現代日本では、”成功するためには成功するまで何事も諦めずに継続しろ!”という空気で溢れている
これが全くの出鱈目や嘘だとは思わないが、この言葉は上位0.1%に入る才能豊かな人に対しての言葉だと思う
逆に言えば多くの凡人は忘れても良い言葉だと思っている
99.9%の凡人にとっては何かを潔く諦める事の方が遥かに重要だと思う
取り組んでいる事を潔く諦める能力(損切り能力)は、専門知識やビジネススキルよりも遥かに重要だと思っている
まあ、三日坊主的な姿勢はあまり褒められたものではないけど、どうにもならない事を諦めずに執着していると一度きりの人生が台無しになる可能性が高い
人生は思っている以上に短く儚い
言うまでもなく人生は有限で儚いものだ
病気や事故で50歳前に亡くなる人も珍しくないし、長く生きても多くの人は90歳位だろう
安倍晋三前首相は人生100年時代を主張していたが100歳まで”健康に”生きれる人などごく一握りである事を強く認識した方が良い
この当たり前の事に若い時(10代から30代)には気がつかない人が多いので注意が必要だ
私自身、今思うと20代、30代は無駄な事(適性のない事)に貴重な時間を費やしてしまったと後悔している
人間が生きている間に使うことができる時間、労力、カネは限られている
特に20代、30代の時期は人生において非常に重要な時期だ
40代以降の時間よりも20代、30代の時間は遥かに貴重だ
若い時にしかできない事(恋愛、子育て、キャリアチェンジ、バックパック旅行など)は沢山ある
だから、どうにもならない事に長く執着していると、あっという間に時間が過ぎていき、気がつくと中高年や高齢者になってしまう
簡単に諦めすぎるのも問題だが、ある程度時間や労力をかけても脈がないこと、手応えがない事はさっさとあきらめた方がその後の人生が充実する可能性は高い
石の上にも3年という古くからの有名な格言があるけど、この格言は結構的を得ている
3年間、自分なりに頑張っても手応えがない事は潔く諦めた方が良いと感じる
勿論、5年、10年、20年頑張れば芽が出ることもあるかもしれない
ある程度手応えを感じることが出来ることについては長期間継続するのも意味があるのかもしれない
苦節20年でやっと食えるようになったお笑い芸人、作家などは確かにいるだろう
ただ、そういう人は例外中の例外だと思う
成功するか否かは頑張って継続することよりも才能や運(タイミング)の要素が非常に大きい
才能があれば短期間で手応えや成果が目に見えて現れる筈なのだ
3年頑張ってもあまり手応えが感じられないことは、適性や才能がない事を認める必要がある
だから、そういう事はすっぱり諦めて、別の事に手をつけた方が良いと思っている
それを繰り返しているうちに手応えを感じる分野(才能がある分野)を見つけられるかもしれないからだ
諦めることは継続することよりも難しい
とはいえ、人間は感情の動物だ
自身がそれなりの時間、労力、資金を使って投資した(頑張って継続した)事に見切りをつけるのはかなり勇気が必要だ
投資した時間、労力、資金が大きければ大きいほど、見切りをつける(損切りする)のは難しくなる
確かに感情は人間の大事な機能だ
感情があるから音楽や文学や絵画などの芸術に触れて人間は感動することが出来る
しかし、感情に振り回されると合理的な正しい判断が出来ないのもまた事実なのだ
昔から、”男が大事なことを決める時は決して女性に相談するな!”と主張する男性は多い
そんなのは女性差別だ!と怒り出す女性もいるかもしれない
しかし、私もこの言葉に同意する
男性よりも女性は感情的な動物なので、人生において大事な事を決める時(例えば、結婚、離婚、就職、転職、不動産購入など)に論理より感情を優先させてしまう傾向が強い
人生において大事な事を決める際には、感情を優先すると冷静な判断が出来なくなり、間違いなく失敗するだろう
私が見切りをつけた(損切りした)事
私にとって最も大きい損切りは6年前に不動産(分譲マンション)を売却したことだ
1000万円以上の損失を出したけど、勇気を出して売却して良かったと思っている
36歳の時に2600万円で購入した、静岡県の地方都市の3LDKの新築マンションだったが、12年後には1500万円まで価値が下がってしまった
当時の私は社畜そのもので世間知らずの若造に過ぎなかったので価値のない新築マンションなどを調子に乗って購入してしまった
通常の感覚ならばここまで価値が下がると売却を躊躇う人が多いはずだ
私も勿論そうだった
しかし、今後住む予定がないマンションを所有していると、それだけで莫大な費用が掛かる
私のマンションの場合、管理費や修繕積立金や固定資産税などが毎年40万円〜50万円掛かっていた
立地が良くなかったので手頃な賃料で賃貸に出すことも難しかったので苦渋の決断で売却するしかなかった
不動産業界の闇を高い勉強代を支払って勉強した良い機会であった
