マラガ滞在7日目。
今日は日本に夕方の便で日本に帰国する日だ。長かったようで短かったマラガでの1週間の滞在。
マラガ到着日にスペイン大停電に巻き込まれた時はどうなることかと思ったけど、幸い停電は半日程度で復旧し、2日目からは普通に観光できた。
グラナダに行った時は市内の大規模デモに巻き込まれて市内の周遊バスに乗ることができなくて予定が大幅に狂ったけどなんとか観光することはできた。
今日は最終日なのでマラガ国際空港に行くまではマラガに滞在しようと思う
シャワーを浴びて早朝のマラガ旧市街を散歩しにくことにする
こんな贅沢なことができるのもマラガ旧市街のど真ん中のホテルに滞在しているからできることだ
昼過ぎから夜遅くまでは観光客で混雑するマラガ旧市街だが午前中は空いていて落ち着いて散歩できるのがいい
早朝のガラガラのマラガ旧市街は歩くのが気持ち良い😀↓




早朝のマラガ旧市街はほとんどの飲食店は閉店しているのだけど、営業しているカフェは結構多いから軽い朝食を取ることには不自由しない
散歩の途中で目に入ったスタバで簡単な朝食を取った。ただこれは失敗だったね。完全に観光客価格で高いだけで特に美味しくもなんともなかったから。マラガでは地元のカフェ一択です。

スタバで朝食を取っていると、物乞いが我々観光客に向かってお金を無心してきた。周囲の観光客は無視していたが私も同じように無視した。
マラガの旧市街はとにかくホームレスや物乞いが目立つのだ。日本で言えば銀座の目抜通りにホームレスや物乞いがたくさんいるようなイメージだ。
ここ数年で訪れたイタリアのローマ、ギリシャのアテネ、ハワイのワイキキなどの中心部の目抜通りでは流石にホームレスや物乞いは見かけなかったからね
マラガの旧市街中心部でこれだけ物乞いやホームレスが目立つのはスペインがそれだけ経済的に困っているのかもしれない
ただ、わが日本も決して貧困問題は他人事ではない。
子ども食堂は全国に急増しているし、中高年の引きこもりなどは見えない貧困として可視化されないのでスペインよりも深刻かもしれない
深刻な事態は可視化されないとより状況が悪くなって対応が遅れてしまうからだ
スタバでの朝食を取った後は宿泊ホテル近くにあるマラガ大聖堂に行ってみた
入り口にガードマンが待機しているが早朝の時間帯は誰でも大聖堂の中に無料で入ることができる
美しいステンドグラス↓


カトリック教会ではお馴染みの宗教画とキリストの磔の像↓
無強要な私には宗教画の意味や背景が全く理解できない😂





大聖堂の中では地元の住民らしき人たちが大勢いて何やらセレモニーが行われていた
しばらくしたら住民たちが歌を歌い始めてびっくりした
私はキリスト教信者ではないので全くこのセレモニーの意味が理解できなかった
大聖堂の中はピンと張り詰めた空気と静謐さが重なっている空間で私は決して嫌いじゃない
欧米はどの都市にも立派な教会があるが、このマラガの大聖堂も極めて大きく立派なものだ
中世ヨーロッパの教会は政治とも密接に関係していて相当大きな権力を持っていたことはこの教会の規模を見ていると容易に想像できる
教会の威厳を誇示するためにもこれだけ立派な教会を建てたんだろうね
この教会は人口50万人のマラガにしては立派すぎるというのが率直な感想だ。維持管理に相当の税金が使われているだろう。
欧米の住民にとって教会の存在は本当に地域に根ざした大事な存在なんだろうね
教会を後にして宿泊ホテルに戻り荷造りしてチェックアウトした。
スーツケースと鞄は預かってもらう事にする。マラガ国際空港に行くのはまだ早すぎるからしばらくはマラガ旧市街で時間を潰さないといけない。
旧市街から近いマラゲータビーチに向かう。今回のマラガ滞在中に何度も訪れている場所だ
景色も雰囲気も良いのだけど海の透明度が低くてテンションが上がらない😂↓

今日は波が穏やかなマラゲータビーチ↓

ビーチ沿いにはホテルやリゾートマンションが多く立ち並ぶ↓

家族連れが多く平和な雰囲気そのもののマラゲータビーチ↓

マラゲータビーチの記念撮影スポット↓

マラゲータビーチを後にして旧市街のピカソ美術館に向かう。
ピカソ美術館の入り口付近は入場待ちの人たちの行列で大混雑していてカオスな雰囲気だ。
美術館内が混雑しすぎている為、入場制限をしているようだった
事前に予約をしていないと入場できなさそうだったので入場はあきらめた。まあ私はピカソの絵に興味はそれほどないから全く問題はない😀。
次に向かうのはピカソ美術館のすぐ近くにあるローマ劇場だ
西暦1世紀に建てられたこのローマ劇場はこのエリア最古の建造物で、当時のマラガの人達がここで演劇などを楽しんでいた場所らしい
政治的な公開討論などもおそらくはここで行われていたのだろう
入場は無料だし旧市街の中心部にあるので誰でも気軽に訪れることができる場所だ
特に何があるってわけではないけどね😀

