我々、派遣社員は毎月、派遣会社の担当者と面談を行う
派遣会社の担当者は私だけでなく、私の上司(指揮命令者)とも毎月面談している
私が真面目に就業しているか否か、確認するのが目的である
派遣社員は毎月、派遣会社との面談があるのが普通
今月の面談では、現在の就業先(派遣先)で4月以降も就業を希望するか否かを派遣会社の担当者に聞かれた
私は現在、無期雇用形態なので半年毎の更新になる
通常の有期雇用の派遣社員は3ヶ月毎の更新が普通である
私は現在の派遣先に6年以上勤務している
4年目に入る前に無期雇用形態で現在の就業先で働くか、契約を終了して別の派遣先を探すのか、選択を迫られた
今の派遣先に満足しているわけではなかったが、正社員の仕事を探すのも難しい年齢だし、今の派遣先より良い派遣先が見つかる保証も何もなかったので、現在の派遣先での就業を継続することを決断した
その時点で、有期雇用から無期雇用に切り替わった
有期雇用では3年以上同じ職場で働くことはできないからだ
この記事では有期雇用と無期雇用の違いには言及しない
興味のある方は以下の記事を参考にしてほしいです
派遣会社の担当者に、契約更新するか否かを悩んでいることを伝えると、彼女(中年の女性だ)は、
”派遣先から求められているうちは自分から辞めずに働いた方がいいのではないか?”、と契約更新を勧めてきた
それはそうだ
派遣会社は派遣社員を多く抱えることで成り立つ事業なのだから
派遣社員の多くが辞めてしまったら派遣会社の収入が減るのだから、派遣会社としては当然、派遣社
員が就業継続することを薦めるのは当然のことなのだ
私が契約更新を悩んだ理由は
・現在の派遣先の時給が比較的良いこと
・現在の派遣先の仕事そのものは決して嫌いではないこと
・今の派遣先を辞めた後の生活が不安
なことなどが挙げられる
派遣会社の担当者によると、現在の派遣先は派遣先としてかなり恵まれているらしい
時給も高めだし、会社の経営が悪化しても派遣切りを安易に行わないからだという
それは私も納得している
私は今の派遣先は4社目だが、待遇は決して悪くはない
勿論、正社員の待遇とは雲泥の差があるけれど派遣社員としては決して悪くはないことは私も分かっている
コロナ禍で会社の業績が悪化したのにも関わらず、派遣切りをしなかったのは、まあ、褒めるべきかもしれない
コロナ禍で派遣切りされて路頭に迷った人は決して少なくはないだろうから
セミリタイア生活については真剣に研究しています
私はセミリタイアを目指している人間なので、低収入でも生きていく方法についてはかなり真剣に研究している
セミリタイアした人のブログは読み漁って、情報を得て参考にさせてもらっている
私がよく閲覧するセミリタイアの人が運営するブログは以下の4つになりますね
セミリタイアを実行に移した人たちも、会社を辞めるときは相当悩んだ人が多いことが彼らのブログを読むとよく分かる
やはりマジョリティ(会社員)から外れてマイノリティ(セミリタイア)の立場になるのは相当の勇気が必要だ
特に日本社会は多様性を認めない社会だから、高齢者ではない無職への風当たりは強い
また、会社員から外れると税制や社会保障(年金、健康保険)の点で損することも多い
セミリタイアするにはある程度の資産は必要だけど、資産以上に大事なのは、”マイノリティになる勇気”だ、と思う
私がセミリタイアする勇気がいまだに持てないのは、セミリタイアしている人も、不定期にアルバイトなどで働いている人が多いからだ
働かずに悠々自適に過ごす貴族のようなセミリタイア者は決して多くはない
セミリタイア者がお金を稼ぐ手段として人気なのはUberEatsや出前館などの配達の仕事だ
私が住んでいる街(阪神間の住宅街)でもUberEatsや出前館の大きい荷物を担いで配達する人を頻繁に見かけるようになった
給料も結構高いし、組織や時間に縛られずに働けることが人気を集めているのだろう
アルバイトやパートは職場の人間関係に巻き込まれるし時間も一定時間拘束されるから、自由を謳歌したいセミリタイア者には不人気だ
だけど、私自身はUberEatsのような配達の仕事をやりたいとは思わない
私は自転車やバイクに乗らないから、という理由もあるが、配達の仕事は結構な肉体労働だからだ
UberEatsのロゴが入ったデカくて重たそうな荷物を背負って配達する人を見るたびに大変そうだな!といつも思う
