私が安易な気持ちで派遣社員になることを勧めない理由。とにかく正社員との格差が酷くて惨めになるだけです。

転職

安易な気持ちで派遣社員になるのはやめたほうがいい

こんにちは。今日は久々のブログ更新ですが、派遣社員のことについて語ろうと思います。

派遣社員である私が派遣社員になるのをやめろ!と主張するのも変な話ですが、5年間の派遣社員の体験からそう申し上げたいのです。非正規雇用にはデメリットだけではなく、メリットもありますが、私の経験上、デメリットが大きく上回ると思うから勧めないのです。

誤解をして欲しくないのですが、私はこの記事で派遣社員をバカにしたい(ディスる)わけではありません。派遣社員のデメリットを知りつつも、止むを得ない事情で派遣社員をしている人も沢山居られると思います。私もどちらかと言うとその部類です。

派遣社員のデメリットを過小評価して軽い気持ちで派遣社員を目指す人をできれば減らしたいと思ってこの記事を書くことにしました。

なぜ派遣社員になることを勧めないか?

まずは、派遣社員のデメリットとメリットについて書きます。

派遣社員のデメリット

1 給与が安い

→基本給(時給)が安いだけでなく、賞与もないのでダブルパンチですね(泣)。

2 福利厚生が劣悪

→具体的に言うと、交通費、住宅補助、昼食補助がない場合が殆どですし、冠婚葬祭などの支援も貧弱。正社員に比べて有給休暇も少ないです。勿論、退職金制度もありません。

3 昇給がなく働くモチベーションを保つのが困難

→派遣会社によっては一年に一回、派遣先と昇給(時給)交渉をしますけど、上がってもせいぜい時給が数十円上がるだけです。もちろん、評価が低ければ交渉さえできないでしょう。社員のようにベースアップなど望むべくもありません。

4 業務内容が単純作業がほとんどで、スキルアップは望めず、市場価値を上げにくい。

→私はこれが派遣社員の一番のデメリットと思います。社員のように勉強するためにセミナーや学会などに出席することもできない。また、極限られた業務しか任せられないので、業務の全体像がつかめないことが多いです。社員も派遣社員を一時的なお手伝いさんとしてしか見ないので、業務指示が雑なことが多いです。

5 派遣先での差別が醜い。

→私が経験したものでは、社員食堂差別(社員より高い額を請求される)、出張土産を派遣社員には配布しない、いじめ(挨拶しても無視、実験機器を派遣社員には使わせないなど)、社員のような丁寧な導入教育がない、情報差別(仕事に必要な情報が派遣社員には降りてこない為、不足した情報の中で業務をしなければならない)などです。細かいことは他にもいくらでもあります。

出張土産なんてどうでもいいと思う方もいると思いますが、私の両隣の社員には配布して私だけ素通りされるのは、なかなかシュールですよ(笑)。この気持ちは経験しないと絶対に分からないと思います。

6 雇用が不安定

→一般派遣(有期雇用)ならば3ヶ月更新、正社員型派遣(無期雇用)なら半年更新。派遣先での評価が低いと3ヶ月や半年で職を失うことになります。また、派遣先での評価が高くても、派遣先の業績悪化やリストラ策で就業期間中でも突然にクビを切られることも結構あります。

7 社会的信用がなく、あらゆる人から軽く扱われる。

→部屋探しするとき、大抵の不動産屋では真面目に対応してもらえません。物件を真面目に紹介してもらえないことも多い。

→婚活やっている人ならわかると思います。正社員に限定して派遣社員ではサービスを受けられない、入会できないことも多い。

8 派遣先では疎外されて孤立する

→話しかけてくるのは指揮命令社の社員だけで、他の社員が派遣社員に話しかけてくることはまずありません。社員のように社内での人的ネットワークを作ることは困難。気楽でいいという人もいると思いますが、疎外されて寂しさを感じる人も多いと思います。

 

派遣にもメリットはあります

派遣社員のメリット

1 若い人なら(30代前半まで)正規雇用も目指せる案件もある。

→指揮命令者の社員との相性が良かったり、仕事ができる人の場合、派遣先の業績が良ければ、正社員にならないかと声がかかる派遣社員もいます。ただ、これは若い人限定です。30代前半まででしょう。