ローマ劇場を後にして次に向かったのは音楽博物館🎵
私は楽器には興味があるので入場してみる事にした
入場料は6€(約千円)で事前予約も不要ですぐに入場できた
館内は様々な楽器(打楽器、弦楽器など)が展示されていて楽器の歴史を学ぶことができる
楽器の歴史は非常に古くて古代には人間の骨や頭蓋骨を使って楽器を作っていたようだ
古いピアノやバイオリンなども数多く展示されているので楽器演奏する人は興味深く閲覧できると思う
また、ここではアンダルシア地方の音楽教育の歴史も学ぶことができる
マラガは中世ヨーロッパ時代から音楽教育が盛んだったようで音楽学校が多く存在していたらしい
この音楽博物館はあまり期待していなかったのだけど、想像以上に楽しめた。館内も空いているし落ち着いて館内を散策して過ごすことが可能だ。30分から1時間くらいの時間潰しには良い施設だと思う
音楽博物館を後にして荷物を受け取りにホテルに戻る
6泊したこのホテルは旧市街の目抜き通りに面していて立地は最高で部屋は静かでとても快適に過ごすことができた
ただこの時期のこのホテルの宿泊費は一泊300€(約5万円)と相当高いので手放しで勧めることは出来ないけどホテルの快適性、観光の利便性に拘りたいなら悪くないホテルだと思う
マラガ旧市街のホテルはこの時期どこも高くて200€(約35000円)以下のホテルを探すのは非常に難しかった
ホテルではなくアパートメントならだいぶ安くなるが室内清掃のクオリティやサービスのクオリティはホテルよりは落ちるのでそこは妥協しないといけない
アパートメントはベッドバグ(南京虫😱)のトラブルが多いので私はホテルにこだわったのだ
ホテルを少しでも節約したいならマラガ・マリア・サンブラーノ駅界隈も悪くはないがマラガ旧市街からはちょっと離れるので飲食やマラガ観光は不便になる
また空港界隈やマラガのベッドタウンのベナルマデナ、フエンヒローラもだいぶホテルは安くなるが観光はかなり不便になるのでどこまでその不便さを妥協できるかが鍵になるだろう
ホテルで無事に荷物(スーツケース、鞄)を受け取りアラメダ駅に向かう。アラメダ駅で空港までのチケットを購入してチケットを自動改札に通すのだが何度やっても改札を通ることができない
理由がさっぱりわからないので途方に暮れてしまった。チケット購入方法を間違ったのだろうか?
近くにいた大柄の警備員にチケットを見せて改札を通過できないことを身振りで説明すると事情を察したようで改札の扉を開けて通してくれた
マラガ国際空港駅では自動改札を通過できたのでアラメダ駅での改札トラブルは何だったのだろうか?
スペインの鉄道はどうもよく分からないことが多い
空港の出発ロビーにあるターキッシュ・エアラインのチェックインカウンターに向かう。
チェックインカウンターは空いていてすぐに荷物を預けることができた
オンラインチェックインも事前に済ませていたのでスムーズに関西空港までの航空券を発行してくれた
手荷物検査、出国手続きを終わった後は制限エリア内のカフェでマラガのロゼワインを飲んだ

マラガ国際空港の制限エリアは非常に広大で人口50万人の地方空港にはとても思えない
カフェ、レストラン、お土産店が非常に多くて多くの観光客で賑わっていて非常に活気がある
ここはアンダルシア地方の大型ハブ空港だ。アンダルシア地方で一番大きな都市はマラガではなくセビリアなんだけどセビリアの空港はマラガに比べたら小規模らしい
だからアンダルシア地方を旅行したい海外旅行客の窓口はセビリアの空港ではなくマラガの国際空港なのだ
ただ、マラガを拠点にしてグラナダ、コルドバを日帰り旅行するのは思った以上にハードなのでマラガを拠点にアンダルシア旅行するのは結構微妙だと思う
この辺りの考察は次回の総括で書いてみたいと思う
ちょっとお腹が空いてきたので店を出て制限エリア内をぶらぶらしていると生ハムサンドの店を見つけたのでここで生ハムのサンドでも食べる事にした
白ワインと一緒に生ハムサンドを食べたけど正直めっちゃ上手いって感じじゃなくて平凡な味だ
マラガ旧市街のバルで食べた不味い生ハムよりは美味しいけど感動するような味わいではない
普通の美味しいハムと変わらない味わいだ。日本ハムや伊藤ハムのボンレスハムと変わらない味わいでちょっとがっかりしたな
スペインのイベリコ豚の生ハムって日本では超上手い生ハムと思っている人も少なくないと思うが、それほど有り難がるようなものでは無いというのが私のスペインに来てからの感想ですね
ひょっとしたらめっちゃ上手い店もあるのかもしれないけど、それではとても名物を名乗れないだろう
ぶらっと入ったお店で感動するような味を経験させることができないようでは、それほど有り難がるようなものでは無いと思うよ
この後予定通りに飛行機に搭乗してイスタンブール経由で関西空港に到着し、2025年GWの旅は終了した
今回のブログはここまで
次回は2025年GW スペイン旅行の総括編をアップロードします
併せて読みたい
【2025年GW】スペイン・アンダルシア旅行(コルドバ日帰り旅)
【2025年GW】スペイン・アンダルシア旅行(マラガ市内観光)
【2025年GW】スペイン・アンダルシア旅行(グラナダ観光)
【2025年GW】スペイン・アンダルシア旅行(ミハス・フエンヒローラ)
【2025年GW旅】スペイン・アンダルシア旅行(フリヒリアナ・ネルハ観光)
【2025年GW】期待外れだったスペイン・アンダルシア旅行(スペイン大停電)