余程のことがない限り私は不動産を購入することはないだろう
賃貸で一生を終えるつもりだ
この記事では詳しく触れないが、過去にマンション売却の顛末を詳しく書いているので興味がある人は読んでくれたら幸いです
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私が損切りできないこと
新築マンションは勇気を出して損切り(売却)したが、損切りできないことも沢山ある
というか損切りできないことの方が圧倒的に多い
本ブログ
このブログを開設してからもう4年以上が経った
いまだにGoogle アドセンスによる収益化の道は全く見えない
サーバー代やドメイン代すら稼げていないので、まあ、常識的に考えてブログ運営を諦めるのが無難であろう
ブログ運営の才能がある人は数ヶ月で収益化してしまうのだから
しかし、このブログ運営にはかなりの労力や時間を費やしたので諦めるのは勿体無いな、悔しいな、という感情というか意地だけで継続している感がある
闇雲にブログを運営しているわけではなく、最初の頃はブログで成功している人の本を数冊購入して真似したものだが全く成果が出なかった
恐らく今後もブログで稼ぐことはできないだろうが、気が向いた時に記事は書いていくつもりだ
ブログを執筆していると自分の考えていることを頭の中で整理して可視化できるのが良い
稼ぐことはできなくても、お金のかからない暇潰し、創作活動にもなるのでブログ運営は悪くないと思う
文章を書くのが好きな人には特にお勧めしたいですね
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派遣社員(会社員)
私は大学卒業以降、ずっとサラリーマンを30年弱続けている
その会社員キャリアは大雑把には以下のような感じだ
新卒で入社した会社を5年で退職→中小企業を1年半で退職→大企業を12年で退職→半年無職→中小企業を半年で退職→派遣社員となり4社を転々として現在に至る
今まで8社を経験したが、退職理由は全てが人間関係だ
私は組織の中で長期的に良好な人間関係を築いて業務を遂行する能力が全くないので、数年も同じ職場にいると上司や同僚から嫌われるか、虐められるかの状態になって辞めざるを得なくなるのだ
その事をずっと繰り返してもう53歳になってしまった
適性のない会社員を継続した結果、貴重な若い時間を無駄に過ごし、自分の人生を台無しにしてしまった例と言えるだろう
今思い返せば、遅くても30代前半で会社員生活に見切りを付けて(損切りして)、別の人生を真剣に模索するべきだったと思う
40代や50代になって別の人生を模索するのも不可能ではないが、30代に比べると人生の選択肢は大幅に狭まることは間違いない
会社員生活に違和感、絶望感、行き詰まり感を感じている若い人は、会社員以外の生き方を真剣に模索することを勧める
セミリタイア生活をしている人のTwitterやブログを色々と読み漁ることをお勧めする
私がよく読むセミリタイアのブログは、からあげ隊長の冒険、30歳で1000万円でセミリタイア、などです
読み物としても面白いのでお勧めです
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ピアノ
私はピアノ演奏を13年ほど趣味にしている
そう言うと高尚な趣味を持っていると思われる方もいるかもしれないが全然そんなことはない
10年以上も継続しているけど大して上達はせず、いまだに難度の低い曲しか演奏することはできない
難しいクラッシック曲(ショパン、ベートーベン、リストなど)などは完全にお手上げだ
この10年で私に音楽の才能がないことはよく分かった
時々、趣味のピアノサークルの演奏会に出席することがあるのだけど、自分より遥かに上手な若い人が沢山いるので、自分の音楽の才能の無さに落ち込んでしまうことも少なくない
ピアノは仕事ではなくて趣味なのだから諦めるも何もないとは思うのだが、意地で継続している感もなくはないのだ
自宅に電子ピアノを置いているので、せっかく購入したのだからと、無理やり練習する日もある
ピアノ演奏は見た目よりもかなりの重労働だ
楽譜を読むのは頭を使うし、演奏も結構疲れる
難易度が低い曲でもかなり練習しないと綺麗に演奏することはできないので、ピアノ演奏は立派な創作活動なんです
自ら楽譜を読み込んで鍵盤を叩かないと音を出すことさえできない
テレビやYoutubeをダラダラ視聴する方が時間の潰し方としては遥かに楽でし
わざわざ、こんなしんどい事を無理に継続する必要はないのではないか?と感じる時も正直多くなってきた
勿論、無性に演奏したくなる時もあるので、そのような時は自宅に電子ピアノを置いて良かったなとは思う
ただ、私は大変に飽きっぽい性格なので、いずれはピアノ演奏も飽きてしまうかもしれませんね
