企業コンプライアンス室、労働組合は全く役に立たなかった話

仕事

おはようございます

今日は企業コンプライアンス室、労働組合が役に立たなかった私の経験談を書きたいと思います

不当な異動を会社側から打診された時、労働組合を頼った話

12年前、私は退職勧奨を固辞して報復人事を受けました。

当時の私は研究開発職として商品開発に従事する研究員でしたが、退職勧奨を固辞して暫くすると上司から人事異動を勧告されたのです。

異動先は営業職。

商品開発の研究員としてキャリアを築いてきた私が全く畑違いの未経験の営業職など務まるはずもありません。

明らかな不当な人事というか嫌がらせの人事異動です。

私はすぐに労働組合支部を訪れて、組合の支部長に不当な人事異動を受けて困っていることを話しました。

不当人事を撤回するように会社側に申し入れてくれないかお願いをしたのです。

ところが、労働組合の支部長は、畑違いの営業職を経験するのも人生において悪い話ではないなどと、会社側の肩を持つような話をし始めました。

従業員の為に会社側の不当な行為と闘う姿勢はゼロでした。

この時、私はこの会社の労働組合は完全な御用組合であることを悟ったのです。

まあ、完全に形だけの御用組合です。

上場企業として労働組合がないと体裁が悪いから形だけ設置していたのでしょう。

こんな御用組合でも我々従業員は組合費として5000円以上毎月の給料から天引きされていました。

本当に頭に来ますよね。こんな組合なら最初から存在しないほうがマシです。

 

退職勧奨された経緯を少し詳しく書きますね。

12年前、リーマンショックの影響をもろに受けて会社の業績が傾いて希望退職者を募集し始めました。

私は入社以来、全く評価されず、昇進もしていなかった完全な落ちこぼれ社員でした。

予想通りというか、管理職との面談で、君にはこの職場には居場所はないとはっきりと言われました。

完全な退職勧奨です。

当時の私は40歳。

4年前にマンションを購入して住宅ローンを抱えている身でしたし、リーマンショックの最中です。

40歳で管理職経験のない私にまともな転職ができるとは到底思えませんでした。

退職するつもりはないとはっきり主張すると、その後も何度も面談に呼び出されて、暗に退職するように迫られました。

3回ほど会社側と面談をしましたが、絶対に希望退職に応じるつもりはないと主張したので、私を希望退職に追い込むことはできないと悟ったようです。

数ヶ月間は何事もなく日々が過ぎていき、私も退職勧奨のことは忘れかけていました。

最後の会社側の面談から4ヶ月ほど経ったある日、上司から少し話があると呼び出されて、打ち明けられたのが営業職への人事異動の話でした。

会社側は私を職場から追い出すことを諦めていなかったのです。

会社側から勧められた希望退職を断った報復として全く畑違いの営業職を私に用意したということでしょう。

私は会社の人事を甘く見ていたんですね。

人事から退職させるターゲットとして目をつけられたら逃れる術はありません。

会社側から退職を迫られたら大人しく退職した方が身のためです。それがこの話の結論です。

上司、同僚から嫌がらせをされた時、企業コンプライアンス室を頼った話

先の話に書いた通り、希望退職を固辞して報復人事を受けて、全く畑違いの営業職で働くことになります。

営業職として働き始めて一年ほど経った時、ある事情で上司や同僚から完全に無視されて大変に困ったことがありました。

その際、企業コンプライアンス室にメールで事情を書いて相談しました。

企業コンプライアンス室の回答は、本格的な社内調査を始めると、今回のトラブル内容が私の周囲の人に漏れてしまう可能性があるけれども、それでも社内調査を開始して良いのか?という回答でした。

企業コンプライアンス室のこの回答はあまりにも酷くないですか?

相談者のトラブル内容を周囲の人に漏らさないように、相談者に不利益が被らないように、社内調査するが企業コンプライアンス室の仕事のはずです。

社内調査により相談者の周囲の人に相談内容が漏れてしまったら相談者の社内の立場が非常に危ういものになってしまいます。

これでは企業コンプライアンス室の存在価値がないと言われても仕方がないです。

所詮、企業コンプライアンス室など、先ほど書いた労働組合と同じく、企業の体裁を取り繕うだけの組織なんです。

 

ここで、私が上司や同僚に無視された経緯を改めて書きたいと思います。

当時の私は営業職として東北エリアの一部を担当していました。

その時に東日本大震災が発生。東日本大震災発生時には月一回開催される全国の営業会議出席のために東京本社にいました。

営業会議終了後に東北に帰る予定でしたが、震災で東北への交通が全て寸断されてしまったので、東北に帰れない間は、東京にある商品を保管してある倉庫で雑用をすることになりました。

数ヶ月経た後に東京から東北への鉄道が開通し始めて東北での営業活動は可能になりましたので、東北での営業活動を再開することになりました。

ただ、私としては、東北での営業活動には抵抗がありました。

理由は福島第一原発事故による東北エリアの放射能汚染です。

放射線被曝しながら仕事をすることには非常に抵抗があったので、暫くは東北には戻りたくないと上司にメールで伝えました。

それを境に上司や東北エリアの同僚とは全く連絡が取れなくなりました。

暫くして、東京本社の役員から東京本社に来るように呼び出されました。

何事だろうと本社を訪れて役員から話を聞くと、東北には戻りたくないという私の申し出に対して、私の上司や一部の東北の同僚が非常に怒っていて、私とはもう仕事をしたくないとその役員にも伝えていたのです。

その役員からは、私が東北エリアで仕事をするのはもう無理だと思うから退職した方が良い、と言われました。

この会社からの申し出はあまりにも理不尽だと思ったので、企業コンプライアンス室にこのトラブルの内容を相談した次第です。

このトラブルで得た教訓は、”企業では絶対に本音を言うな!”ですね。

上司や同僚とは当たり障りのない話をして、極力波風を立てない方がいいと言うことです。

上司の間違いを指摘したり、政治的な話をするなどもってのほかです。

本音を言って意見を戦わせた方が同僚や上司と良い関係が築けると主張する人がいますが、その意見には全く賛同できません。

企業内で本音を吐ける人は企業内の最高権力者(つまりは社長や役員)だけです。

何の権力もない平社員が本音を吐いたところで、上司や同僚の機嫌を損ねて、私のように最悪会社に居づらくなって退職に追い込まれるのがオチです。

人間は論理の動物ではなく感情で動く動物であることをくれぐれもお忘れなきよう。

感情が支配する以上、論理的な正論が通らないことが組織では当たり前なのです。

まとめ

労働組合や企業コンプライアンス室は建前上は労働者を守るための組織です

しかし、私の体験では、両者ともに会社の体裁上、設置しているだけの何の意味もない組織です

両者とも会社にはない方が会社を運営する固定費が大幅に削減されるので会社経営にとっても良いと思いますけどね

ただ、企業は従業員を守ることよりも建前を重視しますから、労働組合も企業コンプライアンス室も無くならないでしょう

企業内で何かトラブルに巻き込まれた時、労働組合や企業コンプライアンス室に頼りたくなる気持ちは分かりますが、殆ど役に立たないと思われます。

信頼できる弁護士さんに相談した方が良いのではないでしょうか?

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日本の組織で無難にやっていきたいなら正論でも本音は絶対に発言しないほうが無難です。この国の組織に発言の自由は無いことを認識しないといけないと思います。

3社目を希望退職した後の半年間の失業期間。やはりしんどかったですね。

勤め先企業が希望退職を募り始めたら、その会社に残るのはやばいです。よほどの事情がない限りは希望退職に手を挙げて次の職を探すことを真剣に考えた方が良いです。