【二択の選択、決断は辛い】正社員の内定を辞退した話。就職先、転職先を決めるのは本当に悩ましいし正解はない。

生活

人生を左右する決断は本当に悩ましい

人生を左右する決断を迫られるのは進学、結婚、就職、転職、起業、不動産購入、早期退職などだろう

これらの決断から誰も逃れることはできない

私はここ8年ほど派遣社員で生計を立てているが、かつては正社員で働いていた

約10年前、某企業をリストラされて一年弱無職になり、その時から非正規雇用で働いている

10年前、私は40代前半

今思うと、最後の正社員になるチャンスだったと思う

リストラされて一年弱無職を経験したが、転職活動を頑張って2社から正社員の内定を勝ち取ることができた

ただ、結局どちらも辞退して、その後はずっと非正規雇用のまま現在に至っている

10年前をちょっと振り返ってみたい

今、転職先に悩んでいる人にも為になる経験談だと思います

上場企業を希望退職して無職に

およそ10年前に私は上場企業を希望退職した

もちろん希望退職なんて綺麗事で実質はクビだった

その会社はリーマンショック以来ずっと業績が悪くて赤字を垂れ流していた会社だったので、いつかは希望退職を募集するだろうなと感じていた

それが予想通りやってきただけのことだ

会社側と面談で、貴方はこの職場で会社が期待する実績をあげられていないので新天地を見つけた方が良いと指摘された

暗に退職を促された形だ

それも当然で、その当時の私は自他認めるポンコツ社員だった

年齢的に管理職になって当然なのに、単純事務作業ばかりやらされていたのだ

要は私が企画的な仕事や創造的な仕事をする能力がなかったので、当時の上司としては私に単純作業をさせるしかなかったわけです

本来は私をクビにして事務作業員として派遣社員を一人雇った方が会社側としては効率が良かったはずだ

それをしなかったのは私が仕事が出来ないとはいえ正社員だったからだ

だから希望退職という形で退職を促すしかなかったのだ

私は自分の社内での立場を嫌というほど分かっていたので、会社側の希望退職の勧めを快く承諾しました

この時、不思議にも、特に退職することに迷いはなかった

希望退職を固辞すれば、無理矢理会社に残ることも出来ただろうが、会社に居場所など絶対にないと分かっていたから

私と同じように希望退職を促されていた同僚達の中には会社側の退職の勧めを固辞していた人もいたが、無理矢理会社に残ったって会社にまともな居場所があるわけがない

どうでもいい部署(社内でも特に酷い不採算部門)に放り出されるだけだ

私は12年間勤めた上場企業をクビになり晴れて無職の身になった

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転職活動してやっと勝ち取った2社の内定を固辞した話

希望退職に応じた人達には再就職支援制度を会社が用意していた

私はパソナキャリアの再就職支援制度を利用する事にした

タダ(費用は会社が負担)で2年間利用できるのは有り難かった

専属のキャリアコンサルタントも付くし、全国にあるパソナの再就職支援センターを使うことができる

私は自宅から近い新宿のパソナの再就職支援センター(オフィス)に毎日のように通った

そこには私と同じように上場企業をリストラされた中高年の仲間達が沢山いたので孤独感を感じずに済んだ

自宅で引きこもって転職活動をしていたらきっと孤独感に苛まされて精神を病んでいたと思う

ただ、予想はしていたけど、中高年の転職活動の厳しさを目の当たりにする事になる

自分の経験が生きる会社に数十社応募するが全くと言っていいほど面接に進むことができないのだ

要は書類選考ではじかれているのだ。門前払いということ。

別に大企業ばかりを応募していたわけでなく、中小零細企業も沢山応募した。

それでも面接にすら進めないのだ。

キャリアコンサルタントに相談してみると、面接に進めない要因として

・管理職経験がない(多くの企業は中高年応募者に対してはマネージャー経験を求める)

・研究者としてのキャリアが途切れている(直近の3年の経験は営業企画)

・私が応募する業界(化学)が不景気で求人が少ない

ということだった

特に研究者としてのキャリアが途切れているのは致命的だと言われましたね

なぜなら、中高年の応募者に会社は即戦力を求めるから

キャリアが途切れていれば即戦力にはならないだろうと判断されてしまうのです

その為、短期間で転職を決めるのは私のスペックでは無理なので気長に焦らずに転職活動をするしかないとキャリアコンサルタントには指摘された

私はそもそも大学卒業以来、化学系技術者(研究者)として生きてきたが、リーマンショックによる会社の業績悪化と、私が技術者として職場で貢献できていないことを理由に40歳間近の時にその職をリストラされたのだ