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スーツ
今の派遣先は体質の古い大手製造業だったせいか、スーツでの通勤を義務付けていた
社内では作業着(ユニフォーム)に着替える職場だったのでスーツ着用での通勤など全く合理性がなかった
だから、今の派遣先に7年前に決まってから新しいスーツを3着購入した
その時まで持っていたスーツがすっかりくたびれていたから
しかし、今の派遣先が3年前にスーツでの通勤義務をなくして私服でも通勤を許可するようになった
要はこの時点でスーツがゴミになってしまったのだ
せっかく購入したスーツが勿体無いので私は未だにスーツ着用して通勤している
結構高価なスーツを購入したので処分するのはあまりにも勿体なさすぎると感じたからだ
まあ、ミニマリスト的な考えなら私の行動は極めて非合理的だろう
ミニマリストの多くの人は”心を鬼にして不要なものは処分しろ!”と主張するだろう
スーツに限らないが使わないモノは場所を塞ぐだけのゴミに過ぎないからだ
スーツを高額で売却できるのならすぐにでも売却したいのだが、スーツは他の洋服類と違いメルカリ等での転売が難しい
スーツはサイズがぴったりと合わないとだらしなく見えるし格好良くないからだ
だからメルカリなどではタダ同然の価格にしないと見向きもされないのが痛いところだ
スーツはメルカリよりもスーツ買取業者を利用した方が良いと思う
私も現在、複数のスーツ買取業者に見積もり依頼を検討しているところだ
英会話学習
私は30歳の頃から英会話を始めた
当時は駅前留学NOVAが流行っていたので週末には必ずレッスンを受けに行きNOVAに10年弱通った
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しかし、NOVAが潰れてしまって、先に納めていた授業料を踏み倒されてしまった
それ以降は英会話学校に不信感を抱いたので、暫く英会話の勉強から遠ざかっていたが、45歳の頃からNHKのラジオ講座で英会話の勉強を再開した
現在はラジオビジネス英語を週末(土曜日)に1週間分を視聴している
長年、英会話を勉強してはいるけど正直、上達している実感はあまりない
英会話は瞬発力が要求されるので、私のように頭の回転が悪い人間には上達に限界があるのだ
いくら英語を勉強しても瞬発力は上達しないことが英会話勉強でわかったことだ
だからいい加減、英会話の勉強をやめた方が良いのかな?とも時々思うけど、ダラダラと継続している
まあ、大してカネも掛からないので、(毎月のテキスト代500円)意地で継続している感じですね
最後に 〜損切りは苦しいが人生を充実させるためには避けられない〜
以上、損切りしたこと、損切りできない事を色々と書いてきた
人生は有限なので、自分に適性のないことに時間や労力を割くことは良い生き方とは言えない
私は若い時に、適性のない会社員を”損切り”できなかったのでこの歳になるまでダラダラと会社員を継続して、ある意味、人生を台無しにしてしまった
できるだけ若いうちに、勇気を出して適性のないことを放り出すことを強くお勧めしたい
私はいまだに損切りできないことが沢山あるのだが、それらをすっぱり諦めて放り出したら随分、今の生活が楽になるだろうと思う
沢山のことを損切りすることで生まれた時間や労力やお金を別のことに費やすことができる
私に限らないが、現代人は色んなことに手をつけ過ぎて自分の本当にするべきこと、やりたい事を見失っているように感じる
これは近代資本主義の罠だ
様々な企業がこれを買え、あれを習え、これを購入しないとヤバいなどと広告宣伝で煽ってくるので多くの人はそれに乗せられてカネや時間や労力を浪費させられているのです
私は、現在の生活を全て放り出して、家賃の安いエリアでセミリタイアして、好きな時に自由に長期海外旅行をしてみたいという夢がある
ただ、これは大きな賭けだとも思う
私は人一倍飽きっぽい性格なので、1ヶ月も海外放浪旅をしたら飽きてしまって日本に帰りたくなるかもしれない
セミリタイア生活にも飽きてしまって、派遣社員生活に戻りたくなるかもしれない
こうなってしまったら、現在の生活を全て放り出したことに大きく後悔するだろう
一方、予想以上に海外放浪旅やセミリタイア生活が快適すぎて、2度と会社員生活には戻らないかもしれない
何事もやってみないと自分に適性があるかどうかは絶対に分からない
セミリタイア者のブログを読んでみると、成功している人も多いが、セミリタイア生活に飽きてしまう人も少なからずいる
会社員生活を捨てる勇気を持てる人間だけが、セミリタイア生活を謳歌する権利を得ることができるのだ
セミリタイア生活者を見ていると、お金よりも会社員生活を捨てる勇気の方が大事だなと感じますね
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