人には分かりにくいでしょう。重要な内容を読み飛ばしてしまうと思います。
できれば2〜3回くらい読み直した方が正確な知識が身につくと多います。
また、かなり辛口な口調で書かれているので読者によっては頭に来るかもしれませんね(笑)。
私はほとんど気にならなかたですけど。
バフェット太郎さんがアンチが多い米国株ブロガーというのもうなづけます。
私がこの本を購入した理由
期限つき楽天ポイントが1500ポイント溜まっていたから。と言うのもありますが、私自身も株式投資を初めて2年の初心者です。時々は書店を巡って気になる投資の本があれば身銭切って勉強するようにしています。
私は現在、ほとんどインデックスファンドしか保有していません。
人気アクティブファンドであるレオスひふみプラスは少額保有していますが
楽天ポイントに限らず、期限つきポイントはいつ無くなるか分からないので、気がついたときに使わないと勿体ないですよ。
私のように書籍を購入するもよし、生活必需品の購入でもよしです。
内容について(ネタバレにならない程度に書きます)
インデックスファンドを勧めている
一般論として、アクティブファンド よりもインデックスファンドの方が成績がいいのは、投資初心者向けの本には当たり前のように書いてあります。
この本も例外ではなく、インデックスファンドを勧めていますが、その理由が面白いです。
これを書くとネタバレになるので、気になる方は購入して読んでみてください。
投資先進国の米国では、インデックスファンドは大変人気なのですが、投資後進国の日本では、手数料が高くて投資成績の悪いアクティブファンド が人気があります。
これは、投資のことを何も知らない高齢者に退職金の運用先などに儲けの大きいアクティブファンドを証券マンや銀行マンが勧めるからでしょうね。投資の情報弱者はその勧めに乗って、手数料の高いアクティブファンド を購入しているわけです。それで大損している人も沢山いるはずです。
投資の世界では情報弱者は搾取されます。株式投資に限らず、不動産投資、生命保険購入なども全く同じです。勉強しない人は、高額な手数料で価値のない商品を購入して大損しているのです。
インデックスファンドの弱点を指摘している
これもネタバレするので詳しい内容は書けません。
インデックスファンドも完璧な金融商品では勿論ありません。
株式が割高な時に積み立て投資を始めて直ぐにリーマンショックのような大幅株安になって、その後も長期で株式が低迷すれば、インデックスファンドに長期投資しても大損する可能性だってあります。
これは投資ですから致し方ないです。長期投資で儲けることができる可能性がある反面、運悪く株式相場に恵まれなければ、長期投資しても大損すると言うことです。
これは株式投資するなら覚悟しないといけません。
絶対に損したくない(リスクを取れない)なら株式投資はやるべきではないと思います。
そういう人は大人しく円預金を長期ですればいい。
ただ、円の価値だって将来どうなるか誰にも分かりません。少しずづ物価が上がれば相対的に円預金の価値は目減りしていきますから、日本がこれからインフレになれば円預金は大損することは誰にもわかりますよね?
日本の場合、ここ30年間は経済が低迷していて、賃金もOECD各国の中で唯一下がり続けています。
それでも国内が大騒ぎにならないのは、幸いデフレが長く続いて物価が上がらなかったからです。
しかし、ここ数年は、物価が少しづつ上がっていることにみなさん気がついていますよね?
円の価値が年々なくなっていけば、円預金も大損することになります。
要はカネを扱う限り、リスクからは逃れられないと思った方がいいと思うんです。
バフェット太郎さんのインデックスファンドの弱点の独自の考察が興味深いですね。
インデックスファンドに勝る銘柄ポートフォリオ
銘柄をうまく選べば、インデッククスファンドにも勝てるポートフォリオを組めると指摘しています。
バフェット太郎さんが実際に運用しているポートフォリオも紹介していますから、まずは真似してみるのもいいと思います。
また、バフェット太郎さんのお勧めの米国株銘柄も多く記載されているので、米国株初心者には大変参考になるでしょう。
投資に慣れてきたら、自分なりに興味ある企業の株を購入して行くのも面白いと思います。
バフェット太郎さんは米国株に特化させていますけど、日本株や中国株などにも応用できると思いますよ。
詳しい内容は本を購入して読んでみてください。
投資家の心構えが多く書いてあります
結構耳の痛い辛辣なことが書いてあります(笑)。
私のような投資初心者が陥りやすい、残念な投資法も紹介していますよ。
内容はネタバレするので書きません(笑)。
その他
この本はバフェット太郎さんのある意味成功体験の本です。
ちょっときつい言い方をするとこの本の内容はバフェット太郎さんのポジショントークとも言えます。
バフェット太郎さんは、米国の個別株投資でかなり儲けたからこの本を書いたと思うのですが、その背景には、リーマンショック後の米国経済の好調さがあったことは忘れてはならないと思います。
要は、リーマンショック後に米国株に投資している人は誰でも儲けられたということなんです。
バフェット太郎さんの意見にケチをつける気はありませんが、そこは差し引いてこの本の内容を理解する必要があります。
この本の内容を真似て米国株にこれから投資しても儲けられるかどうかなんて誰にも分かりません。
今後、米国経済が傾けば、よほどの目利きの人以外は米国株投資で大損する可能性が高いということです。
この本の内容を真似て米国株購入して大損しても、バフェット太郎さんは責任は取りませんからね(笑)。
我々投資家は、株式投資は自己責任であることを頭に叩き込む必要があると思います。
まとめ
株式投資を全くやったことがない人、私のように株式投資経験が浅い人にはお勧めできる本です。
ただ、投資初心者が一回で完全に理解するのは難しいと思います。
基本的には平易に書かれていますけど、専門用語も後半になると多く出てくるので、戸惑う人も多いはず。
バカでもわかると書いてありますが、バカではこの本の内容は理解できないでしょう。
2回から3回くらい読み直すとすんなりと頭に入ると思います。
これを書いている私自身も、まだ、この本を一回読んだだけですので、完全に理解しているわけではありません。
もう一度か二度は読み直したいと思います。
また、投資初心者はこの本だけではなく、色々な初心者向けの株式投資本を読んだ方がいいと思います。
一人の筆者だけの情報だと情報にバイアス(偏りや偏見)が入るので、普遍的な知識が身に付きません。
いろんな筆者の本を読むと、主張が異なる意見も色々と出てくるのが分かります。
いろんな意見があることは正解がない命題ということです。
その場合は自分なりに考えてみる必要があるので思考力が鍛えられます。
この本だけで株式投資の基本がわかるなんてことは絶対にないし、一人の筆者だけを盲信するのは非常に危険です。
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