【新NISA】オルカンやS&P500以外にも検討すべき投資信託はあります

株式投資

新NISAで購入する投資信託はオルカンやS&P500が圧倒的に人気です

多くの株式投資の専門家もオルカン一本を購入してひたすらできるだけ積み立てろ!を主張しています

私が株式投資をするきっかけになった山崎元先生もオルカン一本で良いと主張しています

山崎先生は手数料(信託報酬)の安い投資信託を購入することが最も重要だと言っていますね

オルカンもS&P500も信託報酬は0.1%を切っていますから十分に手数料が安い

これがオルカンやS&P500の人気の一つでしょう

私自身もオルカンに最大限投資していこうかなと思っていますがまだ正直、銘柄選定には迷っています

そのあたりの理由を述べていきたい

オルカンだけを積み立てるだけで本当に良いのか?

オルカン(三菱UFJ国際 eMaxis Slim オールカントリー)でNISA枠(1800万円)を最短5年で埋めろ!、というのが多くの株式投資の専門家の主張です

できるだけ短期間で多くの投資信託を購入してあとはひたすら放置して株式の値上がり益を享受するのが投資理論的に最も効率が良いとされています

確かにそうでしょうね

しかし、5年で1800万円のNISA枠を埋められる人はそう多く無いでしょう

私もそんな資金はありませんし、仮に十分な資金があったとしても5年という短期間で1800万円の枠を埋めるのは結構リスクが高いと思います

オルカンは全世界の企業に投資する投資信託なので十分に分散は効いているとは思いますが、世界の景気や為替レートの影響をもろに受けることは間違いないところです

5年で1800万円分のオルカンを購入した直後に世界株安や円高の波が来たら目も当てられないほどに資産額は目減りするでしょうね😱

世界株安や円高の期間が短ければダメージは少ないでしょうが、その傾向が5年、10年と継続したら心が折れて売却したくなる人も少なく無いでしょう

世界経済が順調に成長して為替レートも安定していれば短期間で投資信託を購入するのがベストですが、そう甘くは無いでしょう

世界株安&円高のダブルパンチを回避するには投資期間をできるだけ長くした方が安全です

その分、投資の効率は下がるかもしれないけど、世界株価や為替レートの動向は誰にも読むことはできないので短期間で多額の投資信託を購入することはそれなりのリスクを覚悟しなくてはなりません

5年で1800万円のNISA枠を埋めるのは投資の中級者、上級者向けの手法であり、投資初心者は10年、15年かけて1800万円のNISA枠を埋めるくらいのペースのほうが良いと私は思ってます

オルカンは実質、先進国株式である

オルカン(オールカントリー)は名前の通り全世界の大企業、中規模企業に投資する投資信託です

しかし、その株式時価総額の6割が米国、3割が米国以外の先進国、1割が新興国です

実質、現状は先進国株式と言って良いと思います

世界第2位の経済大国の中国の株式はまだ5%程度に過ぎないのです

新興国は実際の経済規模は大きいのですが、株式市場はまだ整備されていないので存在感がまだまだ薄いのでしょうね

オルカンを購入する動機の多くは新興国(中国やインド)の経済成長を見込んでいる人が殆どでしょう

20年後、30年後には中国やインドの株式の割合が30%、40%程度になっているかもしれない

そういう期待をしてオルカンを購入している人が少なく無い筈です

しかし、新興国が本当に順調に経済成長していくかどうかは誰にも分からないのです

新興国は人口が多いし、特にインドや中国や、ベトナムなどの東南アジアは教育水準も高く、実際、すごく経済成長しています

ただ、新興国は民主主義国家は少なくて独裁政治の国が多く政治的なリスクを抱えています

独裁者であるリーダー次第では紛争や戦争が頻発して最悪、国が無くなることもあるのです

そこが先進国とは決定的に違います

日本人に馴染みのあるシンガポールやタイも民主主義国家ではなく独裁国家です

先進国に比べて経済成長余力は大きいのは間違いないと思うけど、政治的な混乱による地域紛争や戦争が起こるリスクは間違いなく先進国より高いでしょう

数年前、中国の支配に反発した香港が大混乱に陥ったのは記憶に新しいところです

株価は経済だけではなく政局にも敏感に反応するので新興国株式は株価の変動が大きいと思います

大きく株価が上がる可能性もあるけど暴落する可能性だって決して少なく無いのです

新興国リスクを回避したい人は先進国株式が無難かも

そういう新興国株式のリスクを取りたく無い人は先進国株式が無難でしょうね

ニッセイ外国株式インデックスファンド、三菱UFJ国際 eMaxis Slim 先進国株式などが日本を除く先進国全体に投資するファンドです

これらのファンドは手数料(信託報酬)は0.1%以下ですから十分に低コストで魅力的です

実際、投資家の人気も高いです

私もこの二つのファンドを特定口座でも積立NISA口座でも6年間保有しています

この6年間の運用成績は全世界株式よりも良かったので先進国株式を積極的に新NISA口座で埋めていく戦略も十分にありだと思いますね

新興国の経済成長は十分に取り込めないかもしれないけど、その分手堅い投資先と言えるでしょう

日本株式インデックス(日経225、TOPIX)には投資すべきか?

