人事異動の季節です
私は派遣社員だから異動とは無縁ですが😀
私の派遣先の大企業は1月、4月、7月、10月に比較的大きな異動がある
大企業にしては異動の頻度は多い気がする
私の所属する部署でも2名が他部署に異動する
一人は中年女性だが現在の課長職から部長職に昇進するので明らかな栄転だ
その異動先の部署も会社が力を入れている業務を推進する部署だから、彼女は将来を期待されているんだろう
今の派遣先には約7年間勤務していて様々な正社員の異動、昇進、左遷などを見てきた
これらを見ていると、出世する人、出世しない人にはある種の共通点があることが分かってきた
出世する人の特徴
陽キャでコミュ力が高い
会社(特に大企業)という組織は陽キャ社員を前提にしています
様々な人と関わりながら業務を遂行しなければならないので陰キャのコミュ障ではプロジェクトを円滑に遂行することはできませんからね
多くの大企業が面接や適性検査を重視するのはそのためなのです
私自身、陰キャでコミュ障なので正社員時代は仕事では大変苦労しました
27年間、会社で働いてきましたが少なくとも大企業では陰キャのコミュ障が出世することは絶対にありません
これは断言できますね
体質の古い中小企業では陰キャのコミュ障が管理職に登用されることもありますがこれは他に人材がいないからです
自身を陰キャのコミュ障と自覚している若い人や学生は原則として会社員を目指すべきではないです
性格や知能は成人までに確定するので社会人になってから高コミュ力の陽キャに変貌することは無理です
会社員になるにしても期間を限定(5年程度期か?)するとか職人的な人が多い中小企業に入社するなど、それなりの戦略が必要です
仕事の優先順位を見極めている
出世する人を見ていると、優先順位の低い仕事はしっかりと手を抜いています
人間の使える時間、労力は限られているのだからこれは当然ですね
企業での仕事は体裁上だけの重要でない仕事が多いのでそういう種の仕事を容赦無く切っていくことが大事なのです
私が関係する製造業で具体的に言えば、安全活動業務や特許(知財)業務やコンプライアンス業務などです
中小製造業には安全管理部門や知的財産部門が無い企業も少なくありません
私自身、過去に中小製造業で数年間働いたことがありますが、安全活動や知財活動は全くありませんでした
特に知財活動については研究部門のトップが”どうせ他社にばれることはないから他社の特許をどんどん真似しろ!”と部下に檄を飛ばしていたほど😆
しかし上場している大企業は世間に対する体裁上、安全活動、知財活動などを無視することはできませんから最低でも安全活動や知財活動をやっているふりはしなければなりません
大手製造業で働いている人は実感として分かると思いますが、安全活動や知財活動は真面目に行い始めたらキリがありません。
仕事ができる人はそのことがよく分かっています
ホリエモンこと堀江貴文氏は”特許制度不要論”を唱えていますが私も大筋で彼の意見には同意します
安全活動や知財活動を全く無視することはできないけど、キリがない業務は手を抜かないと重要な仕事が回りません
繰り返しますが、人間の使える時間と労力は有限ですからね
出世している人は安全活動や知財活動をやっているふりをしていますが上手に手を抜いています
残業は少なく休暇をしっかり取る
出世する人は地頭が良いのでとにかく仕事が早いです
また、出来る管理職はコミュニケーション能力に長けていて、部下とのコミュニケーションにも積極的です
だから部下にどんどん仕事や権限を委譲していくから部下の成長も早いです
そうなればプロジェクトも円滑に進みますから管理職としての評価も上がっていきます
結果として自分の時間が増えて残業はしなくなり夏休みや年末年始、GW休暇もたっぷりとる傾向にあります
部下としてもたっぷり長期休暇をとってくれる上司の方が有り難くないですか?
