マラガ旧市街の中心部のホテルに荷物を預けて、まずはマラゲータビーチを目指す
マラゲータビーチは旧市街から徒歩圏内の有名なビーチだ
マラガ旧市街では楽天モバイルのデータローミングが使えるので、GoogleMapを頼りにマラゲータビーチを目指す
マラガの日中はとにかく日差しが強くて暑い🥵
半袖半ズボンでちょうど良い感じだ
4月下旬なのにこの暑さとは夏になると地獄の暑さになるんだろうね
また、オフシーズンにも関わらずとにかく観光客で溢れかえっていることに驚かされる
欧州バカンスシーズンは6月から8月なのに4月末でこの混雑とは・・・
ハイシーズンの混雑はさらに醜くなると思うと空恐ろしくなるほどだ
東洋人の観光客は殆ど見かけない、というか全く見かけない
背の高い欧州系観光客が多い印象だ。おそらく、この時期はまだ寒さが残る北欧、中欧からの観光客が多いと思われる
街中の信号機はどこも電気が切れていて作動していなかった。車の流れが切れたタイミングで皆、横断歩道を渡っているので私もそれに合わせて行動する
これはスペイン大停電の影響なのだがこの時はまだスペイン大停電のことを知らなかったのだ。
マラガ旧市街からマラゲータビーチまでは想像以上に距離があった。
マラガ旧市街から海(港)までは結構近いのだけどビーチまでは結構な距離がある
マラガの港近郊には飲食店も多くて、カフェ、レストラン、土産物店が数多く営業していた。
マラガの港は非常に立派でこの時は巨大な豪華客船が停泊していた
マラガ旧市街にあれだけの観光客が溢れているのは豪華客船の観光客もきっと多いからだろう
ただ、港近くのレストランは昼食の時間帯なのにどこも客はまばらなのがちょっと気になった
マラガ旧市街から20分ほど歩いてマラゲータビーチに到着した。暑さと湿度ですでにバテ気味だ。汗ぐっしょりになってしまった。
昨年GWのギリシャ旅行でも感じたことだが地中海はとにかく蒸し暑く夏のハワイのようなカラッとした快適さは全くない
日本の真夏のような蒸し暑さなのでGWは明らかに日本の気候の方が快適だ
地中海性気候は快適だ!と少なからずの日本人が思っているかもしれないがそれは大きな勘違いだ
地中海の4月下旬から5月上旬の気候は決して快適ではないことは自覚しておこう
マラゲータビーチは椰子の木が植えられていたり、パラソルやベッドがたくさん置いてあったりして南国ビーチムードはそれなりにあるが、波が高いし海水の透明度も低いので沖縄やハワイのような楽園感は全くないので結構がっかりした💦
6月から8月のハイシーズンになるともうちょっと波も穏やかになり海の透明度も増すのかもしれないがこればかりはまだ分からない
ビーチ沿いにレストランやホテルも多いし遊歩道も完備されているし雰囲気作りには頑張っているが肝心の海の透明度が低いので正直イマイチだ
ハワイや沖縄のビーチような楽園感を期待していると日本人観光客は大きく失望することだろう
とはいえ、ビーチそのものは広くて景色も良いので雰囲気は決して悪いわけではないが、地中海の楽園という過度な期待をしていると期待を裏切られるのは間違いないとは言っておこう
4月下旬というのに結構多くの人がマラゲータビーチで海水浴を楽しんでいる。夏場のハイシーズンになったらもっと混雑するんだろうね





ちょっと歩き疲れたので、ビーチに設置されてる長椅子の上に座って寛ぎながら、スマホを弄ろうとしたら、電波が全く入らないことに気が付いた。マラガ旧市街では問題なく電波を拾えたのにマラゲータビーチでは電波が弱いのだろうか?