その後は業績の悪い子会社に出向になり医薬品の営業部署に放り出された

営業経験などない私が営業部門で働いても成果など出せるはずもない

3年間自分なりに頑張って勤務したが成果を出せず、結局またリストラ対象になってしまったのだ

 

キャリアコンサルタントの指示通り、その後も粘り強く、自分の経験が生かせそうな会社には積極的に応募するようにした

無職になって、半年たった頃、少しづつ面接に進める会社にも出会うようになった

この頃、既に応募企業は150社を有に越えていたと思う

それでも現実は厳しく一次面接で不合格になる会社が多かった

そんな私だったが、ほぼ同時期に2社から内定をもらうことができた

一社は医薬品情報を扱う零細企業。直近の医薬品営業企画職の経験を買われての採用だ。仕事は単純作業で給料も安いが正社員としての採用だ。示された給与は450万円。

もう一社は化学系の中小企業製造業。私の長年の化学系技術者としての経験を買われての採用だ。仕事は商品開発職で示された給与は600万円。

私はこの2社のどちらに決めるべきか本当に死ぬほど悩んだ。

悩みすぎて夜も眠れない日が長く続きすっかり疲れ果ててしまったことを覚えている。

常識的には、悩まずにより高い給与を提示してくれた化学系の中小企業に決めるのが正解だろう

ただ、この化学系中小企業は面接を通じて少しブラックな雰囲気を感じ取ったのだ

社長は中小企業らしく人の話を聞かないワンマンな感じだし、面接で聞いた限り人間関係構築や仕事内容もかなりハードな感じだ。コミュニケーション能力は水準以下で体力の落ちた中高年の私がこの会社で本当に長く勤めることができるのか正直不安を感じたのです。とは言え、私の長年の化学系技術者のキャリアを取り戻す大きなチャンスなのは言うまでもない。

一方、医薬品情報を扱う零細企業は、面接からはブラックな感じは全く受けなかった。面接官は皆とても親切で良い人だったし仕事内容も詳細に説明してくれた。

ただ、この会社に入社してしまうと私のコアである化学系技術者としてのキャリアが完全に切れてしまうというデメリットがある。

また、医薬品の営業や営業企画に3年間携わったとはいえ、薬学部を卒業してキャリアを積んできた同年代の中高年と比較したら素人同然なのは言うまでもなかった。

この医薬品情報を扱う零細企業も多くの社員は薬剤師だから薬のプロだ。そんな人達の中で素人同然の薬の知識しかない私が順調にキャリアを構築していけるのか非常に不安になったのだ。

2週間ほど、悩みに悩んだ末、両社の内定を辞退することを決断した。

10年経った今でもこの決断が良かったのか否か全く分からないのが正直なところだ。

ただ、この8年間、派遣社員と言う非常に不安定で薄給の仕事をしているので、勇気を出してどちらかの会社に入社した方が良かったのかなとも思わないでもない。

まあ、コミュニケーション能力や仕事の飲み込みが人並み以下の私だ。

どちらの会社に入社していても、仕事や人間関係につまづいて退職を余儀なくされたかもしれないけどね。

初めての非正規雇用(契約社員)としての転職

内定した2社を辞退したので、再度、就職先を探さなければならなくなった

リクナビNEXTでたまたま私の経験を活かせそうな仕事(中小企業の化学系技術者)を見つけたので、軽い気持ちで応募したらとんとん拍子に2回の面接を通過して、私のようなマネジメント経験のない中高年のあっさりと内定した。待遇は年収500万円だったので中小企業の化学系技術者としては決して悪くは無かったと思う。

ただ、うまい話にはなんでも裏があるもの。

この内定も正社員ではなく、派遣社員(一年契約)だったのだ。

1年間、働きぶりに問題がなければ1年後には正社員に登用されるとのことだった。

実際、そうして正社員に登用された人も何人かいるらしい。

ただ、私はこの会社に入社するか結構悩んだ。

面接でのこの会社の印象は決して良くは無かったからだ

入社後にどのような仕事を私に任せてくれるのか全く言及しなかったのだ。

ただ、他に内定している会社もなかったし、一年弱の失業生活にうんざりしていたので、この会社に入社する事にしたのだ。運が良ければ一年後に正社員に登用されるかもしれないし。

