はじめに:会社員として有能か否かと学歴は全く無関係です(断言)
こんばんわ、中級レベルの大学をなんとか卒業したmakoです。
今日は学歴に対して私の考えを述べてみたいと思います。
新卒時の就職活動ではブランド大学が有利なのは言うまでもないですよね。誰もが羨む一流企業には超高学歴でないと入社は相当厳しいです。
私が新卒だった二十五年前もそうでしたし、今でも変わっていないでしょう。皆それが分かっているからこそ、これだけ受験産業が栄えているのだと思います。
住宅街にある駅の近くなんて予備校だらけですからね。
また、私は休日に図書館や勉強カフェ(勉強するためのワーキングスペース)によく行きますが、いつも中高生で満席です。私の様な社会人もいますが、ほとんどは高校生ですね。
それだけ大学進学が就職や人生に大きな影響があることが分かっているからでしょう。
日本は学歴社会と批判的に言われることがよくありますが、海外も学歴社会なのは変わりません。
世界一の超大国の米国も学歴社会ですし、中国や韓国やインドもそうです。
そして多くの国では、大学卒の資格がないと移住する時も苦労する様です。というか移住できない国も少なくありません。
まあ、受け入れる国側の立場からすると、どこの馬の骨ともわからない外国人よりも、最高学府を卒業した人間の方がなんとなく安心ということなんでしょうね。
今経済成長している中国やインドなんて米国留学する学生が日本と比べ物にならないくらいめちゃくちゃ多いですからね。それだけ教育が重要なのが分かっているのでしょう。
ただ、一旦就職してしまえば、学歴はあまり関係ないと思います。
もちろん学閥が幅を利かせている古い体質の企業や一部の大学などの研究機関は別ですが、一般企業では学歴だけで出世できたのはせいぜい高度成長期の年功序列の時代くらいなものでしょう。
何故、学歴と出世は関係ないのか?
私は正社員でも派遣社員としても理系の技術職として様々な企業で25年間働きました。
その経験から、仕事の成果と学歴は全く関係ないことは自信を持って言えます。これは私だけでなく、一般企業である程度働いた経験がある人ならば、誰でも実感するんじゃないでしょうか?
学歴が高い人は、要は勉強ができるという担保があるだけなんですよ。記憶力とか、ある程度の思考力があるというのはわかりますが、厳しくいうとそれだけです。
一般企業の仕事って、記憶力とか思考力だけで円滑に遂行できるものでしょうか?
もちろん違います。仕事を円滑に進めて成果を出していくためには様々な能力が求められます。
コミュニケーション能力、頭の回転力、瞬発力、胆力、勇気、共感力、専門知識、論理的思考力、発想力などなど、あらゆる能力が必要です。
記憶力とか思考力などは求められる能力のごく一部に過ぎません。
更にベテランになればリーダーシップや後輩、部下の指導力など人間力の占めるウェートが大きくなっていきます。
若手の時はともかく、人間力を磨かないで、専門スキルだけで組織で上に上がっていくのはどう考えても無理がありますね。
私も大卒会社員としては全くダメでした
こうやって偉そうに記事を書いている私も大卒の会社員としては全くダメでした。
私は頭の回転が悪くて、人と話すことが基本的に苦手な人間です。頭の速い人が早口で話していると話している内容が全く理解できずコミュニケーションをとるどころではありません。
記憶力も人一倍悪くて、何回先輩に聞いても覚えられなくて馬鹿にされたり怒鳴られたりしてきました。
おまけに人一倍、内向的なので職場の人たちと仲良くすることも苦手でした。
厳しい上司からは、お前みたいにコミュニケーション能力がないやつは見たことがない。さっさと辞めちまえと言われたことも何度もあります。
まあ、典型的なダメ社員ですよね。だから、企業からはリストラされて現在は派遣社員の身分。その派遣社員も何度も仕事ができないことを理由にクビ(契約終了)になっています。
私の様な大卒で全然仕事ができない社員がいる一方、大学なんか卒業していなくても、優秀な社員は沢山いました。
高卒でも、コミュニケーション能力が高くて人付き合いも上手で周囲の人を巻き込んでいく力がある仕事ができる人をたくさん見てきましたよ。
逆に東大や京大出身の超高学歴な人でも仕事が全然できない人も沢山いました。
極端な例では資料のコピーもまともにとることができない京大卒の人もいました。
自己中で全く共感力のない東大卒の先輩もいましたね。当然、そんな人は皆から嫌われて組織で円滑に仕事なんか進められるわけないわけです。
社会で働く様になって本当に痛感しました。一般企業では学歴なんて何の価値もないと・・・
とは言え、高学歴の人を全く否定しているわけではありません。
高学歴でも仕事ができる人も勿論沢山います。まあ、そういう人が勿論順調に出世していくんですけどね。
ただ、私の経験から言わせて貰えば、仕事ができる人はそれほど高学歴な人ではない人が多かったですね。
高学歴ではない人は専門知識などは高学歴の人にはかないませんが、コミュニケーション能力や人付き合い、部下の指導力、共感力が優れていることが多く、専門スキルの不足を十分に補えるんですよね。
会社の仕事は多数の人を巻き込んで円滑に仕事を進めていく必要があるので人間力が専門スキル以上に重要と思います。いくら専門スキルが優れていても、人間的に欠陥のある人は絶対に組織ではうまくやっていけません。
今流行のパワハラする人なんかは人間的な欠陥の最たるものモノだと思います。
そういう人間は、ずる賢い人が多いので上司へのごますりなどで一時的には出世できるとは思いますが、長期的に組織でうまく立ち回るのは無理です。必ず、どこかで馬脚を表します。
某企業で働いていた時、京大出身の秀才タイプの典型的なパワハラ管理職がいました。ちょっとしたミスですぐに部下を怒鳴りつける典型的な嫌な奴でした。
それほど仕事ができる人には見えませんでしたがごますりと年功序列で運よく管理職になれたのでしょう。
ただ、その人は人間的に欠陥があったので、様々な仕事でトラブルが起こり評判はガタ落ち。結局は閑職に左遷されました。その閑職がいたたまれなかったのか、その人は直ぐに会社を辞めてしまいました。
まとめ
仕事の遂行能力と学歴は全く関係ないことを、今回は書いてみました。
就職するまでは学歴は超重要です。誰もが知っている一流大企業は超高学歴な人しか原則入社できないですから。
これは事実ですから文句を言っても仕方ないですよね。
ただ、一旦就職したら、学歴だけで世の中を渡っていけると思ったら大間違い。今時、本気でそう思っている人は少ないと思いますけど、そう言う人はいつか足を救われるでしょう。
大学の研究員とか、シンクタンクとか特殊な専門職だと学歴の重要性も高くなるかもしれませんが、普通の企業の仕事で学歴が役に立つってことはほとんどないと思うんですよね。
組織で円滑に仕事を遂行するには、知識や専門スキル以上に周囲の人を上手に巻き込んでいく力が重要と思います。
それには人間力が重要になってきます。コミュニケーション能力、それを支える頭のよさ、協調性、共感力、勇気、思いやり、部下、後輩の指導力など人間力が必要なことはキリがありませんね。
とは言っても、こういう人間力がない人たちをダメ人間と言うつもりは毛頭ありません。
会社員としてはダメかもしれませんが、人間としてダメなのかと言うとそれは違うと思います。
私自身が頭の回転が悪く、コミュニケーション能力はゼロで、協調性もなく人付き合いも苦手な全く人間力がない人間です。
私の様な人間は会社員としてうまくやっていくのは無理と思いますから、自分が活躍できる様なフィールドを探すしかありません。
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