いや、それはおかしい。マラゲータビーチはマラガの有名観光スポットだから電波が弱いはずはない。
今振り返ると、これもスペイン大停電の影響だがこの時の私には分かりようがない
20分ほど海を眺めていたがそれにも飽きてきたのでマラガ旧市街に引き返すことにした
マラガ旧市街に戻って適当に旧市街を散策していると巨大な大聖堂の前にいつの間に来ていることに気が付いた。あたりを見回してみると多くの観光客が空を見上げながらスマホで写真を撮っている。
確かに見上げてみると巨大な大聖堂だ。これがマラガ大聖堂(エンカルナシオン大聖堂)であることには後で知ることになる。
近くでみると首を思い切りのけ反らせないと大聖堂の上まで見上げることができないほどの大きさだ
私は無主教なのでキリスト教の教会(大聖堂)には全く興味がないのだけど、これだけ大きくて立派な大聖堂(教会)には流石に圧倒されるものがある。教会に施されている精巧な彫刻も見事だ。
昨年の夏のイタリア旅行でも感じたが、イタリアの街もとにかく大聖堂が多かったことを思い出した。



マラガ大聖堂はマラガ旧市街のど真ん中にあるのだけど相変わらず電波が弱すぎてネットは全く使えない
やはり何かおかしいなと鈍い私も感じ始めた
歩き疲れて喉が渇いたので大聖堂のすぐ近くのフルーツスムージー屋でマンゴースムージーを飲んだ
カード払いをお願いしたが機器が故障しているので店員に現金(キャッシュ)オンリーと言われた
これもスペイン大停電の影響なのだが私はまだ知らなかった
とにかく旅先でGoogleMapが使えないのは不便極まりない。
マラガの旧市街を適当にほっつき歩くがどこを歩いているか全く検討がつかないのだ💦
マラガ旧市街を1時間ほど当てもなく彷徨い歩いて15時頃にホテルに戻った
ホテルのフロントは相変わらず真っ暗だった
この時、やっと、ホテルの従業員から、現在、ポルトガルとスペインで大停電が発生していることを聞かされる。復旧の見込みは未だに分からないらしい。
エレベーターもホテル内の照明も使えないのでホテルのボーイがランタンを持ちながら私の部屋(5階)まで階段を登りながら案内してくれた
部屋のカードキーも停電で使えないのでカードキーは停電復旧後に渡すとのことだった
部屋に到着すると私の荷物がまだ部屋に届いていないので、ボーイにそのことを問いただすと今から直ぐに運ぶと返答してきたが、正直イラっとした💢
12時過ぎにチェックインして3時間弱も経っているのに今まで一体何をやっていたのだと言いたくなったがグッと堪える。
海外旅行するとホテルの仕事のいい加減さに正直イライラする局面が多いものだが仕方ない
部屋自体は綺麗で環境もよく文句はなかった
マラガ旧市街の目抜き通りに面しているホテルなので多少うるさいのかなと思っていたが、これは良い意味で期待を裏切られた
部屋の多くは目抜通り側ではなく裏通りの方に面しているので部屋は静かなのだろう
窓も大きく彩光も十分で部屋の中は非常に明るいのも気に入った
窓も2重窓なので外の騒音を和らげてくれる作りだった
10分ほどして私の荷物(スーツケースをバッグ)をボーイが持ってきてくれたので正直ホッとした
それにしてもスペインに到着して早々大停電に巻き込まれるとはついていない
モバイルバッテリーはまだ残量に余裕があるとはいえ、停電が長引くと直ぐに残量にも余裕がなくなるだろう
停電の影響でホテルの部屋のフリーWiFiにも繋げないので情報を全く外部から取れないのだ
テレビも当然使えないのでスペインのニュースを見ることもできない
停電が早くに復旧してくれないと正直なところ旅行を楽しむどころではない
とにかく今は汗ぐっしょりなのでシャワーを浴びたいのだが停電中にお湯は出るのだろうか?
ガスも電気がないと使えないはずだが・・・・
シャワールームの電灯も使えないのでシャワールーム内は真っ暗だ
スマホのライトを使ってシャワールームを照らしながら手探りでシャワーの水を出してみるとお湯はなんとかまだ使えるようだ
シャワールームをスマホのライトで照らしながらなんとかシャワーを浴びた。ただ、水圧は弱くてシャワーの使い心地はイマイチだったのは残念だ
それでも汗ぐっしょりの状態からは解放されだいぶさっぱりした
まあ、とにかく関西空港からマラガまでの長時間移動で疲れ果てていたので短時間の仮眠を取ることにする
3時間ほどホテルのベッドで横になり仮眠をするとだいぶ疲れが取れたが未だに停電は継続中なので気が気ではない
このまま停電が数日間継続したら今回のスペイン旅行は台無しになってしまうだろう
最悪、帰国できないこともありうるのだ。そう考えると空恐ろしくなってきた😱
時間が経って旅行の疲れが癒えると共に現在の事態の深刻さが身に染みるようになってきた😨
停電が長期間に渡ればスペイン国内の物流も滞るし、当然、電車も動かず飛行機も飛ばせないだろうし帰国どころではないのだ
それに停電状態のホテルに宿泊し続けるのも嫌すぎるだろう💦
ホテルに居ると鬱々としてくるので再度、マラガの街に外出することにした
とはいえ停電中なのでホテル内は真っ暗でライト無しでは歩くこともままならない
スマホのライトで床を照らしながら廊下を歩き、階段を慎重に降りていく。旅先でまさかこんなことになろうとは夢にも思わなかった
まあ、停電が日常の国は世界にはたくさんある(アフリカや南米や東南アジア)。しかしスペインは欧州の経済負け組と言われているとはいえOECDに加盟する立派な先進国だ
先進国の旅行で大停電に巻き込まれるとは多くの人が想定していないに違いない。まあ、自然災害(大地震や洪水)に巻き込まれたようなものだと諦めるしかないな💦
ホテルの外に出ると夜7時前というのに昼間のように明るい
ホテルの前の目抜通り(マルケス・デ・ラリオス通り)を北に向かって歩くと、観光客は未だに多くたくさんの人が歩いている。
通り沿いのお店は営業している店も多いが、停電の為、休業している店も多かった
営業している店も、停電中なのでお店の中は真っ暗だ。こんな真っ暗な店内でどうやって買い物するのだろうか?