2 紹介予定派遣という雇用形態もある。

→半年間の派遣就業後に正社員登用を前提とした雇用形態。勿論、採用のハードルはかなり高くなります。年齢も重要で原則、若い人だけが対象と思って間違い無いでしょう。ただ、私は紹介予定派遣は良い制度だと思います。何故なら、求職者、雇用主ともにメリットが大きいからです。

求職者にとっては、半年間の派遣就業の間、職場の雰囲気や業務内容をチェックできます。自分には合わないなと感じたら半年間で辞めればいい。雇用主にとっても採用した人の業務能力を半年間かけて入念にチェックできます。この人は正社員になるのは無理そうだなと思えば半年間で合法的に契約終了にできますからね。

3 正社員に比べて採用のハードルが低いので興味がある未経験職種に挑戦できる。

→今後伸びる人手不足の業界(IT分野など)は未経験でも潜り込みやすいです。一方、製造業などの成熟産業では派遣社員でもかなりの経験、スキルを求められるので未経験が採用されることはまずありません。

4 フルタイム以外の就業形態を選択しやすい

→ほとんどの正社員はフルタイム勤務を求められますが、派遣の場合は週二日だけの勤務とか、時短勤務の案件も比較的多く、自分のライフプランと合わせて仕事ができます。このご時世、親の介護や子育てでフルタイム勤務したくてもできない人は沢山いるでしょう。

また、フルタイム勤務では疲れるから嫌な人、お金持ちの実家にパラサイトしている人、配偶者が高給取りの人は週一日、二日勤務で小遣い稼ぎしたいという人もいるでしょう。そういう人たちの受け皿になると思います。

5 中高年層、シニア層の求人がある

→介護や運送業(タクシー運転手など)や生保、不動産などの営業職など不人気なブラック職種を除いて、中高年層、シニア層を正社員で雇用しようとする職場はほとんどありません。ですが、派遣や契約社員ならば、研究職などの専門職でも件数は少ないですが募集はゼロではありません。現在、日本は45歳以上の中高年層を大量リストラする企業が続発しています。そんな彼らの数少ない受け皿としても機能していると思います。

 

 

このように派遣にはデメリット、メリットがあるのですけど、フルタイムで働いて自立して生活する人にはデメリットの方がはるかに多いです。給与も極端に安いし、限られた業務しかしないのでスキルが身につきにくく、転職でも不利になります。企業もそのことがわかっているので派遣就業が長い人を正社員として採用することは原則嫌がります。また、社会的にも社内でも不当な差別を受けることが多く、自己肯定感を下がってしまいます、人によっては鬱になってもおかしくないですよ。

私が非正規雇用に甘んじている理由

某企業をリストラされたのが始まり

私は6年前に、会社のリストラに巻き込まれて希望退職を余儀なくされました。管理職との面談で、もうあなたの居場所はありませんと戦力外通告されたので、希望退職制度に応募するしかありませんでしたね。

勿論、その時は正社員だったので、ゴネれば正社員として残ることはできたと思いますが、無理やり残った後の待遇を考えると怖くて残る度胸はありませんでした。

退職した後は、半年間の無職を経験しました。この時、すでに44歳でしたので、待遇の良い企業に転職することはおそらくダメだろうなとは感じていました。

ハローワークや転職サイトで必死になって自分に合いそうな企業、キャリアを活かせそうな仕事を見つけては応募しまくりましたが、予想通り私を正社員で雇用してくれる優良企業はどこにもありませんでした。

もう少し正確に言うと、正社員で内定を貰えたところは2社あったのです。ただ、一つの企業は将来性が無さそうな職種だったし、もう一つは労働条件がブラックな感じの職場だったので、悩んだ末に内定を辞退しました。

今思うと、どちらかの企業に就職していればよかったなとは思います。このころは、派遣就業の悲惨さを私も理解していなかったんですよね。

 

半年間の転職活動でわかったことは、中高年で正社員で待遇の良い会社に採用される人は、マネージャー経験が豊富な業界のスペシャリスト、業界での有名人、コネがある人です。

