【雇用流動化】正社員を解雇できない日本の雇用制度は良いとは思えない理由

仕事

社員を簡単には解雇できない日本の雇用システムはあまり良くないと思っています

職場の為にも従業員の為にも簡単に社員を解雇できた方がお互いに幸せだと思っています

何故ならば、本当に能力のない社員は職場のお荷物になるだけだからです

これでは本人も辛いし、職場の人もイライラするしで、何も良い事がありません

日本の硬直した雇用システムはダメだと思う

私自身、仕事ができない人間で多くの職場で周囲の人たちに迷惑をかけてきた人間です

厳しい上司からは何度もパワハラを受けた事があるし、同僚にも仕事ができないことで馬鹿にされて、それで私も大変辛い思いをしました

しかし、今振り返ると、厳しい上司が私にパワハラをしたのは、”能力のない私を辞めさせることができなかった”からです

現実として全く仕事が出来ないお荷物社員を、上司としては優しく扱う事は無理でしょう

他の社員の目もあるし、無能な社員を優しく扱っていたら上司は有能な部下から舐められてしまいます

上司としても自分の身を守るために無能な部下に厳しく接するしかないと思うのです

その結果、能力の無い部下が退職するのは仕方ないと思うのです

 

 

最近では米国のツイッター社などが大量解雇したことが話題になりました

欧米式のすぐに社員を解雇するシステムを批判する人も多いですが、私はそれほど悪いことでは無いと思ってます

転職が当たり前で雇用の流動化が進む欧米ではそれが当たり前なのです

欧米は雇用の流動化が進んでいますが、解雇された人の再教育や社会のセーフティネットは日本より

大きく進んでいて社会が成熟しているなと感じます

日本のように(特に大企業)、職場のお荷物社員を辞めさせられないシステムの方が余程大きな問題です

だから、日本の多くの職場では陰湿なイジメやパワハラが横行するのだとと思っています

一部の人を除いて多くの人間は醜い生き物なので、有能な社員だけの組織でもイジメやパワハラが全く無くなるとは思いません

ただ、橋の棒にも引っかからないような能力の無い社員が少なくなれば、職場の雰囲気はだいぶ改善されると思います

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全く使い物にならない社員は残念ながら一定数いる

多くのビジネス本では、”全く使い物にならない社員など居ない、管理職側の使い方に問題があるのだ!”という論調が多いです

確かに殆どのケースではそうかもしれません

部下をうまく使いこなせない”無能な上司”も沢山いるでしょうから

ただ、橋の棒にもひっからないような能力の低い人も残念ながら一定数居ます

仕事ができないタイプの私から見てもそういうタイプの先輩社員に昔、出会ったことがあるのです

その人に出会ったのは私が31歳の時です

新卒で入社した会社を辞めて転職した会社(地方の中小製造業)でその先輩社員と出会いました

その先輩は地方の国立大学の工学部の修士課程を修了したエンジニアでした

学歴だけで判断すれば無能な人にはとても思えません

ただ、少し話をしただけで、その先輩に問題があることはすぐにわかりました

とにかく人の話を全く聞かないし、言っていることも支離滅裂でまともな会話が成り立たないのです

よくこんな変な人が面接を突破して就職できたな!というのが正直な感想でした

絶対に仕事を一緒にしたく無いタイプですね

まともな会話が成り立たないのだから一緒に仕事などできるはずもありません

後で職場の同僚から聞いた話ですが、その先輩は仕事が全くできないので、商品開発職を外されて製造現場の単純作業要員として働いているとのことでした

あまりにも職務遂行能力が低すぎて、会社の上層部としても処遇に困っていたそうです

ただ、私が入社してから数ヶ月後に、案の定、製造現場でもトラブルを起こしたらしく、経営陣の判断でクビになりました

これは中小企業だからできたことで、大企業などは労働組合も強いし、このような無能な社員でもクビにすることは難しいでしょう

だから、無能な社員を飼い殺しにするような事が多くの企業で行われているのです

これは社員にとっても会社にとっても無駄な経費や時間や労力を消耗するだけで全く合理的な行動とは言えません

私が、日本型雇用システムが良く無いと思うのはこうした自分の経験からです

 

社会のセーフティネットは強化しないといけない!

無能な社員を簡単に辞めさせる事ができる雇用システムにしろ!、などと主張すると私を鬼のような人間だと感じる人もいるかもしれません

一方で、私は能力のない人間も生きていけるように社会を変える必要があると思っています

人間は誰も希望してこの世に生まれてくるわけでは無いからです

能力のない人は希望してこの世に生まれたわけではない

だから能力のない人間も最低限の生活ができるようにセーフティーネットを強化するべきだとは思います

今の日本はあまりにも生活保護などのセーフティネットが弱すぎます

生活保護は審査が非常に厳しく、申請しても通らずに餓死する人も結構いるのです

 

日本のセーフティネットの弱さの現実を炙り出した渾身の力作です↓

欧米企業が社員を解雇しやすいのは、日本よりも遥かにセーフティネットが充実しているからでしょう

ただ、これらは政治の話なので、そう簡単には事が進まないでしょう

だから、企業は能力のない社員を裸で放り出すことはやったらダメだと思います

戦力に全くならない能力のない人を採用してしまった企業にも大きな責任はあるのですから、能力のない人を辞めさせる場合は一定のケア(退職金を多めに支払う)は必要だと思います

これに近いことは多くの大企業で行われていますがまだ不十分だと感じます

所謂、希望退職制度です

定年(60歳)より前に退職する人には割り増し退職金が支払われる制度です

この制度は会社都合退職にすることが出来るので、失業給付を退職直後から支給されることも大きなメリットです

ただ、この制度は全ての社員が利用できるわけではなく勤続年数が一定年数を超えないと利用できない企業が多いでしょう

私はもう全年齢層が利用できるようにした方が良いと思ってます

そのほうが”お荷物社員”が自ら退職を申し出やすくなるはずです

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3社目を希望退職した後の半年間の失業期間。やはりしんどかったですね。

最後に  〜日本は雇用を流動化した方が良いと思う〜

能力が低い社員を簡単に解雇することが出来ない日本の雇用システムはあまり良い制度とは思えないです

職場に馴染めない人や職場のお荷物になる人を無理やり抱えることは誰の得にもならないからです

能力に劣る社員は常に劣等感を抱えて働くことになるし、能力に劣る人を無理やり抱える職場は職場

の士気が低下して生産性が大きく低下するのは避けられません

とはいえ、能力に劣る社員を裸で放り出すのは被人道的です

だから多くの大企業は希望退職制度(早期退職制度)を導入しています

定年以前に会社都合で辞めることで多めの退職金が貰えるこの制度は悪く無い制度です

ただ、現状は中小企業を中心に早期退職制度を導入していない企業の方が多いでしょう

だから、能力が極端に低い中小企業の社員は経営者の独断の判断でクビにされる事例が多いと思います

これでは、クビにされた社員は生活が立ち行かなくなり下手すれば餓死しかねない

だから、希望退職制度(早期退職制度)の充実を各企業にはお願いしたいし、社会からこぼれ落ちた

人を救い上げるセーグティネットの充実を国や自治体には真剣に考えて欲しいし、国民にも関心を持ってほしい

雇用の流動化(社員を容易に解雇できるようにすること)は私は賛成ですが、希望退職制度の導入や

セーフティネットを充実させるべきだと考えます

それには多くの税金を必要とするし、企業の内部留保が減るデメリットもあるのですが、社会の流動

化や安定化を考えるとやむを得ない社会的コストだと思ってます

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