私はすでに50歳を過ぎた人間だから配達の仕事は腰や背中や肩を痛めてしまいそうで怖い
UberEatsなどの配達系の仕事は体力のある若手(40代前半まで?)の仕事だと思う
個人的には、UberEatsをやるくらいなら、現在の派遣先で働く方がマシかな?とも思っている
それも私が今回、契約更新した理由でもある
私はLIneバイトにも登録していて、時々、家の近くのアルバイト案件を見ることも多い
これは勿論、セミリタイアを考えてのことだ
資産が十分でないセミリタイア者は労働で稼ぐことから逃れることはできないから、不定期にパートやアルバイトをせざるを得ない
人手不足のせいか結構、高時給(〜1500円)のアルバイトも少なくないように思う
だから人気のUberEatsにこだわる必要はないと思っている
今の派遣先で長期就業したいとも思えない理由
私は今の派遣先が比較的恵まれていることは理解しているが、それでも長期就業したいとは思えない
それは今の派遣先の問題というよりも、派遣社員という立場そのものの問題だ
派遣社員を募集する企業は多くが日本を代表する大手企業だ
そんな大手企業で正社員として勤務する人たちは、私から見れば立派な上級国民だ
昇給や賞与がある程度保障され、住宅手当、産休対応などの福利厚生も非常に手厚いからだ
そんな上級国民である彼らの言動を職場で目にすると本当に惨めになるのだ
この気持ちは派遣社員をやらないと決して理解できないだろう
ボーナスの時期になると社員たちのボーナス額が嫌でも周囲から聞こえてくるし、彼らが日常的に話す内容も上級国民の生活が垣間見得て、自分の質素な生活と比べると本当に惨めになる
他人は他人、自分は自分と割り切れる人には関係ない話かもしれない
しかし、私はそういう割り切り方が未だにできないのだ
やはり、身近に豊かに暮らしている人がいればどうしても自分の生活と比べてしまって、自分の立場の惨めさを感じてしまう
ただ、私は在宅ワークが認められている事務職なのでまだマシかもしれない
週2日〜3日は在宅勤務が認められているので毎日のように職場で正社員の言動に刺激されずに済むからだ
在宅勤務が認められない職種だと本当に精神的にしんどいと思う
週5日、職場にずっと居る派遣社員の場合、神経質な人だと病んでしまうはずだ
最後に 〜派遣契約更新した事が正解か否かは分からない〜
今月、4月からの派遣就業の契約更新をした話をしました
契約期間は6ヶ月なので今年の9月までは今の職場で勤務することになりました
ただ、派遣就業更新の決断には後悔もあります
もし契約更新をしなければ今年の4月からは晴れて労働から解放されて自由な身になるからです
いわゆるセミリタイア生活を今年の4月から始めることも可能だった
毎朝、朝早く起きる生活ともおさらばできた
また、航空券やホテルが安い時期にいつでも海外旅行することが出来るようになっていた
これは大きな魅力です
セミリタイア者は混雑しない時期に低コストで移動する自由があるのです
サラリーマンの最大の欠点の一つは低コストで移動する自由がないことです
彼らはGWや夏休みや年末年始くらいしか長期休暇を取ることが出来ないからです
この時期は航空券もホテルもバカ高くて、おまけに有名観光地は大混雑しているから観光地のサービスレベルも大きく低下します
私は毎年、GWや熱休みに旅行しますが、観光地はどこも大混雑でゆっくり観光することが出来ない
そういうときは時間の自由があるセミリタイア者が心底羨ましいと思います
ただ、旅行のような”消費行動”はすぐに飽きてしまうことも私は分かっています
特に私は飽きっぽい人間なので、数回海外旅行をすると飽きてしまう可能性が高いです
空いている時期にハワイやヨーロッパを縦横無尽にレンタカーで旅することが私の夢ですが、数回訪問したら飽きてしまうかもしれない
人間の脳は刺激にすぐに慣れてしまうので、”飽きる”ことは当たり前のことなのです
その時に、セミリタイアしたことを思い切り後悔するのかもしれない
そういうことを色々と考えると、どうしても派遣就業更新を辞める決断が出来ませんでした
本当にセミリタイアを決断する人の勇気には頭が下がりますね
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