我々日本人として悩ましいのが日本株に長期投資するか否かです

少子高齢化が酷くて、世界のIT化やEV化にも取り残されて、先進国中、経済が一番うまく回っていない日本に投資するのに抵抗がある人は多いでしょう

私もその一人です

ここ数年の日経平均(日本の大企業225社の株価平均)やTOPIX(東証株価指数)の株価は決して悪くはないのですが、これは日本の真の経済力を示していません

アベノミクスによる大規模金融緩和(円安政策)で見かけ上の大企業の業績がよく見えているだけです

日本経済がオワコンとまでは思いませんが、現在の日本の大企業の株価は円安政策により下駄をはかされているのは間違いないと思います

このことは私のような無名の怪しいブロガーが主張しているわけではなく、多くの専門家が指摘していることなのです

 

まあ、オルカンを購入している人は日本株を少量ですが保有しています

オルカンの5%前後は日本株式です

オルカンは全世界株式に投資するので最も手堅い投資先なのは間違いない

しかし、そのオルカンにも弱点はあります

オルカンは米ドルベースの資産なので為替変動リスクに常に晒されているのは大きな弱点と言えるでしょう

ここ数年は、円安ドル高傾向なので円安の分、オルカンの含み益が増大している人が多いでしょう

しかし、米ドルベースの全世界株式のここ数年の株価は大して上がっていないんですよね

急激な円安により見かけ上の世界株式の株価が上昇しているだけなのです

だから、来年以降、世界経済(米国経済)が低迷し始めた場合、円高世界株安という、オルカン保有者には最悪の局面が訪れるかもしれません😭

円高株安になればオルカンの資産額が急速に溶けていくのは間違いありません

ベテランの投資家ならば株価の下落局面にも慣れているので狼狽売りすることはないでしょうけど、来年から始まる新NISAをきっかけに投資を始める投資初心者には急速な株価下落は結構キツイと思います

インデックス投資で最悪の行動と言われる”狼狽売り”をする羽目になるかもしれません

そうならないためにも、為替リスクを低減するために日本株式インデックスを保有するのはありだと私は思ってます

資産ポートフォリオの主力はオルカンや先進国株式や米国株式で良いと思うけど、為替リスク低減のために日経225やTOPIXをある程度は保有しても良いと思いますね

もちろん、日本円(銀行預金)を保有するのも悪くはないのですが、日本円はインフレに弱いのが最大の弱点です

ここ数年の急激な円安や物価上昇で日本円資産の価値は大きく落ち込んでいることを自覚する必要があります

子供を持っている家庭などは高校や大学まで一定の教育費が掛かるのでまとまった現金を保有しておくことは大事だけど、独身の人や子供のいない夫婦だったら、まとまった現金はそれほど必要ないはずです

独身や子供のいない夫婦だったら、数年分の生活資金があれば大半の人は十分なはずです

だから、銀行預金を多く保有している独身や子供のいない家庭の人は、多少のリスクをとって預金を日本株式インデックスに変えた方が良いと思ってます

そうしないと円安や物価高で知らぬ間にどんどん貧乏になってしまいます😭

株式購入というと”リスクが高すぎる”と思う人も多いかもしれないけど、これは高度成長期の昭和時代の価値観であり、経済衰退している令和の現在、日本円の大量保有も大きなリスクですよ💦

ドイツの銀行の幹部が、”日本円は、トルコリラやアルゼンチンペソと同程度の価値しかない通貨だ!”と発言して物議を醸しているけど、日本円の価値が大きく下がっているのは間違いないと思います

最後に

来年度から始まる新NISAでは、オルカン(三菱UFJ国際 eMaxis Slim オールカントリー)やS&P500(米国企業上位500社)を購入する人が多いようです

多くの専門家もそれを推奨しているので、一番手堅い投資(無難な投資)なのは間違い無いでしょう

しかし、専門家の意見、主張が常に正しいわけではありません

そのことを私はコロナ禍で痛感しました

だから、専門家の意見を鵜呑みにせずに、素人として投資の勉強は必要だと思います

私は株式投資の経験は6年程度なのであまり偉そうなことは言えないけど、オルカンやS&P500以外にも検討すべき投資信託はあると思ってます

新興国リスクを避けたい人は先進国株式(ニッセイ外国株式インデックス、三菱UFJ国際 eMaxis Slim 先進国株式)が良いと思います

為替変動リスクを避けたい人は日本株式インデックス(TOPIX、日経225)をある程度組み込むのも悪く無い選択だと思う

新NISAをきっかけに株式投資を始める皆さんも、専門家や私の意見を鵜呑みにせずに自分で勉強して納得のいく金融商品を探してみることをお勧めします

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