ただ、入社前の悪い予感が見事に当たってしまったのだ。

入社して2週間は良かった。会社説明や各地の工場見学など中途採用者の研修が普通に行われたからね。

ただ、研修後の中途採用者の受け入れ体制は全くなっていなかった。マネジメントが全く不在だったのだ。

私の配属した部署には部長や課長が居たけど、本当に形だけで全く管理職の仕事をしなかったのだ。

私は完全に放置されていたので出社しても何もする事がなく、毎日パソコンの前でネットサーフィンをしていた。

部長や課長は私に業務を全く与えようとせずに出張ばかりしていた。

たまに、他部署や工場からの応援を要請され雑用を手伝ったりするのが仕事らしい仕事だった。

入社して3ヶ月で退職を決断したが出張ばかりしている形だけの上司に退職を告げるタイミングがなかなか無くて、結局入社後半年で上司に退職の移行を告げた。

この後、直ぐに採用の時の面接官だった取締役から呼び出された。

はっきりとは言わなかったけど、この取締役は私が退職を決めたことを残念がっているようだった。

取締役と話をした後、取締役の行きつけの居酒屋とかスナックに連れて行ってくれた。

私が退職を撤回することを期待していたのかもしれない。

後から他の社員に聞いた話だけど、この取締役は面接で私の事が気に入ってこの取締役の鶴の一声で私の採用が決まったそうだ。他にも採用候補者は何人も居たらしいけどこの取締役が私を選んでくれたのだ。

そう言うことを知ってしまうとたった半年で退職したのは申し訳ない気持ちにもなったけど、直属の上司が私に仕事を与えずに放置している以上、私には職場に居場所はなく退職するしか選択肢はなかった。

まあ、こんなマネジメント不在の会社が世の中にあることを知っただけでも良い人生経験になった

だから私のようなマネジメント経験のない中高年が契約社員とはいえ採用されたんだろう

中高年がまともな転職をすることの厳しさを骨身に染みて感じた経験だった

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今の世の中に適応できないと感じている人は雨宮処凛さん、phaさんの著書を読むといいですよ。

派遣社員人生の始まり

会社を半年で自己都合で退職してしまったので、失業給付は当然ない

だから、すぐに次の就職先を決めなければならないところまで追い込まれていた

一年弱の就職活動でまともな企業が私のようなマネジメント経験のない中高年を採用するとは思えないことを骨身に染みて感じていた

また、新宿のパソナ再就職センターに毎日のように通い始めた

正社員はほぼ無理だと感じたので、派遣社員に絞って真剣に職を探し始めた

手当たり次第に関東の派遣求人を応募したが面接(職場見学)にさえ辿り着けない

派遣会社に聞いてみると、経験のある中高年を採用したがる派遣先は少なく、経験がなくても20代、30代の若い人を採用したがるそうだ。派遣先の多くの指揮命令者は自分より年上の人に業務指示する事に抵抗を感じるらしいのですよ。

多くの派遣先にとっては経験のある派遣社員などお呼びではないのだと認識した瞬間だった。

関東ではダメなら、求人エリアを変えるしかない。そこでダメ元で関西の求人をいくつか当たってみた。幸い私が探していた化学系の派遣求人は関西エリアに沢山あったのです。

するとすぐに某関西の大企業2社から職場見学(面接)の案内が来たのです。

関西までの交通費は痛いけど、このまま無職でいるのはもっと痛い。

この時の私は必死でした。

運よく大阪の大企業一社からすんなりと内定が貰えました。

ここから私の関西での派遣就業が始まりました。

この大阪の大企業では全く成果を出せずに私の評価は非常に低いままで一年弱で契約終了させられました。その後も派遣先を数社転々としました。

今勤めている派遣先は既に5年以上になりますけど、いつ契約終了させられるのかは分かりません。

今後、正社員になる機会はほぼゼロだろうし、このままどこかの会社で派遣就業しながら食い繋いでいくしかないような気がしますね。

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私が安易な気持ちで派遣社員になることを勧めない理由。とにかく正社員との格差が酷くて惨めになるだけです。

関西に来てもう五年になろうとしています。派遣先を4回も変わり波乱万丈でしたが何とか生きてこれました(笑)。

まとめ

10年前に上場企業をクビになり約1年間の就活生活(無職生活)、正社員内定を辞退したこと、その後の非正規雇用生活について簡単に振り返りました。

今、私が派遣社員の生活に足掻いているのは、10年前の正社員内定辞退が起点になっているのは間違いありません

私は今の派遣社員生活が大嫌いですが、好きで選んだ道ではないとはいえ、自分で選択した道であるのは間違い無いのである意味自業自得とも言えますね

今でも10年前の正社員内定を受諾して正社員として働き始めていたら私の人生はどうなっていたのだろう?と考えることがよくあります。

まあ、コミュ障で仕事の覚えの悪い私の事

正社員として勤務していても使えない社員として上司からパワハラされまくって退職に追い込まれていた可能性が極めて高いですね

正社員だろうが派遣社員だろうが私の人生はつまらないものなのでしょう。

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