今夜の夕食はどうしようか?停電しているのだから、殆どの飲食店は休業するはずだ。
停電で冷蔵庫や冷凍庫も使えないだろうから食事の提供などできるはずがないし電車も止まっているから店の従業員も自宅に帰ることも困難だろうな。
今夜は夕食難民になる可能性が高いと感じたので、ホテル近くのコンビニでチョコレートとポテトチップスとミネラルウォーターを購入しておいた。
停電で当然クレジットカードは使えず、現金(€)で決済した。
ホテルに戻ってポテトチップを齧りながらもどんどん気分が落ち込んでいくのが分かる。
ホテルの部屋の中はまだ明るいが夜になったら部屋は真っ暗になるから何もできない💦。ベッドで横になるしかない😭。明日から何をすればいいのか全く検討がつかないのだ。
ポテトチップを食べ終えると不思議と食欲が出てきた。
再度、マラガ旧市街に繰り出して、ぶらぶらすることにした。
マルケス・デ・ラリオス通りを抜けてグラナダ通りに出ると多くの飲食店がひしめき合っている。閉店している店も当然多いのだが、不思議なことに電気を付けて営業している飲食店も数多くあることに心底驚いた。
停電中なのにどこから電気を引いているのだろうか?病院のように自家発電しているのだろうか?
せっかくスペイン・マラガにきたのだから地中海料理の店やスペイン居酒屋(バル)に入店したいのだが、バルもレストランもどこも大混雑していて私のような1人客が気軽に入れそうな店が全くないのだ
停電で営業中止している店が多いから営業している店に観光客が殺到して混雑が酷いのは容易に想像できた。
マラガの旧市街を歩き回っていると日本食の店が結構多いことに驚かされる。本格的な日本料理の店ではないけど日本風居酒屋、ラーメン屋、寿司バーは結構見かけた。
1人でも入店できそうな比較的空いている日本風居酒屋を見つけたので入店してみることにした。
ここのお店に入店したのは結果的に正解で今回のマラガ滞在時に何度も通うことになった
店員の態度も悪くないし店の雰囲気が良い
メニューは寿司、ラーメン、餃子、枝豆など結構種類は豊富だった
ワインと鉄火巻き、餃子、枝豆を注文。停電中なのに店内は普通に照明を使っているし通常の営業をしているようにしか見えない。自家発電しているのだろうか?
入店した頃には空いていた店内も30分ほどであっという間に満席になってしまった。どうやら人気店のようだ。
肝心の料理の味はまあまあ。鉄火巻きはマグロがちょっと脂が多すぎてしつこかったが不味いわけではない。餃子や枝豆はそこそこ美味しかったし、ワインも美味しかった
ただ日本料理店なので価格はバルなどよりも高めだったかな
このお店もクレジットカードは使えずに現金で支払うことになった。
支払いを終えて店の外に出ると店の前で行列を作っていた。マラガでは観光客に日本料理も大人気のようだ
大停電のような有事にはクレジットカードやスマホ決済は無力で現金が強いことを改めて思い知ることになった
関西空港で10万円分をユーロに両替しておいたのは大正解だった
海外はカード決済が当たり前なので普通なら現金は不要なのだが、大停電のような有事には現金しか使えなくなるのだ
この日の夕方のマラガの旧市街では街のATMの前に現金を引き出す多くの観光客が行列を作っていた
飲食店でクレカ支払いが出来ないのだから、現金を準備していなかった観光客がATMに殺到したのだと思われる
飲食店で賑わうエリアを南下して宿泊ホテル近辺まで来ると別世界のように人気も無く真っ暗だった。目抜き通り(マルケス・デ・マリオス通り)も私の宿泊するホテルも本当に真っ暗闇なのだ💦
ホテルのフロントは蝋燭を灯して対応していた。
ホテルフロントで部屋のカードキーをもらって真っ暗なホテル内の階段をスマホのライトを照らしながら上がり、私の部屋のある5階のフロアの床をスマホライトで照らしながらなんとか自分の部屋に戻った
カードキーで部屋の鍵を開けられてホッとしたが、部屋の中は当然真っ暗😭
スマホライトで部屋の床を照らしながらベッドに直行して服を脱ぎ捨てる。
洗面所内をスマホライトで灯しながら歯を磨いた。お湯はまだ出るのは幸いだったな。
部屋が真っ暗で何も出来ないのでベッドですぐに眠りについた。
眠っていると突然真夜中に部屋の照明が灯り、エアコンが作動し始めてその音で目を覚ました。時間は午前3時。
停電から12時間以上経ってやっと停電が復旧したようだ。部屋の扉を開けて廊下をみると廊下に照明が灯っていて嬉しくなった。
今日の朝方からの観光は普通に出来そうだ。停電が早期に復旧したことに心底ホッとしたと同時に猛烈な眠気が襲ってきて部屋の明かりを消して泥のように眠りについた
今回はここまで!
次回はネルハ、フリヒリアナ観光編です
スペイン大停電の夜にも電気が灯っていたマラガ大聖堂。自家発電?↓

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