私は毎日長時間残業して休みもろくに取らない上司は嫌ですね😆
パワハラ気質はなく部下の面倒見が良い
昭和や平成の初期までは体育会系のパワハラ気質の上司が組織を統治するのが良いとされていたと思います
この頃は雇用流動性が低く定年まで勤めるのが当たり前の時代だったから、理不尽なパワハラ上司でも辞める社員が少なく組織がなんとか機能していたのでしょう
しかし時代は変わりました
今は多くの企業が早期希望退職制度を導入して、定年まで会社に勤めるような時代ではありません
パワハラ管理職などでは組織をうまく管理できずプロジェクトが円滑に進行しません
比較的給与の高めの優良企業でも若手の有能な社員はより良い職場を求めてどんどん転職する時代です
そんな時代にパワハラ体質の人を組織のリーダーにしたら優秀な若手社員はすぐに辞めてしまうでしょう
企業の人事部門も馬鹿ではないのでそのことはわかっているはずです
だから現在は温厚で部下の面倒見の良いタイプの人が出世しやすいです
今の時代、体育会系のパワハラ気質の人は管理職にはなれない無能な人間であると自覚するべきです
スポーツの世界を見ているとそれを如実に感じます
女子サッカーW杯でなでしこジャパンを世界一に導いた佐々木監督、サッカーW杯で日本代表をベスト8に導いた森保監督、WBCで日本を優勝させた栗山監督などは皆パワハラ気質ではなく選手の良いところを伸ばすタイプのリーダーです
私が特に注目しているのは栗山監督です
栗山監督無くしては大谷翔平の二刀流は開花しなかったでしょう
実際、大谷の二刀流に批判的な元プロ野球選手は少なくありませんでした
栗山監督は大谷の才能をいち早く見抜いて、日本ハム監督の時に大谷の望み通りに投手としてもバッターとしてもうまく起用して前代未聞の二刀流選手を育成したのです
これは本当にすごいことだと思います
昭和的な頭の振り監督の元では大谷はプロ野球選手としての才能を潰されていたかもしれない
栗山監督を見ているとやはりリーダーは極めて大事だなと感じました
アホなパワハラリーダーのもとで才能を潰された若いサラリーマンは腐るほどいることでしょう😭
出世しない人の特徴
出世する人と全く逆のタイプの社員ですね
⭕️ 陰キャでコミュニケーション力が低い
⭕️ 意味のないことに拘る(悪い意味で頑固である)
⭕️ 仕事の優先順位をつけられない
⭕️ 滅私奉公型(残業多く休暇も取らない)が多い
私が正社員で働いていた頃、まさしくこのタイプのダメ社員でした😭
先輩社員で仕事が全くできないタイプの人はほぼ100%これに当てはまっていましたね
あなたが管理職だったらこんな部下に重要な仕事を任せたいと思いますか?🤣
多くの管理職はこんな部下は正直要らない!というのが本音だと思います
コミュニケーション能力が低く、意味のないこだわりがあるので仕事がとにかく遅い
だから残業も多く長期休暇も取れないのです
人並みの出世ができない人はずっと下働き(単純作業か雑用)するしかありません
出世できないまま会社に居座ると後輩もどんどん昇進していくので居心地は年々悪くなっていきますよ
だから出世できないタイプの人は会社はできるだけ若いうちに辞めたほうが良いと思うんですよね
自分のレベルに合った企業に転職するとか、単純作業の派遣社員やパートの仕事をするとか、いくらでもやりようはあります
もはや、一つの企業に定年までしがみつくような時代ではありません
私自身、無能だったので10年くらい前に上場企業をリストラされましたが、その後はずっと非正規雇用で働いています
派遣社員は正社員にバカにされたりして色々と腹の立つことも多いですが、単純作業要員としての居場所はあるので精神衛生上は”職場のお荷物正社員”よりは遥かにマシだと思ってます
関連記事
現代の大企業は非情な能力主義人事である
私の今の派遣先である大企業は体質の古い日本の製造業です
バブル崩壊時やリーマンショック時にも社員の解雇や派遣切りもしなかったそうです