もっとはっきり言うと、”普通に優秀な中高年”では良い待遇の企業への転職は難しいです。業界にもよると思いますが、相当尖った人材でないと厳しいでしょう。理不尽と思うかもしれませんが、採用側の立場で考えてみれば分かります。優良企業には優秀な人材がゴロゴロいるし、転職を希望する若手も沢山いるのですから、大きなリスクを取って、”普通の中高年”を採用するはずがありません。まあ、”門前払い”が当たり前なんですよ。

非正規雇用は5社で経験しました。非正規は本当に惨めですよ・・・

そういうこともあって、一年の契約社員として、東京都内の某企業に採用されました。面接の時に、1年間の勤務態度に問題がなければ正社員雇用すると言われていたので甘い期待を寄せましたが、本当に甘いなとわかったのが、就業を始めてからでした。

ここの職場は本当にブラックでした。上司は出張ばかりでほとんど職場には出勤せず、私に仕事の指示を何も出さない、形だけの管理職でした。会社組織として全く機能していない職場でした。だからこそ私のような経歴がパッとしない中高年を契約社員として採用したのでしょう。

私は出社しても何もすることがないので、他の社員の雑用や、することがない時はデスクでネットサーフィンをしていましたね。

こんな職場にいても何の意味もないと思って、半年で退職しました。自己都合退職なので失業給付は直ぐには給付されませんでした。

 

その後は、派遣で関西の企業を4社を渡り歩いています。私は関東の人間なので関東で探したかったのですが、色々応募しても面接(職場見学)まで行き着かない。派遣会社に聞いてみると、年齢がネックになっているようでした。

スキルや経験がなくても、社員は若い人を要求するみたいなんですよ。東京近郊の関東は派遣就業先としても人気がありますから、中高年の私には無理かなと感じて、応募先を関西圏に変えてみました。その狙いは見事にあたり、関西で派遣就業することができたんですよ。

まあ、その派遣就業経歴も惨めですけどね。

派遣1社目:大阪の化学系企業の研究所で実験業務→7ヶ月でクビ

3ヶ月の無職期間。ハローワークに毎月行ってスズメの涙ほどの失業給付手当を貰いに行く生活。

派遣2社目:兵庫県の某大学の研究室で大学教員の実験補佐→8ヶ月で契約終了

→毎月約4万円の交通費は自腹

→他の派遣社員は若手が多かったので全く溶け込めず無視される。

派遣3社目:滋賀県の化学系企業で社員の実験補佐業務→半年でクビ

→毎月約4万円の交通費は自腹

→意地の悪い御局様達からいじめ、嫌がらせを受ける

派遣4社目:兵庫県の化学系企業で文献調査業務→3年近く就業中

→一般派遣(有期雇用)では同じ職場に3年以上は居られないのでもうすぐ正社員型派遣(無期雇用)に変わる予定です。正社員型と行っても待遇が良くなるわけではありません。大きく変わるのは更新期間が長くなる(3ヶ月→6ヶ月)くらいです。

正社員型派遣については別の記事でも書いていますのでご参考に!!

合わせて読みたい!!

有期雇用派遣(登録型)から無期雇用派遣(正社員型)への変更を決断しました。無期雇用派遣はデメリットも多いのでかなり悩みましたね。

 

 

派遣は雇用者からすると簡単に首が切れるので、運が悪いと私のようにいろんな職場を転々とすることになります。場合によっては引越しが必要な場合もありますし、多額の交通費を自腹負担して通勤しなければならない場面もあります。皆さんが想像している以上に大変ですよ。

まとめ

私の経験では、軽い気持ちで派遣社員になることはお勧めできません。

フルタイムで働ける人ならば、原則、正社員を目指すことを勧めます。

派遣社員はメリット、デメリットありますが、今まで説明したように、普通の人には圧倒的にデメリットが多いです。

ただ、子育てや介護をしている人、中高年以上の人は正社員を目指すのは原則厳しいので、派遣社員で生きていくしかありません。

それが嫌なら、フリーランスを目指さないといけないですね。SNS見ていると子育てママブロガーなどフリーランスでやっている人も増えてきていますから、目指すのもいいでしょう。ただ、ブロガーなど、フリーランスは、相当尖った人でないと稼ぐのは難しいですよ。成功している人はごく一握りと思います。運よく成功した人もそれがいつまで継続できるのかは分かりません。

世知辛い世の中になりましたね。本当に(泣)。

 

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