私も3年前のコロナ禍の時は派遣切りを覚悟しましたが幸い?派遣切りは踏みとどまったようです
また人事制度も基本的には年功序列で課長代理までは余程の変人や無能な人でもない限り昇進できます
しかし私が見る限り、課長職に昇進するのはハードルが高い(完全に能力主義)ですね
私がこの派遣先で7年間、課長職に昇進する人を何人も見てきましたが、人事部の非常さを垣間見ました
30代前半の若い人でも仕事が出来る人はどんどん課長職に昇進しましたが、仕事ができない人は中高年になっても課長代理のままですし平社員の人も珍しくない
当然、課長職に昇進できない中高年社員は重要な仕事(付加価値の高い仕事)は任されず、年取るごとにどんどん職場での居場所は無くなっていきます
付加価値の低い仕事(単純作業+α)は新入社員や派遣社員が負うのが普通なので中高年平社員にはさっさと辞めて欲しい!というのが多くの企業の本音だと思います
ただ、日本の雇用制度では能力不足を理由に正社員に退職しろ!と言うことはできません
だから多くの大企業は早期退職制度や希望退職制度を導入しています
今の派遣先も早期退職制度を導入していますから出世レールから脱落した社員は結構利用しているようです
非情なようですが利益を追求する企業としてはこれは正しい姿だと思います
会社は学校じゃない
日本一の時価総額を誇る企業のトヨタ自動車でさえ、豊田社長が”もう年功序列を維持できない”と主張しているのです
社員の終身雇用を守っていた大企業として有名なキャノンも現在は時代の流れに取り残されて業績が低迷して苦しんでいます
20年前のキャノンはトヨタと並ぶ日本の超優良企業だったのでキャノンの低迷は正直予想できませんでした
私の派遣先の大企業人事部門も年功序列人事をしていたら生き残れない!、という危機感があるのだと思います
最後に 〜人並みの出世ができない人は早めに退職を決断すべき〜
高齢者集団自決発言で物議を醸した経済学者の成田悠輔氏は”人間は何事も引き際が大事である”と主張しています
私もこの意見には100%賛同します
会社で人並みの出世ができない社員は残念ですが会社員としての適性がないことを自覚した方が良いと思うんです
要は会社から”落ちこぼれ”の烙印を押されているのと同じなんですよね
原則としては評価されていない会社からは去るしかないと私は思います
中高年になっても管理職になれない人は、プロ野球で言えば”戦力外通告されている”のと全く同じなんですよね
戦力外通告された状態で会社という組織に居座るのは社員にとって非常に屈辱的なことです
勿論、結婚して奥さんや子供がいて住宅ローンや教育費にカネがかかるから簡単には辞められない!という意見もあるでしょう
色んな事情で簡単には辞められない事情はあるのは確かにわかりますが、会社というのは貴方が考えているより遥かに冷酷です、というか社員のことなど何も考えていないですよ😭
貴方が居座り続けたくても数年後には肩叩きに合うかもしれません
住宅ローンや教育費はかかるからといって貴方がずっと屈辱的な奴隷のような状態で勤務することが良いことなのでしょうか?
そんな自己犠牲のような勤務を継続したら貴方の精神がぶっ壊れるでしょう
日本人は自己犠牲を尊いと思っている人が多いですが、私はこれは人生の生き方として間違っていると思います
家族がいようが独身だろうが、もっと自分の人生を大事にするべきだと思います
貴方が大事に感じている家族が貴方のことを大事に思っているかどうかなんて分からないのです
実際に現在は離婚が当たり前の世の中だし、熟年離婚も急増しています
会社で人並みの出世ができずに居心地の悪さを感じている人は、そのことを家族と共有すべきだと思います
それで配偶者から離婚を切り出されたらそれはそれで仕方ないことです
残念ですが貴方と配偶者との関係性はその程度の関係性(配偶者の金ヅル)だったと割り切るしかない
今は平均寿命が長いですから人生などいくらでもやり直しできますから、できるだけ若いうちに会社を辞める決断をすることをお勧めしたいですね
関連記事